『当たり屋』という言葉をご存知でしょうか。
昔からある言葉ですが、煽り運転や故意に相手の車に対してぶつかり、慰謝料請求などをおこないます。
2022年になり、たびたび報道されていますので、今回は2022年度版の当たり屋について、損害保険募集人の筆者が徹底解説します。
【2022年度版】当たり屋について
2022年度にニュースなどで報道されている例として、車の前にいきなり飛び出す当たり屋・踏切りで故意に当たる当たり屋・車で煽り運転をする当たり屋など紹介されています。
【2022年度版】当たり屋の特徴・事例
当たり屋の共通点として、警察に通報しない・被害者が悪いことが多い・金品の請求をしてくるケースが多いようです。
実際に起きている当たり屋の事例について紹介します。
車の前に突然飛び出す 突然当たり屋
東京都鶯谷駅付近で、コンビニ前で警察官に職務質問をされていた男性が走行中の車の前に、いきなり飛び出すという当たり屋について報道されました。
運転手はぶつかる直前で停止したのにも関わらず、倒れこみ「痛い・痛い」と叫び、のたうち回っていましたが、警察官が目の前で確認していたので、特にトラブルに発展しませんでした。
踏切りで当たる 狙い撃ち当たり屋
踏切を渡る前の車両を当たり屋が確認し、車が踏切りを渡った瞬間に、自分から体をぶつけに行くという映像が報道されました。
「車から降りろ」と当たり屋は話していますが、車にわざと体をぶつけていたその瞬間をドライブレコーダーで撮影しており、警察に報告することで、大事に発展せずに済みました。
車で煽る当たり屋 ヤクザやぞ当たり屋
車で煽り運転を繰り返す当たり屋は、なんとか自分の車に当てさせようとするために、被害者の直前で急停止を繰り返す映像が報道されました。
そして、煮え切らない状況が続き、加害者が「ヤクザやぞ!ヤクザやぞ!」と叫んでいます。
報道された状況では、被害者は車から出なかったので、特に発展せずに済みました。
【警視庁】当たり屋対策方法
当たり屋に遭遇した場合は警察に通報して、示談交渉をしない・ボイスレコーダーで録音する・ドライブレコーダーを使用することをおすすめします。
1つずつ紹介します。
示談交渉をしない
当たり屋は、言いがかりをつけて、金品を奪うことが目的となりますので、ケガをしていなくても「ケガをしたので慰謝料を払って下さい」と言ってきます。
警察などが介入する前に話を終わらせることは、絶対にしないでください。
トラブル発生時には必ず、警察を呼んで下さい。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーの使い方としては、当たり屋である犯人が、どのようなことを話してきたのかを録音することで、状況証拠として警察・裁判所に提出することが出来ます。
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーを取り付けることで、当たり屋の抑止効果にもなり、盗難などの犯行現場に対しても活用することが出来ます。
犯行のシーンを撮影することで、犯行後の対応も的確にできます。
人身事故を理由に、金品請求するのが目的なのが当たり屋です。
その為に、示談交渉はしないことやボイスレコーダー・ドライブレコーダーで当たり屋対策をすることが重要です。
以下に当たり屋に遭遇した際の対応方法について、警視庁が呼び掛けている内容を紹介します。
通行中の車両に、故意に(わざと)ぶつかり、あたかも交通事故に遭ったように装い、
- 「怪我をした、手荷物の中身が壊れた」などと因縁を付けたり、
- 「警察に届けると、運転免許に傷が付きますよ(人身事故扱いで行政処分になりますよ)」
などと言って示談を迫り、交通事故の現場で治療費や賠償金等を要求する者(行為)を言います。
犯罪に巻き込まれないために
事故現場では、決して示談をしない!
交通事故を起こした時は、直ちに警察に報告する義務(3月以下の懲役又は5万円以下の罰金)があります。
警察に報告がなければ、交通事故の立証や捜査が困難になります。
近年、ドライブレコーダーの普及により、当たり屋の認知件数は減少傾向にありますが、相手から示談を迫られても、決して応じることなく、直ちに110番通報をしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか、2022年版当たり屋情報について紹介しました。
当たり屋の行動としては、事前に不自然な挙動が見られる場合がありますので注意して下さい。
ドライブレコーダーなどを取りつけつることが、最大の防衛手段となります。
下記の記事では、煽られやすい車について紹介していますので併せて読んでいただければ幸いです。