ここ数年で家族の形態は大きく変化していきました。
最近では少子化の影響で夫婦に子供が一人という世帯が年々増加しています。
そういった家族の変化と共に車選びにも変化が訪れると感じています。
今まではファミリーカーといえばミニバンでした。
しかし、家族の人数が少なくなることによってそこまでの乗車定員や積載量は必要ないというケースは多くなってきているのではないのでしょうか。
これからはファミリーカーといえばミニバンではなく、コンパクトカーのことも指す時代が近付いているかもしれません。
そこで、今回は家族向けならミニバンよりコンパクトカーが良い理由、そしておすすめのコンパクトカーを「乗り降りのしやすさ、荷室の広さ、後部座席の広さ」の3点から5選紹介していきます。
今人気が伸びているコンパクトカー
今、コンパクトカー自体の人気がどんどんと上がっています。ここでは、まずはコンパクトカーの最近の事情について少しお話していきます。
コンパクトカーの定義
実はコンパクトカーには長さが何ミリ以下、排気量は何cc以下というような明確な定義は存在しません。
多くの人がこれコンパクトカーだよねと思うものが、所謂コンパクトカーになってきます。
ただ、これでは人によって大幅に違いがでてしまいますので、ここでは軽自動車より大きくて三列目まであるミニバンよりも小さい車をコンパクトカーとして話を進めていきます。
自動車販売台数ランキング
コンパクトカーの人気が上昇している証拠として、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表している2019年の4〜9月までの軽自動車を除いた販売台数を見てみますと上位1~5位までのうち4つをコンパクトカーが占めています。
これも冒頭部分で話した少子化が影響しているのかもしれません。
なぜミニバンよりコンパクト?
ミニバンではなくコンパクトを選ぶメリットや、逆にミニバンであることのデメリットはなんでしょうか。
コンパクトカーのメリット
燃費が良い
コンパクトカーは軽自動車ほどに制約もなくミニバンほどに大きくはないので、燃費を追求するには非常にうってつけのカテゴリーと言えます。
実際に今現在一番燃費の良い車はコンパクトカーのプリウスで40.8km/Lと非常に良い数値を出しています。
ここでは室内の広さや高さを特徴としているミニバンは自然と燃費は悪くなってしまいますので大きな違いが出るでしょう。
お金がかからない
価格に関してはもちろんコンパクトカーの方が安いのですが、先ほどの燃費ほど大きな差はないと言えます。
一番売れているミニバン、日産のセレナと同社のコンパクトカー、ノートを比較してみますと、セレナがおよそ270万円ほどでノートが200万円ちょっとといったところです。
たしかに60万ほどの差はありますが、車体の大きさから考えれば妥当な範囲でしょう。
一方税金に関しては車体の重量がコンパクトカーの方が小さいので自動車重量税が車検時にエコカーで5000円、エコカー以外で8000円ほど安くなってきます。
燃費もコンパクトカーの方が良いので新しく導入された環境性能割においてもコンパクトカーの方が安くなります。
環境性能割について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
【環境性能割】自動車取得税との違いと税率の計算方法、非課税になる対象車の例
小回りがきく
日本において小回りが聞くというメリットは重要な要素を占めているでしょう。
軽自動車という枠が日本にだけ存在するのもその象徴と言えます。
実は、最小回転半径の面ではあまり大きな違いはないのですが、コンパクトカーの方が車体の大きさが小さいので路地裏などの道が運転しやすいという意味で小回りがきくでしょう。
三人家族で考えると…
三人家族の場合で考えますと一般的にコンパクトカーの乗車店員は5人ですから、家族使いする場合にはなんの支障もないでしょう。
また、たまに祖父母が遊びに来た際も二人座れる余裕があれば特に困ることはなさそうです。
普段使いや駐車に関してはコンパクトカーですから特に言うことはありません。
また、家族となると子供が降りる時にドアを隣の車にぶつけてしまいそうということも心配ですが最近はコンパクトカーでもスライドドアを装備した車が多くなってきました。
以上のことを踏まえると家族向けでコンパクトカーという選択肢は割と“あり”なのではないでしょうか。
おすすめのコンパクトカー5選!
それではここからはおすすめのコンパクトカーを5つ紹介していきます。
トヨタ ルーミー
荷室の広さ ★★★☆☆
後部座席の広さ ★★★★★
乗り降りのしやすさ ★★★★☆
価格 149万〜 燃費 22.0km/L
最初に紹介するのがこちら、トヨタのルーミーです。
この車は先ほど紹介した2019年の自動車販売台数でも5位に入っており人気となっている車種です。
この車の特徴はまず両側のパワースライドドア。
家族で使う際にスライドドアはかなり大きなメリットになってくるのではないでしょうか。
価格も200万いかないというところもお財布に優しいですね。
しかし、一方で燃費はその室内の広さと引き換えに少し悪い部類になってしまいます。
そこに目をつむればあとは言うことありません。
Honda フィット
荷室の広さ ★★★★☆
後部座席の広さ ★★☆☆☆
乗り降りのしやすさ ★★☆☆☆
価格 155万〜 燃費 20.6km/L~38.6km/L
コンパクトカーの定番と言えるくらい長年に渡って人気を博しているフィット。
長年愛されているだけあって実用性は申し分のないものになっています。
フィットの特徴はその燃費の良さ。
ガソリン車でFFのフィットは20.6km/L・e:HEVでFFのフィットは38.6km/Lとコンパクトカーの中でもトップクラスの燃費を誇っています。
荷室も想像以上に広く、スーツケースが四つほど積むことができてしまいます。
ただ、後部座席においては5人座ると少々窮屈と感じてしまうかもしれません。
日産 ノート e-power
荷室の広さ ★★★★☆
後部座席の広さ ★★☆☆☆
乗り降りのしやすさ ★★★☆☆
価格 193万〜 燃費 37.2km/L
2018年度の登録車販売台数で1位を獲った日産のノート。
最近は街中でも非常に多く見かけます。
多くの人に選ばれているだけあって価格も燃費もコンパクトカーの中で一二を争うほど優れています。
また、ノートe-powerの売りにしているワンペダル操作も人気の理由の一つです。どの要素でも高い水準を保っているので、迷ったらこれという一台です。
トヨタ スペイド
荷室の広さ ★★★☆☆
後部座席の広さ ★★★★★
乗り降りのしやすさ ★★★★☆
価格 149万〜 燃費 21.8km/L
トヨタのスペイドは何と言っても大きな一枚のスライドドアと隔てるもののない前席と後部座席が特徴です。
自由にレイアウトができるので使用用途に合わせてスペースをカスタムすることができます。
乗り降りのしやすさと後部座席の広さはこの車の大きなアピールポイントでもあり小さなお子様のいるご家族には非常に使いやすく設計されています。
しかし、トヨタのルーミー同様、燃費を求める方にはあまり良い燃費とは言えないでしょう。
mazda MAZDA2 ディーゼル
荷室の広さ ★★★★☆
後部座席の広さ ★★☆☆☆
乗り降りのしやすさ ★★☆☆☆
価格 199万〜 燃費 21.6km/L
mazdaのMAZDA2は今まで紹介してきた車とは系統が違い、家族も使えるけれども自分でも走りを楽しみたいという人にぴったりの車です。
他の車にはないディーゼルが用意されているのも運転するのが好きな人からしたら嬉しいポイントですね。
その分価格や燃費は他のコンパクトカーと比べ一流とは言えませんが、走るのが好きで家族のためにコンパクトにしたいという人にはぴったりの一台です。