駆動方式による違い | MRのメリットデメリット

車を買う際にどの車がいいか迷いますよね。正直どれも良くて、なんとなく値段や燃費、ぱっと見の見た目などで判断しがちです。しかしそんな車選びをする中で大事になってくることの中に、駆動方式選びがあります。これは車の構造をエンジンの位置と駆動輪の位置から分類したものです。それぞれで走りの特性が違う駆動方式には大きく5つあり、FR(フロントエンジン、後輪駆動)、FF(フロントエンジン、前輪駆動)、4WD(四輪駆動)、MR(ミッドシップエンジン、後輪駆動)、RR(リヤエンジン、後輪駆動)です。しかし車の駆動方式には、走行性能などの数字の違いだけでなく、これらにはそれぞれ個性があり、メリット・デメリットがあります。今回はそれぞれの駆動方式の特徴、そしてメリットとデメリットをご紹介するコーナー第5弾として、RR同様スーパーカーやスポーツカーなどに採用されることの多い『MR(ミッドシップ)』をご紹介します。

MRとは

ミッドシップ(MR)とは、『Midship Engine・Rear Drive』(ミッドシップエンジン・リアドライブ)の頭文字から来るもので、エンジンが前輪と後輪の間に位置し、後輪を駆動する方式のことです。フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーや、F1などのフォーミュラカーに多く採用される駆動方式です。

また、後輪を駆動しない方式も『ミッドシップ』と呼ばれますが、この場合はもちろん『MR』とは表記されず、『MF』(ミッドエンジン・フロントドライブ)などといったように表記されます。しかしMFなどは、基本的には乗用車においてのメリットがまずないのでほとんど採用されておらず、フォークリフトなどの荷役自動車などに多く採用されています。

MRの最大の特徴としては、エンジンが車体中央にあるということです。今までご紹介してきたFRFFと異なるのはもちろん、よく同じボディタイプとして捉えられがちなRRとも異なります。RRとの大きな違いは、エンジンが後輪より前にあるか、後ろにあるかというところです。前者がMR、後者がRRです。その車体中央部にエンジンを設置するレイアウトから、エネルギー効率に優れつつ車体の前後バランスも保てるという特性を持っています。

例を挙げてご紹介すると、スポーツカーメーカーであるポルシェには、MR駆動であるボクスターやケイマンと、RR駆動である911がラインナップされており、その2種類は軽快な走りができるという点では共通する点も多いですが、いくつか違いもあり、一番の違いはバランスの取れ方であると思います。MR駆動であるボクスターやケイマンは、RR駆動である911に比べて車体の前後バランスが取れていて非常に運転しやすいのです。一方で911は、リアへの荷重が大きく、バランスが車体後部よりなので、スポーツ走行においては高い運転技術が求められると感じました。

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