車は人生の中でも三本の指に入る大きな買い物です。
それだけ大きな買い物は人生に大きな影響を与えますから、車を買う際は慎重に検討をしなければなりません。
そして、いざ検討する時に一番重要な問題になってくるのが、どれくらいの車までなら自分の年収や貯金で買えるのかということです。
自分で管理仕切れないほどお金のかかる車を買ってしまうと、いずれ車の維持費をどうするかだけを考えければいけなくなり到底車を楽しむという気分にはなれません。
そこで、今回は車を存分に楽しむためにも収入に見合った車を紹介していきたいと思います。
維持費を一番に考える
車を所有する時にかかるのは購入費用だけではありません。
一番気を付けなければいけないのが維持費です。
維持費を把握していないと買った後から出費がきつくなり、気付いた時には車を売っても買った時ほどのお金は得られず負のスパイラルに陥ります。
ここでは主要な維持費について紹介していきます。
車検
維持費の中で一番お金のかかる車検。
どの車でも大体10万円程度はかかります。
自分の買おうとしている車が相場でどれくらい車検がかかるのかを把握することは、それに備えてお金を貯めておくためにも重要です。
そして中古車であれば、車検がどのくらい残っているのかをしっかりと確認し、その時期に車検のお金が出せるかどうかをしっかりと検討しましょう。
一般的に日本車と輸入車では車検費用に大きな開きがあり、一つ一つの部品が高い輸入車だと、およそ2倍ほどの費用がかかってしまうこともあります。
税金
車にかかる税金は大きく4つあり、消費税・環境性能割・自動車税・車両重量税です。
自動車税は4月1日時点で所有している人に1年分かかる税金で、4月以外の年度途中で車を購入する場合には4月までの自動車税を月割りで払うことになります。
この税金は購入後も続くことになります。
環境性能割は、2019年10月から自動車取得税の代わりに新たに制定された税金で、燃費性能によって0〜3%(軽自動車は0〜2%)の範囲で車体価格に乗じた金額に決まります。
車両重要税は新車購入時と車検時にかかる税金で次の車検までの2・3年分をまとめて払います。
これも購入後も払うことになる税金です。
保険
車に乗る上で保険の加入は欠かせません。
大きな事故が起こりうる乗り物ですから、保険に入ることは必須です。
保険は車を所有する人全員が強制的に入る自賠責保険と個人が任意で入る任意保険があります。
自賠責保険は最低限の保証のため、人の命に関わる大きな事故を起こしてしまった場合やその他の保証内容も十分なものとは言えません。
そのためほとんどの人が任意保険にも加入しています。
自賠責保険は車検時に車両重量税同様まとめてお金を払います。
任意保険は保険会社やプランによっても変わりますが、1年おきにお金を払う形式が多いようです。
購入の仕方によっても必要なお金は変わる
購入の仕方によっても必要なお金は変わってきます。
ローンで払う方法と一括で払う方法をここではお話していきます。
一括
今では現金一括という購入方法はあまりメジャーではありませんが、全額一括振込で購入するという人は少なからずいます。
一括で払うと金利がないので全体的な費用は安く抑えることができますし、購入後は維持費だけを気にすれば良いことになるので考えることが一つ減ります。
しかし、残高のギリギリのお金を一括で払ってしまと今度は維持費が追いつかなくなる可能性があるのでそこは注意しなければいけないポイントです。
ローン
最近ではどちらかと言えばこちらの方がメジャーでしょうか。
ローンで買うと金利によってどうしてもトータルでかかる金額は高くなります。
しかし、維持費を確保しながら車に乗ることを考えると、こちらの方が残高に余裕があるまま車に乗れますし購入できる車の範囲も広がります。
ローンはどこで組むかによって金利が変わってくるので、組む会社もきちんと検討しましょう。
収入別に見る、大まかに買える車の紹介
それでは以上の車にかかるお金を踏まえた上で、収入別に大まかに買える車を紹介して行きたいと思います。
ここで紹介するのはあくまで一例ですので、それを理解した上で参考にしてもらえると幸いです。
年収100万円前後
年収100万円前後は相場で言いますと10代の人の平均年収です。
このくらいの年収で車を買うとなると新車では厳しいので必然的に買う車は中古車に絞られます。
大体60万円くらいまでが購入して維持ができる限界になってくるので、年式が10年ほど経っている車や10万kmに近い走行距離の車が購入できる射程圏内に入ってくるでしょう。
また、維持費を考えると軽自動車が最適となりそうです。
年収300万円前後
社会人になり20代の後半になると大体平均で年収300万円程前後となる人が多いでしょう。
このくらいになると先ほどの年収100万円前後とはガラッと変わり、中古車であれば高年式のコンパクトカーや少し古い輸入車に手が届くようになります。
しっかりと貯金をしていればコンパクトカーの新車なども見えてくるでしょう。
年収500万円前後
30代後半から40代の平均的な年収がおよそ500万円前後と言われています。
この年代で大きく変わってくるのは結婚をしているかしていないかです。
結婚をしていない場合は小さめなスポーツカーであれば新車でも買えるでしょう。
結婚をしている場合は家族で使うことを考えるため、ファミリーカーを新車でローン購入か中古車を一括購入くらいの車選びとなりそうです。
年収700万円前後
年収が700万円程度になると、そこまで高望みをしない限り車選びで不自由に感じることはなくなってきます。
新車での選択肢が一気に広がるでしょう。
日本車のSUVや高級輸入車のエントリークラスまでが新車で買える射程圏内に入ってきます。
年収1000万円〜
年収1000万円以上となると、特になんの苦もなく高級車に乗ることができます。
いわゆる富裕層と呼ばれる立ち位置になりますが、年収1000万円以上の割合は日本の人口のおよそ5%ほど。そこにたどり着くまでが大変な道のりですね。