車を買う際にどの車がいいか迷いますよね。正直どれも良くて、なんとなく値段や燃費、ぱっと見の見た目などで判断しがちです。車選びをする中で大事になってくることの中に、エンジンタイプ選びがあります。エンジンタイプには大きく4つあり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッド系エンジン、そして電気自動車です。しかし車のエンジンタイプには燃費などの数字の違いだけでなく、これらにはそれぞれ個性があり、メリット・デメリットがあります。今回はそれぞれのエンジンタイプの特徴、そしてメリットとデメリットをご紹介するコーナー『総集編』として、ライフスタイル別おすすめエンジンタイプまでご紹介します。
この記事内でご紹介しているエンジンタイプに属さないエンジンも存在しますが、あくまで代表的なものを今回はご紹介させていただきたいと思います。
エンジンタイプ一覧
現在日本で販売されている車のエンジンタイプには大きく4種類あります。
しかしまず、電気自動車以外のエンジンタイプでは基本的に、エンジン内のシリンダーとピストンという部分を主に使用し、吸入・圧縮・燃焼・排気という4工程によりエネルギーを生み、車を動かします。一番力を生む瞬間が4工程のうちの燃焼の部分で、燃焼と言いつつ小さな爆発を起こす工程です。この工程を何回も繰り返し生まれたエネルギーが、いくつかのパーツからなる伝動装置を伝って、最終的にはタイヤが回る力へと伝えられていきます。しかし、その中でそのエンジンの使い方や使用する燃料によって違いが生まれます。そして、電気自動車に関しては根本的に動力における違いがあります。
それではそれぞれのエンジンタイプの特徴と、メリットデメリットをまとめていきます。
①ガソリンエンジン
エンジンタイプの中でも最も普及率が高く、車の中で一番オーソドックスなエンジンタイプがガソリンエンジンです。基本的に吸入・圧縮・燃焼・排気という4工程によりエネルギーを生み、車を動かします。その4工程を忠実に行い、その4工程で生まれる動力のみを使用して走るのがガソリンエンジンの車です。
メリットは、滑らかで気持ちの良いエンジンフィーリングと、走行安定性が高く、車両価格がもっとも安く抑えられることが多いことです。
デメリットは、燃料費がもっとも高価で、燃費もあまり期待できないことです。

②ディーゼルエンジン
近年、エンジンタイプの一種として、ガソリンエンジンに負けじと人気が上がってきているのがディーゼルエンジンです。一時期は排ガス問題などが障壁となり、普及が落ち込んでいましたが、最近では『クリーンディーゼル』と言われる、排ガス問題も解消され乗り味もガソリンエンジンに近いものに改良されたディーゼルエンジンも多数販売されています。
メリットは、燃料費が電気自動車の次に安い上に燃費も良く、またディーゼルならではの豊富な低速トルクがあり坂道でも安心して運転できることです。
デメリットは、最近は抑えられてきていますが未だに気になるガラガラというエンジン音、高速走行性能の低さ、車両価格が比較的高額である事などが挙げられます。

③ハイブリッドエンジン
現在販売されているハイブリッドエンジンは基本的に、ガソリンエンジンと電気モーターとの組み合わせでできています。ハイブリッド車は、組み合わせた電気モーターが、ガソリンエンジンの発進や坂道など比較的大きなパワーが必要とされる場合に、サポートのように働いて動きます。さらに電気モーターの大きさによっては、自分で動力エネルギーを利用して電気モーターの充電を行ったり、車自体を電気だけで動かすこと(EV走行)も可能です。
メリットは、何と言っても燃費が良く、長持ちするのでリセールバリューが良く、さらには自動車税も安めになりやすい、といったことが挙げられます。
デメリットは、購入費用や修理費用が高額であること、乗り味に違和感を感じる場合があることなどです。

④電気自動車
もはやエンジンタイプの一種とは呼びがたいほど他のエンジンタイプとは異なっているのが電気自動車です。電気自動車は、電気をエネルギー源として電気モーターのみで走行します。電池を蓄えるバッテリーとタイヤを動かすモーター、それを制御するコントローラーの3つで動力が構成されており、簡単に表現すると『ミニ四駆』のようなもので、他のエンジンタイプとは異なった独特な乗り味があるのが特徴です。
メリットは、排ガスがないことによる環境への優しさ、燃費の良さ、燃料費の安さ、静かでトルクフルな走りができるということなどです。