VINコードだけではわからない?並行輸入車の本当の年式とは??

国産車と輸入車で違う「年式」

自分の自動車を紹介する時に「2017年式の…」などと年式を伝えることがありますが、皆さんどこでそれを判断していますか? 大抵の方は、車検証に記載された「初年度登録」を見て「車検証の初年度登録=年式」と考えてるでしょう。 ただし輸入車、特にアメ車の場合はその解釈が異なり「モデル年式」で表すことが多いのです。 それでも生産されてすぐ輸入、登録されれば車検証の初年度登録とズレることはありませんが、時間が経ってから中古車などで日本に並行輸入した場合、初年度登録は日本で初めて登録された年になりますからズレてしまいます。 並行輸入車全般で起こる問題なので、たとえば過去に輸出されて一度も日本で登録されたことの無い日本車が、数十年経ってから日本に里帰りしたとして初めて日本のナンバーをつけた時が「初年度登録」ということもあるのです。 この「モデル年式」と「初年度登録」の差により、慣れた並行輸入業者であれば正確な年式を把握していますが、不慣れな業者の場合は正しい年式がわからないケースもあるのです。

年式を間違えていると、部品を正しく注文できない

この「正しい年式の誤り」は、修理などで部品を注文する際によく発生します。 輸入車ディーラーによっても対応は異なりますが正規輸入車以外はディーラーで部品も取れないような車の場合、あるいはそもそも正規ディーラーが存在しない車の場合は部品も並行輸入せねばなりません。 その場合に正しい年式を把握できていないと、全く見当違いな部品を注文してしまうこともありえるのです。 日本に輸入された年(初年度登録)が年式だと思っていたら、その年にはその車にそのようなモデルは存在しておらず、そこから考えると○○年モデルらしい…ということはよくある話で、車検証や輸入年は全くアテにならないと考えてもいいでしょう。

頼りになるのはVINコード

そこで車輌情報を詳細に把握するカギとなるのが、VINコ-ドです。 日本の国内向け自動車なら車検証に記載された型式と車台番号でどのような車かおおむね把握できますが、国際的に取引されている場合はISO(国際標準化機構)によって決められた「VINコード」と呼ばれる車両識別番号を使います。 17桁の英文字あるいは英数字で管理されており、各桁に何が記載されているかによってメーカーや製造国(あるいはメーカーの所在国)、エンジンなどの車輌情報がわかるのです。 特に車両固有の情報に関しては各桁の数字そのものに意味があるわけではなく、特に意味の無い連続した英文字あるいは数字となっていますが、それを照会すれば「何年モデルの車種は何で、エンジンやミッションの仕様はこの形式のこのグレード」までわかります。 ただし、時期によっては国やメーカーによってVINコードを独自解釈している場合もあるので、あるメーカーでそうだったからといって他のメーカーでも同じように当てはまらない場合もあるため注意が必要です。

場合によっては、メーカーごとに問い合わせるしか無い

そうしたメーカー独自解釈コードの場合はメーカーに問い合わせるしかありません。 日本語で問い合わせることができないような場合でも、英語がそれなりに使えれば何とかなるでしょう。 もっと困るのは旧車の場合で、1981年以前はVINコードがまだ国際標準化されていませんでしたから、そもそもVINコード自体が存在しない車もあります。 そうなるとメーカーにシャシーナンバー(車台番号)から問い合わせるしかありませんが、古い車ですとメーカー自体が存在しない、あるいはどこかに吸収されたけれども今現在どの会社がその記録を持っているかわからないというケースも考えられるでしょう。 かつてイギリスの自動車メーカー ロールスロイスとベントレーが売却された時には、フォルクスワーゲンが両社の工場とベントレーのブランドを手にしたものの、ロールスロイスのブランドだけはBMWのものになったという事例もあります。 古い車、それもマイナーなブランドですとそうした履歴をたどるのも大変なので、結局は慣れた並行輸入業者に依頼するのがもっとも近道かもしれません。

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