ガソリン車がなくなる?廃止でのデメリット、いま買うべきかどうか

最近、2030年までにガソリン車全廃というニュースを目にしたことはないでしょうか?
これまでも電気自動車やハイブリッド車を普及させ、ガソリン車を減らしていこうという動きはありました。
また、欧米などでも脱ガソリン車化の動きは進んでおり、フェラーリからもハイブリッド車が発売されるなどその動きは顕著になってきています。
では、本当にガソリン車はなくなってしまうのでしょうか?もしなくなるのだとしたらどんなデメリットがあるのか、今ガソリン車を買っても大丈夫かお話していこうと思います。

「ガソリン車全廃」2030年には

昨今アメリカや欧州、そして世界最大の自動車市場の中国などが、ガソリン車・ディーゼル車の新車の販売を2030年から40年にかけて禁止する政策を次々と打ち出してきており、日本も後追いしている状況です。

アメリカでは、次期大統領のバイデン氏が2021年1月の大統領就任の初日に地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」への復帰の手続きを取るとの見通しで、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロを目指すということも公約の一つに掲げています。

さらに2020年11月17日にはイギリス政府が2035年にガソリン車、ディーゼル車の新規販売を禁止するとしていた計画を5年早めて2030年にし、ハイブリッド車に関しても2035年禁止を維持。
温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標の達成に向け、EVの普及を推進する方針を固めました。

中国に関しても、自動車汽車工程学会で2020年10月27日に発表した「省エネルギー・新エネルギー車技術ロードマップ2.0」に基づいて、2035年にはガソリン車をゼロ、ハイブリッド車の新車販売を50%。
EV車・PHV車・FCV車も50%にするという目標を掲げていて、この自動車汽車工程学会の目標をもとに中国政府は2035年までに新車販売のすべてを環境対応車にする方向で検討していく模様です。

日本では、菅元首相が2020年10月26日の臨時国会での演説で日本国内の温室効果ガスの排出を2050年までに「実質ゼロ」にする方針を表明していて、カーボンニュートラルを目標に掲げていて2030年半ばには新車の販売を禁止する方向です。

世界の各国が脱炭素化社会に向けて動いており、2030年にはガソリン車の数が大幅に減少していくことになるでしょう。

日本のガソリン車の新車販売禁止はなぜ2030年なのか


菅元首相は2050年までに「実質ゼロ」にする方針を表明していて、ガソリン車の新車販売禁止が2030年になると言われています。
なぜ2030年なのか。

それは恐らく国民全体の自動車の買い替えタイミングを考慮した結果だと思われます。
自動車の買い換えまで期間は、車種や使用の用途によってバラつきがありますが、自動車メーカー各社や販売代理店の資料では大体10年サイクルだとされています。

そのため、菅元首相の表明した温室効果ガスの排出を2050年までに「実質ゼロ」を実現するためには、ガソリン車から電動車への買い替えのタイミングを考慮すると、大体10年くらいはかかります。
全対的に買い替えが終了するのに20年近くかかると仮定すれば、2030年からガソリン車の新車販売をやめれば、計算上は2050年にはガソリン車がなくなる。ということになるのです。

前々から言われていたガソリン車ゼロ目標


ガソリン車ゼロ目標の流れは最近になって始まったわけではありません。
欧米各国、中国など、各地域で2030年から2050年を目処に「脱ガソリン車化」を推進する政策が以前から発表されていました。

欧州では

欧州連合が公式サイトで2018年12月18日に公表した内容によると、2030年における自動車・小型商用車の二酸化炭素排出量を2021年時点での排出量に比べ全体で37.5%を削減すると発表しました。
欧州連合が策定しているクリーンモビリティ包括案の一部を構成することになり、欧州連合内のモビリティーを近代化して21世紀後半に「気候変動に影響を与えない状態(カーボン・ニュートラル)」を達成するための重要な足がかりになる、と述べています。
欧州連合がこの包括案を作ったのは、パリ協定のもと、運輸交通分野でのCO2排出を減らす動きを確実にするためと、それによってEUの国際競争力を保つためです。

「脱ガソリン車化」は現在世界的トレンドで盛り上がってきているワードですが、ガソリン車ゼロ目標自体は以前から言われていたことなのです。

日本は遅れている?

なぜ今日本で騒がれているのかというと、もともとは欧州諸国などと違って日本とアメリカは脱ガソリン車化に対して世界から遅れをとっていました。
ですが、アメリカの大統領選挙でバイデン氏が次期大統領になると決まり、2021年からアメリカも脱炭素に向けて本格的に動くことになると予測した日本政府が急いで脱炭素に向けて動き出したためです。

つまり日本政府としては、世界と足並みを揃えて2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた動きを見せる必要があります。
その象徴的な政策として、2030年頃を目標に、ガソリン車の新車販売を中止しなければいけないというわけです。
こうした世界の動きは以前からありましたが、アメリカが動き出しそうなことを受けて日本もようやく「脱ガソリン車化」に向かっていっているのです。

「脱ガソリン車化」を目指すには、電気自動車をはじめとする電動車を販売しなければなりません。したがって、「脱ガソリン車化」は「クルマの電動化」と言ってもよいでしょう。

クルマの電動化について詳しく知りたい人はこちらをお読みください
https://www.ancar.jp/channel/27658/2/#CO

少しずつ進んでいる国産自動車のEV化

トヨタ・日産・ホンダ・三菱、加速する国産自動車のEV化

EV化の加速は、国内の自動車メーカーにとって追い風になるのでしょうか。
トヨタ自動車の豊田社長は「多様な電動化のメニューを持っている我々が一番選ばれるのでは」と発言していて、かなりの自信を持っている様子です。
トヨタは2019年に国内で63万8557台のEV車を販売し、総販売台数の約4割がEV車が占めています2025年頃にはトヨタの高級車ブランドのレクサスを含め、すべての車種にEVのグレードを設定する計画です。

EV車、ハイブリッド車、PHEV車など様々な電動車を持っていることがトヨタの強みです。
今後EV車のラインアップを拡大していき、2020年代前半にEV車を10車種以上を投入し、世界で約1万台以上を販売した燃料電池車「MIRAI」は、12月に全面改良モデルを発売しました。
また、バッテリーEV戦略に関する説明会では、2025年までに「bZシリーズ」を含む、15車種を展開すると発表し、注目を集めました。
電動車開発を統括している寺師茂樹取締役は「複数の電動車でその都度、環境規制に対応できるようにし、最終的なゼロエミッションを実現する」と話しています。

日産自動車も23年度までに世界でEVやハイブリッドなどの電動車を年に100万台以上販売する目標を掲げています。
日本では新車販売に占める電動車の比率を19年度の25%から23年度は60%へ引き上げる方針です。
日産の人気コンパクトカー「ノート」では独自の技術「日産eパワー」を搭載したハイブリッド専用車とするなど電動化を加速させています。

ホンダは2030年に世界新車販売の3分の2をハイブリッド中心に電動車とする目標を掲げており、EVでアメリカのGMとの共同開発にも取り組む予定です。
また、最近では、2030年までに約30種類のEVを展開することを発表しました。
八郷隆弘社長は2030年以降は「エンジン開発を縮小しながら、EVなどの電動パワーユニットにリソースを振り向ける」と言っています。

三菱自動車は2030年までに電動車比率を現在の7%から50%に引き上げると言っており、12月にはSUV車の「エクリプスクロス」のプラグインハイブリッド車モデルを発表しました。
今後、PHVやEVを重点的に拡販していくとの事です。

軽自動車産業はEV化によって衰退していく可能性も

国内自動車メーカー各社が環境保全に関する内容を事業戦略の柱として置いており、政府が「脱ガソリン車化」の方針を明らかにしたことは追い風になりそうですが、軽自動車にとっては逆風になる可能性があります。
軽自動車の総販売台数に占めるEV車の比率は、2019年で約25%。電動化比率が5割に達するスズキや日産自動車、三菱がハイブリッド車に力を入れていますが、そもそも電動車を持たないメーカーもあるため、軽自動車産業はEV化によって衰退していく可能性があります。

車両の価格が安いことが人気の理由の1つであるため、EV化によって車両の価格が上がれば購入者が減ることは大いに想像できますよね。

EV車の一番のデメリットは楽しくないこと

もちろんメリットもたくさんある

EV車のメリットは地球環境への負担を軽減することです。
ガソリン車、ディーゼル車ではエンジンを稼働させる際に汚染物質を含んだ排気ガスを排出しています。
EV車の場合は、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害の物質を排出しません。

また、ガソリン車ではモーターではなくエンジンを使って走行させるため、騒音や振動が発生しますが、EV車はエンジンがなくモーターで走行可能なので、走行時にあまり騒音や振動は発生せず静かに走ることが可能です。

また、電気自動車は地震などの災害時に非常電源として使用が可能です。
災害の影響で自宅が停電した際に電気自動車が非常用の電源にもなります。
2019年の台風15号による記録的な暴風雨で停電した一帯に電気自動車やハイブリッドカーが非常用電源として活躍したという報告もあります。

デメリットは走りを楽しめないこと

上記のようにEV車のメリットは非常に多いですがデメリットもあります。

日本ではまだまだ、充電可能なスポットが少ない為自宅充電が必須となってきます。
マンションなどの集合住宅に住む人はEV車の所有がハードルが高くなります。
また、充電満タン時の航続可能距離がガソリン車・ディーゼル車よりも少ないです。
そのため長距離のドライブでは目的地までの間で、充電可能なスポットを予め把握し、出発前の計画が必要になってとても不便でしょう。
また、ガソリン車やディーゼル車よりも中古車の流通が少なく相場も高いのが現状です。

そして何より車好きの筆者が思う最大のデメリットはドライブしている時のワクワク感が得られないという事です。
特に加速時にアクセルを踏んだ時の排気音や振動がない為、運転していてあまり楽しくありません。

デメリットは普及するにつれて薄れていく

デメリットに関して、先ほど挙げた内容やその他にもいくつかあると思いますが今のほとんどのデメリットは時間経過していくにつれて徐々に解決していくことになると思います。

例えば、充電設備が少ないことがデメリットとしてありますが、EV車産業が発展していきEV車が普及していくことにより充電スポット増えていけば解決されていきます。
そして中古車流通や相場に関してもこれから生産台数が増えていくにつれて中古車流通数が増え、価格も安くなっていくと思います。

ガソリン車の楽しさに手が届かなくなってしまう?

エンタメとしてのガソリン車。
レースを楽しみ、そのレース車と同じ市販車を楽しむ。
レースの技術を自分の車で感じる。
毎日の走りを楽しくする。

そういった車好きの当たり前が消えてしまう。そんな心配があります。

もし世界のエンジン車販売禁止の流れに対応できないとどうなるのか。
その一例が「罰金」です。
HVだけでは対応が難しい欧州では、2021年以降、日本メーカー各社にかなり厳しい現実が待っていそうです。

EUは脱炭素社会実現のためにかなり高い目標を掲げていることも、理解しておくべきでしょう。

いまガソリン車を買うべきか

結論を言うと車がとにかく好きで、欲しい人は今のうちに買っておいた方がいいかもしれません。
ガソリン車にはエンジンの回転数が上がると共に官能的な排気音を奏で、吹け上がりの高揚感、として衝動など五感に訴えてくるものがあります。
ターボエンジン搭載車ならブーストがかかった際の頭や背中がシートのほうに押し付けられる加速感ある程度はEV車でも味わえると思いますが、やはりガソリン車特有の「楽しさ」「ワクワク感」がありません。
空気を吸って、ガソリンと混ざり、それを爆発させ排気させる。
なので、それぞれのパーツの交換によってパワーをアップさせることも可能ですし、またマフラーを交換することで自分好みのサウンドを得ることができ、ガソリン車はとにかくワクワクするものです。

欲しい人は今のうちに買っておいて、存分に楽しみましょう!

規制されるのはおそらく新車だけ

規制されていくのはあくまでもガソリン車の新車の販売で、現在所有しているガソリン車が10年後に運転できなくなるわけではありません。
2030年になっても中古ガソリン車の購入は恐らく可能です。
その時乗っているガソリン車が乗れなくなるということはないでしょう。

維持は大変になるかもしれない

ガソリン車が乗れなくなるということはないですが、今よりも高い税金を様々な形で取られるかもしれません。
そして、ガソリン車に適合するパーツを製造するメーカーなども少なくなっていってパーツ代が高くなり、修理対応ができる工場も減り、工賃も高くなっているかもしれません。
そのため、維持していくのが今よりも大変になる可能性もあります。

それでも今欲しい車を買うべき

今ガソリン車で欲しい車があるという人は乗れなくなる前に今のうちに買っておくべきかもしれません。
ガソリン車のスポーツカーなど車種によっては数が極端に減り、かなりのプレミアがつくかもしれません。

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