消耗品である自動車は買い替えるタイミングというのが必ずやってきます。車はいくつもの部品から構成され、それぞれが劣化していくことで車にも寿命というものが存在するのです。もちろん、寿命だけでなく趣味やライフスタイルの変化でも買い替えるきっかけとなるでしょう。では、いつ買い替えるのがベストなのか。そんなことは一般論としてよく聞く話です。ズバリ、簡単に言ってしまえば新車購入で3回目の車検が訪れる7年目に買い替えるのがベスト。そのように言われています。しかし、これは新車の話です。車が丈夫になり、中古車でも安心して乗れて中古車の方が新車よりも売れるこの時代。果たして一般的に言われている買い替えのタイミングが当てはまるでしょうか。さらに言えば、近年ではカーシェアリングやサブスクリプション、フリマやオークション、個人売買といったサービスが台頭してきています。今回は、一般的に言われる買い替えのタイミングを紹介しつつ、新しい時代の買い替えタイミングをお話いたします。
一般的な買い替えのタイミングやきっかけ
我々の生活に浸透している車は、我々の生活の変化によって用途や利用価値も変わってくるものです。ですから、車を買い替えるきっかけとして多いのがライフスタイルの変化によるものでしょう。しかし、ここで紹介するのはあくまでも昔から言われている一般的なもの。あなたにはあなたなりの買い替える理由がありますし、今の時代には少し合わないものもあります。まずは前提として、これらの買い替えタイミングやきっかけを知って、これからお話する新しい買い替えタイミングと比較していただけたらと思います。
ライフスタイルの変化
車を買い替えるタイミングとして代表的と言いますか、当たり前なのがこのライフスタイルの変化です。ライフスタイルが変われば必要な車も当然変わりますし、自動車メーカーも様々なライフスタイルに寄り添った車種を販売しています。今の車が不便に感じたり、不要に感じたら買い替えるというのは一般的ですね。ライフスタイルの変化で買い替える場合は、大きく分けてこの3つに分けられるかと思います。
家族の成長や独立、結婚や離婚
車は人を乗せるものですから、乗る人・乗せる人が変われば必要な車も変わってきます。独身でスポーツカーに乗ってる男性も、結婚をすれば二人で運転できるコンパクトカーや軽自動車などが必要になってくるかと思います。また、子供が生まれればチャイルドシートが使える車や車内の広い車が便利でしょう。さらに二人目の子供ができたら、さらに大きなミニバンなど。家族の変化と共に変わっていくのが車です。もちろん、離婚した時も車をどうするか決めなければいけませんね。
収入の変化
これは家族の変化にも繋がる部分がありますが、所有者のライフステージによって利用する車を変えるというものです。車は購入費用だけでなく、維持費もかかります。大きい車やスポーティーな車。いわゆる高級車に近い車は維持費も高い傾向があります。したがって、「若いうちは収入が少なくて安い中古車や軽自動車に乗る。収入が増えてきて、セダンやSUVに乗り換え。さらに40代や50代になれば高級サルーンやスポーツカー、セカンドカーを購入。」このようなパターンも多くあるかと思います。また、「転職して収入が減ってしまった。景気が悪くて減らされてしまった。」といった場合にも買い替えが必要になったりますね。
転勤や出張
転勤で地方に行き、車がないと生活できなくなった。逆に都市部に転勤になって車が必要なくなる。といった場合があります。また、転勤場所によっては山道を走れる車や寒冷地でも乗れる車が必要になったりしますね。出張の場合も海外出張など長期の出張が多くなれば、乗らないのにも関わらず無駄に駐車場代といった維持費がかかるようになり、手放したり維持費の安いものに買い替えることがあります。
アウトドアやスポーツ
アウトドアやスポーツといった趣味、それらのシーズンに合わせて乗り換えるというパターンもあるでしょう。スキーやスノーボードが趣味であれば、雪道を走れて積載量が大きいSUV。サーフィンが好きならルーフキャリアがつけられるステーションワゴンなど。大人の遊びに車は欠かせませんね。
故障や修理をきっかけに
車の故障や修理、特にエンジンやミッションの修理にはかなりのお金がかかります。そういった修理にかかるお金と、買い替えてしまうお金を照らし合わせて、「もう買い替えた方がいいな」となるパターンが多いですね。経年劣化や使用方法などで頻繁に修理が必要になるようであれば、誰でも買い替えたくなるでしょう。いっそのこと、高くても丈夫で壊れにくい車を買ってしまおうと思う人もいるかと思います。また、事故で大きなキズや凹みを作ってしまった場合、廃車レベルまで車が損傷した場合は買い替えを余儀無くされるでしょう。
新型モデルの登場前
新型モデルには心踊らされますね。特に自分が所有する車の新型モデルが出たら新しいものに目を惹かれ、今の車が古く見えてしまうことでしょう。また、それは車市場でも同じことで、新型モデルが登場すれば旧型モデルの価値は下がってしまいます。車のフルモデルチェンジ(新型モデルの登場)は大体4年〜7年と言われていますので、買い替えには丁度いいと一般的に言われます。メーカー側もユーザーの買い替え時期に合わせて新型車を発表している訳ですし、当然と言えば当然ですね。新型車に買い替えれば、常に安全性の高い最新装備満載の車に乗れるのです。しかし、後半にお話しますが、この買い替え方は経済的にかなり損をすることになります。
衝動買い・飽きた
車の買い替えも買い物ですから、買うかどうかは気持ちの問題です。衝動的にどうしても買いたくなってしまったら仕方がありません。また、今の車に飽きてしまって、「つまらないからもう乗り換えよう」といった場合もありますね。しかし、衝動的に買うにしても、その車をしっかり見定めてから買うことが大切です。ましてや新車の場合は買ったその途端に価値が下がりますから、後から後悔しても遅いのです。
一般的に言われる買い替えのおすすめタイミング(新車の場合)
車の買い替えの場合、車を買うタイミングというのは、同時に車を売るタイミングでもあります。買い替えですから当たり前ですね。車は劣化するものですし、価値が下がっていくものです。また、それに伴って維持費もかかってくるため、一般的に推奨される買い替えのタイミングというのは、売るタイミングをベースに考えられています。「このタイミングで売るべきだから、このタイムングで買い替える」とおすすめしています。また、新車購入の場合は経年によって保証期間などのタイミングもあります。新車購入自体、あまりおすすめしませんが、まずは新車購入した車を売るタイミングについて紹介しましょう。
新車購入ならまずは3年目
「新車で買ったのに3年!?早すぎ!」と思った人もいるでしょう。筆者も思いました。なぜ3年なのかという理由は3つあります。
1つはメーカーの一般保証が終わる年だからです。ほとんどの場合、特別保証が残るので保証外となるのはエアコンやナビの故障です。これらが壊れて修理することになる前に買い替えてしまおうという話ですが、エアコンやナビの修理費は新車購入価格に比べれば大したことはないので、一般保証については気にすることないと思います。
2つ目が1回目の車検を迎えるからです。車検は維持費としてかなり大きな費用ですし、そこで修理などが必要になればさらに費用がかさみます。この車検を節目に買い替えるパターンが多くあります。
重要なのが3つ目。リセールバニューが下がることです。リセールバリューとは「売った時の価値」。つまり、今のあなたの車の価値です。このリセールバリューが新車購入から3年で大体50%〜60%です。3年で価値が半分になってしまうなんて知っていましたか?海外で絶大な人気を誇る車や丈夫なSUVなどはもう少し高いことはありますが、大体の車は3年だけでもこれだけ価値が落ちます。特に3年目はリセールバリューが大きく下がる可能性のある節目ですので、この3年目を迎える前に買い替えるのがまず1回目のタイミングです。
特別保証がなくなる5年目
先ほどの一般保証に続き、特別保証が終わるのが新車購入から5年目です。特別保証にはエンジンやブレーキなどの保証が含まれているので、5年目以降にこれらの部品が故障してしまうとかなり修理費がかかってしまいます。また、この5年目もリセールバリューが大きく下がる可能性のある節目ですので、5年目が買い替えるタイミング2回目となります。
3回目の車検が来る7年目が一番良いと言われている
新車購入の車を売るタイミングとしてベストと言われているのが7年目です。そう、7年目には3回目の車検が控えています。もうお分かりですね。車検というのは維持費の中でもそれだけ費用が大きく、十分に買い替える理由となり得るということです。しかも、7年目ともなれば部品の劣化も進み、至る所でガタが出始めることでしょう。そういったこともあり、リセールバリューもガクッと下がる車種が増えてきます。7年経って価格がほとんどつかない場合もあるので、売却の際には覚悟をするべきでしょう。また、ここから先はどんどんリセールバリューが下がって行きます。もちろん、クロカンなどマニアックで丈夫なSUVなど、7年を超えてもリセールバリューが下がりにくい車もあります。
自動車税が増える13年目
13年を越えると自動車税が高くなります。国からも、もうそんな古い車乗るなと言われるわけです。13年を超えたら燃費もかなり悪くなりますし、修理費も驚くほどかかります。純正の交換部品も少なかったりしますし、ここまで乗るには車に愛がないと難しいでしょう。人気車種であれば旧車としてプレミアがついてくることもありますが、大衆車なら大切に乗っていてもリセールバリューは0円に近いと言えます。廃車にする覚悟もしておいた方がいいでしょう。
Ancarを使った新しい買い替えのタイミング(中古車の場合)
Ancarとは中古車の個人売買サービス。つまりは、中古車のフリマサイトのようなものです。個人間なら色々な仲介マージンを取られず、消費税もかかりません。高く売って、安く買うという車の買い替えの理想を叶えることができるのです。上記でも買い替えは高く売ることが大前提とわかりましたね。しかし、「個人間だと決済や車の状態が心配。」そんな不満を解決するために、Ancarでは決済代行・整備士による事前点検を行なっております。
そんなAncarが新しい買い替えのタイミングを伝授いたしましょう。
大前提として、買い替えは中古車を選ぶべし
ズバリ、買い替えるなら圧倒的に中古車をおすすめします。Ancarが中古車を扱っているからではありませんよ。筆者も中古車の方が絶対に得だと考えています。なぜなら、上記にもあるように車にはリセールバリューがあるからです。新車価格というのは販売店などによって元々高めに金額が設定されており、新古車としてでもリセールバリューはかなり下がります。新車は中古車に比べてリセールバリューがかなり低いため、買い替える際に大きな損をしてしまうのです。ですので、賢い車の買い替え方を紹介するならば、「まずは中古車を選ぶべし」と言うことができます。
買いたい時が買い替え時
車も普段の買い物も同じ、買いたい時が買い替え時です。もちろん、中古車の場合ですが。中古車はリセールバリューが下がりづらく、安く買って高く売ることが可能。しかも、Ancarならマージンが少ないのでよりリセールバリューが高くなります。つまり、買い替えても損をしづらいので、買い替えたい時に買い替えることができます。
売るタイミングは買う時から見極める
もう一度言いますが、車の買い替えは「安く買って高く売る」が基本となります。つまり、「この車が何年後にいくらで売れそうだから、今いくらで買おう。」という見極めが大切になってきます。できるだけお買い得な車を見つけられるかが重要になってくるのです。高く売れそう・価値が落ちづらそうな車を選びましょう。
高く売れそうな車を見つけた時
車の個人売買はフリマと似たようなところがありますから、『掘り出し物』を発見することもできます。そんな掘り出し物を購入し、出品方法を工夫して高く売ることができれば、利益が出てしまうなんてこともあるのです。ただ、車の掘り出し物なんて、何か裏がありそうで怖いですよね。「もしかしたら故障しているんじゃないか。事故車なのではないか。」そんな不満は事前点検で解決しましょう。
2年サイクルで買い換えるのがベスト
具体的なタイミングを言うのであれば、2年サイクルがベストでしょう。なぜ2年なのか、それは車検があるからです。これは一般的な買い替えのタイミングと同じですね。安く買って高く売るのが大切ですが、維持費をできるだけかけないのも重要です。せっかく高く売るために買ったので、維持費をかけてしまったら損です。車検が来る前に、次の「掘り出し物」を探しておきましょう。
今すぐに!
さらに言うのであれば、「今すぐに!!」と言いたいところです。車の価値はどんどん下がります。もしお買い得な車を見つけたのであれば、今すぐに買い替えるべきです。また、高く売れると見越した車を、「1年くらい乗って楽しんでから売ろう。」という考え方もあります。そのような場合は、1年乗って下がる車の価値と1年乗って楽しむ価値を天秤にかけて、売るタイミングを見極めましょう。今すぐに!と言っても、個人間で車を売買するにはある程度時間が必要です。そこで、今の車を即現金化できるサービス「おまかせ出品」を使うことをおすすめします。