アウディ S4の特徴
アウディ S4の特徴①
1999年6月から正規輸入販売が行われており、基本ベースはアウディA4となるハイパフォーマンスカーです。ボディタイプはA4同様にセダンとアバント(ワゴン)の二種類があり、正確にはS4とS4アバントになります。アウディの「S」は、「スポーツ」モデルの称号とも言えます。日本での正規販売開始当時、トランスミッションは6速マニュアルのみの販売でした。
アウディ S4の特徴②
日本導入開始の初期モデルのエンジンは2.7LのV6DOHC5バルブ+ツインターボを搭載しました。変速は6速マニュアルミッションという設定のみでした。尚、後のモデルでは6AT(セミマニュアル)等が主流となり、マニュアルミッションモデルは無くなり、排気量もV8の4.2Lモデルやスーパーチャージャー付のV6の3Lモデル等が発売されました。
アウディ S4の特徴③
駆動はアウディ独自の技術であるクワトロシステムのフルタイム4WDの駆動方式を採用しました。ハイパワーエンジンに合わせて、ブレーキシステムも強化しフロント、リアともに大径ベンチレーテッド・ディスクを採用しました。更にアルミ製ブレーキキャリパーが組み合わされ、理想的な制動力を確保する等、走りに徹底的に拘った設計となっております。外観上は専用のホイールを設定し、フォグランプ埋め込みフロントバンパーや、キセノンガス封入ヘッドランプ(HID)等が専用装備となっております。
アウディ S4の歴代モデル
アウディ S4の歴代モデル①
日本導入初代モデルは1999年から発売されました。エンジンは2.7L V6ツインターボ+6MTのみの発売で駆動はクワトロシステム+専用スポーツサスペンションでしたが、外観はスポーツカーというよりヨーロッパ車特有のエレガントで控えめな感じでした。盗難防止のイモビライザーを標準装備し、左ハンドルのみの設定でした。
2代目は2003年9月から発売されました。エンジンの大幅な変更を行い、V8の4.2Lで344馬力を発生し、クワトロ(フルタイム4WD)システムとの組み合わせとなり、ミッションは6AT(ティプトロニック)を採用しました。他、専用スポーツサスペンション、18インチ専用ホイル、専用フロントグリルとバンパーにより迫力のある外観を実現させ、アルカンターラを使用した専用レカロシートを採用しました。また、ティプトロニックパドルスイッチ付ステアリング、カーボンパネルなどで一層スポーティさを増す仕様となりました。また安全装置についてはデュアル&前後サイド&ヘッドエアバッグ、エレクトロニック・スタビリティ・プログラムESP(EBD付きABS、EDS、トラクションコントロールASR機能を含む)と呼ばれる安全装置にブレーキアシストを標準装備となります。
アウディ S4の歴代モデル②
2005年2月に3代目モデルが発売されました。外装の変更のみが行われ、フロントエンドにはシングルフレームグリル、これにS専用グリッドパターンを配し、新型デザインのヘッドライト、ボディ同色のドアアンダープロテクターリヤエンドを装着し、4本の楕円テールパイプが配列されました。
4代目モデルは2009年5月に発売となりました。エンジンの再設計を行い、S4専用にチューンが施されたスーパーチャージャー付き3LのV6エンジンを搭載し、スーパーチャージャーにより高出力を実現させ、結果333馬力を発生させるエンジンとなりました。また、ミッションも最新の7速Sトロニックを採用し、駆動系もアウディ初のリヤスポーツディファレンシャルシステムを採用しました。また、シフトタイミング、ダンパーの硬さ、エンジン出力など各種設定をドライバーの好みに合わせて選択できる「アウディドライブセレクト」を標準装備させました。外装は専用デザインのエアロパーツをはじめ、小型リアスポイラー、フルLEDのコンビネーションランプを採用し、内装はバング&オルフセンサウンドシステムやカーボン製デコラティブパネル、本革シートの「Sスポーツシート」等が新たに装着されました。尚、2011年7月にマイナーチェンジが実施され、エンターテイメントシステムがDVDからHDDカーナビへ変更したMMI(マルチメディアインターフェイス)が標準装備されました。
5代目モデルは2012年4月発売となり、主に外装の大幅な変更が実施されました。ヘッドライトは下部は波形に、LEDポジショニングライトを装備したキセノンライトを採用し、リアライトもフロントに準じたデザインへと変更しました。新デザインされたバンパーの採用、ボディカラーなどの追加設定が行われました。尚エンジン自体の変更はありませんが、新たにアイドリングストップ機構、エネルギー回生システムを搭載させました。
中古車価格について
アウディ S4の歴代モデル①
日本導入初代モデルについては10年以上経過している車両となりますので中古価格も手が出やすい価格での取引が行われている傾向があります。素性がハッキリした、整備記録等もしっかり残っている車両を購入することをお勧めします。試乗が可能なら試乗して、ターボの効き具合やミッションなどの機関動作の確認をする事をお勧めします。素性がはっきりしない、走行距離不明等といった格安車両も少なからず存在しますが、そのような車両は注意が必要です。二代目についても同様の考え方で良いですが、試乗が可能であれば試乗をすることをお勧めします。6ATが正常作動しているか等をしっかり確認する事をお勧めします。6ATの修理は高額な傾向がありますので注意が必要です。
アウディ S4の歴代モデル②
三代目、四代目モデルについても他のモデルと同様の考え方で良いですが、やはり試乗が可能なら試乗をしてみましょう。7速Sトロニックは故障した場合、高額の修理になります。他、スーパーチャージャーの動作確認等も行いましょう。尚、中古市場価格はまだまだ安定した高額な価格での取引がされております。
初代モデルがおすすめ!
走りを存分に楽しめる車両としては2.7L+ツインターボの6MTというのはとても魅力溢れる一台であり、価格も車両状態にもよりますが、良質の車両と出会う確率も高く、ハイパフォーマンスカーとしては手が出やすい車両とも言えます。
おすすめモデルの燃費
国交省の公表値によりますとリッター8.4になります。経年的な問題や乗り方次第ではありますが、タイヤをエコタイヤへ交換、タイヤエアーに窒素ガス封入、エンジンオイル交換や駆動部のメンテナンスを行う事で、省燃費が期待できます。
おすすめモデルの維持費
自動車税/年:51000円 自賠責保険/年:16350円 重量税/年:10000円となります。他、車検費用、ガソリン代なども考慮しましょう。車検基本料金は20000円~ですが、販売店へ確認する事をお勧めします。
初代モデルについていてほしいオプション2選
オススメオプション①
ドライブレコーダーをお勧めします。不慮の事故が発生した際の証拠になりますし、自身のドライブ風景を自宅で鑑賞できたりしますし、中にはレーダー機能がついた物もあります。金額は5千円~3万円程になります。
オススメオプション②
カーナビをお勧めします。中古についているカーナビは古い地図データがついた物が殆どですし、使い込まれているケースもありますし、カーナビがついていない場合は、オーディオシステムアップも含めてのカーナビ取り付けはとてもお勧めです。
まとめ
アウディS4はハイパフォーマンスカーです。年式関係なく、購入時に車両金額に保証.価格が中古相場に合っているか?極端に安いのか?という所は購入後の修理などの維持を左右する事になりますので必要です。高水準の部品を使用している箇所が多くありますので、安い買い物で、納車後修理代金が膨らむ等という事は十分あり得ますので、しっかりと購入先や車両を見極める必要があると言えます。