皆さん、高級車と聞いたら日本のブランドメーカーが思いつくと思いますが、中国メーカーだといかがでしょうか。
中国にも高級車ブランドがあり、日本以上に車両メーカーが多くあります。
今回は、中国の車事情について精通している筆者が中国の歴史・主要メーカー、習近平主席愛用ブランドの日本進出について徹底解説します。
中国の車事情とは
中国は国際協力に積極的に参加し、 完成車・エンジン・部品などの分野を自社開発したり、多様な国際協力関係を築いていたりと、世界で活躍するプラットホームを持っています。
フランス・日本・韓国・スウェーデンなどの国際自動車メーカーとの深い協力があり、 世界100カ国以上で海外市場を開拓するほどの実力です。
海外マーケティングプラットフォームを設立し、科学技術イノベーション能力で世界の自動車業界をリードしているのが中国の車事情です。
次に歴史について紹介します。
中国の車事情の歴史
民生(ミンション)という車両から自動車製造は始まります。
その後、1958年に第一汽車の「東風(ドゥンフォン)」が中国初の乗用車を製造し、中国は海外メーカーとの合弁や協力を受け技術開発力や品質基準を向上していきました。
中国第一自動車工場の中国第一汽車は最初の組立工場の建設をおこない、中国最古かつ最大の自動車メーカーで、乗用車市場と商用トラック市場で常にブランド価値のトップの地位を維持しています。
現在では、経済発展とともにトラックから一般乗用車まで需要が大きく伸び、中国では多くの自動車メーカーが作られていますが、国際競争力と強いブランド影響力を持ち、世界クラスの自動車会社として世界で認められています。
中国ブランド主要メーカー3選
そんな、世界で認められている中国車ブランドメーカーについて主要な3社を紹介します。
第一汽車(FAW)
第一汽車は、中国の主要なお祝いやイベントのオフィシャルカーとして、高級セダンの魅力を強調したHongqi LシリーズリムジンやHongqi Hシリーズなど、急速な成長を遂げています。
また、新エネルギー車は量産化され、2019年に初のBEVモデルE-HS3を発売。市場志向の生産レイアウト・管理システム・運用メカニズムが確立しています。
中国の最大かつ最古のメーカーであり、中国の自動車業界のリーダーと言っても過言ではありません。
上海汽車(SAIC)
SAICモーターの事業は、乗用車と商用車の両方の研究、生産、販売をカバーしています。
新エネルギー車やコネクテッドカーの実用化を積極的に推進し、スマートドライビングなどのインテリジェント技術の研究・産業化を進めています。
国際化の分野で革新的な開発戦略を加速しながら、技術の進歩、市場の進化、業界の変化に対応。
国際競争力と、強いブランド影響力を持つ世界クラスの自動車会社に向け、ビジネスをアップグレードするためのイノベーションチェーンを構築している企業です。
東風汽車(DFM)
武漢市に本社を置き、商用車・乗用車・新エネルギー車・軍用車両・主要自動車アセンブリおよび部品の製造、自動車機器、自動車関連事業を行っています。
上海・広州など20以上の都市に拠点があります。
完成車プラットフォームとエンジンプラットフォームの2つを持っており、商用車は完成車・エンジン・車体開発・主要アセンブリ部品の開発能力を持っています。
中国車両メーカーには、他にも長安汽車(CHANGAN)・奇瑞汽車(CHERY)・浙江吉利控股集団(GEELY)などの人気自動車メーカーが乱立していますので、今後の中国の車事情から目が離せないのではないでしょうか。
中国の車事情について、もっと深く知りたい人はこちらの記事を併せてお読み頂ければ幸いです。
毛沢東・習近平主席が愛用しているブランドが日本に進出
毛沢東・習近平主席らが愛用している中国高級車「紅旗(ホンチー)」が日本に初上陸と話題になっています。
第一汽車(FAW)の車で、日本で言うところのレクサスブランドと考えて頂くと分かりやすいです。
紅旗(ホンチー)は、「ファントム」などで有名なロールスロイスのチーフデザイナー、ジャイルズテイラー氏が2018年9月に一汽車の副社長・紅旗(ホンチー)の設計責任者に就任しました。
第一汽車の紅旗(ホンチー) H9という車が日本市場へ進出。
中国の民族系自動車メーカーが非EVの乗用車を日本で発売するのは史上初となります。
次に、大きさなどの詳細について紹介します。
価格:日本円で約500万円~870万円程
全長:5137mm
全幅:1904mm
全高:1493mm
グレードは2種類あり
・2L直列4気筒ターボエンジン
(48Vマイルドハイブリッドシステムを標準搭載)
・3L V型6気筒スーパーチャージャー
この2種類から選択できます。
ミッション:7速DCT
水が流れるようなラインがとても格好良く、エンブレムの漢字が斬新。
また、エアサスがついて、車高の調整ができます。
高級感や重厚感がリアルな外装の印象が素晴らしく、ロールスロイスの元チーフデザイナーがいるということも強みではないでしょうか。
こちらの記事でも、紅旗H9について紹介していますので、ご覧ください。
中国の1000万円超え高級セダン「紅旗H9」が日本でも発売へ!特徴と仕様を解説
今後の紅旗(ホンチー)の動向が楽しみでなりません。今後もAncarでは、情報が入り次第報告します。
Ancarなら手頃な価格でハイスペックの乗用車が手に入りますので、一度サイトを拝見して頂ければ幸いです。