【地域別】知っててよかった!アジアで運転するときに注意すること|韓国・シンガポール

社会人でも学生でも、休みには海外で日頃のストレスを発散したいものです。特に、韓国やシンガポールなどアジア諸国は旅費が安いため、国内旅行のように気軽に行きやすくなっています。そのため、アジアの国ならばドライブをしながら観光することも、クルマで普段は行けない地方の風景を見に行くこともできます。
クルマを使った旅行は、旅の幅を広げるとともに現地の人との交流にもつながります。しかし、アジア諸国の道路は整備されておらず、交通ルールも曖昧なため、注意が必要です。

今回は、韓国やシンガポールといったアジア地域でクルマを運転する際に注意したい、道路事情や交通ルールを紹介します。

アジアで運転するときに国際免許は必要?

アジアの国々で運転するときに、まず気を付けなければいけないのが免許の問題です。海外で運転する時は、国際免許を取得すればいいと考えている人も多いでしょう。しかし、実際にはアジア諸国の免許事情は複雑で、欧米とは異なり国際免許では運転できない国や、国際免許が必要ない国も存在します。
そのため、アジアで運転するには事前に旅行する国の免許事情について調べる必要があります。

国際免許についてはこちらをチェック!

日本と違う?アメリカ・欧州の道路事情7つ|ドイツ・フランス

中国は国際免許でも運転できない?

国際免許とは、海外で車を運転したいときに取得が必要な資格です。しかし、国際免許を取得しているからといって世界中どこの国でも運転ができるわけではありません。国際免許は、ジュネーブ条約によって定められているため、加盟国での運転は可能です。言い換えれば、加盟国以外では運転できません。

ジュネーブ条約は世界中のほとんどの国が加盟していますが、その中でも中国は大国でありながら加盟していません。よって、中国では国際免許は使用できず、中国で運転したい場合は中国の教習所に通い、中国国内で使用が認められている免許を取得する必要があります。

中国人はどうして日本で運転できるのか

先ほど、国際免許では中国で運転できないことを紹介しました。日本人が中国で運転できないならば、当然中国人も国際免許を必要とする日本での運転はできません。それは、ジュネーブ条約に加盟していない中国では国際免許自体が取得できないからです。しかし、日本で運転している中国人ドライバーがいるのはなぜ?と、疑問に思った方も多いでしょう。
これには複雑な仕組みがあります。

ほとんどの方が感じたように、中国本土で免許を取得した場合は、国際免許は取得できません。しかし、中国国内でも香港、マカオといった特別な地域では国際免許を取得できます。もちろん台湾も同様です。一部のメディアでは、「中国人だから日本で運転できない」と表現していますが、これは間違いです。中国人でも、地域によっては国際免許を発行できます。
しかし、このような間違った認識が定着する理由も存在します。先ほども紹介したように、中国本土で免許を取得した場合は、日本をはじめとした海外での運転は認められていません。そのため、日本に訪れる中国人の中には日本で運転するために偽造の国際免許証を発行している人もいます。よって、日本でも中国人による交通事故が発生しており、この問題に対して日本国政府も2018年1月から対策を進めています。

【地域別】アジアで運転するときに注意したい道路事情

今回は、アジア諸国の中でも、それぞれの国ごとに注意した方がいい交通ルールや道路事情を紹介します。

①シンガポールの高速道路は無料

日本のドライバーにとって、シンガポールは運転しやすい国です。
シンガポールは過去にイギリスの植民地であったため、日本と同じ左側通行を採用しています。また、有料道路は日本のETCのように全てカード払いで、道路も広く整備が行き届いているため、日本人にはなじみやすいようです。ただし、シンガポールでは右左折の際にウィンカーを出さない車が多いので、注意してください。

シンガポールの道路事情で、最も特徴的なのは高速道路の存在です。シンガポールの高速道路は、国内の道路交通網であると同時に、マレーシアや他の島々をつなぐ外国との掛け橋でもあります。そのため、シンガポールでは無数の高速道路が存在し、国内をつなぐ高速道路のほとんどが無料です。さらに、インターチェンジの区間も短く設定されているため、日本の首都高速のような感覚で利用できます。ただし、日本と異なり高速道路の制限速度は90km/hで、ほとんどの車が制限速度を遵守しています。また、国土の狭い国に多くの高速道路が存在するため、インターチェンジは複雑化しています。
そのため、道を知らずに走ると迷ってしまう可能性があるので、高速道路を利用する際は事前にどのインターチェンジで降りるのかどうか、調べておきましょう。

②韓国では車の扱いに注意しよう

韓国の交通事情の特徴として、事故件数の多さが挙げられます。韓国は人口10万人当りの交通事故死亡者数で世界第5位であり、日本よりも車の保有台数は少ないものの交通事故の件数は大幅に上回っています。
特に、首都ソウルから離れた地方の道での事故発生率が高くなっています。地方の道路は、車道と歩道の区別がなく、道路も舗装されていません。さらに、韓国は山が多い地域のため、登りや下りが激しい道も多く、事故につながりやすい環境です。

韓国の車保有者の中には、ブレーキランプが切れていたりボディがデコボコでも修理しない人が多いので、駐車するときは周辺の車にドアパンチなどで傷をつけられないように注意が必要です。

③タイでは接触事故に注意しよう

タイの交通ルールは日本と大きく異なります。タイでは、赤信号でも左折できたりと独自のルールがいくつか存在します。特に、タイは発展途上の国であるため、免許の取得制度も曖昧で、地方には無免許で運転している人も存在します。よって、交通ルールを知らずに逆走や車線を守らない運転行為が多発しています。

また、タイでは日本のように急停止に対応できるだけの充分な車間距離を取らないため、接触事故の発生率も高くなっています。タイの道路で日本のように車間距離をとると、乱暴な割り込みをされる危険性があるので、運転する際は注意してください。

④ベトナムはバイク天国

ベトナムはバイク天国と呼ばれるほどバイクの割合が多く、自動車は全体の2割程度しか存在しません。
特に、バイクが多くの人の移動手段となっているため、通勤時間の渋滞も激しく注意が必要です。

ベトナムでは、バイクが8割をしめるため交通ルールもバイクに適したものがほとんどです。例えば、車両通行帯の中にバイク専用の道路が存在します。基本的には、一番右側の道路はバイク専用の道路として利用されています。他にも一方通行が多いため、バイクとの事故が発生しやすくなります。よって、ドライバーはバイクの動きに注意しながら運転する必要があります。

⑤交通渋滞の国、インドネシア

インドネシアは、交通渋滞が深刻な国として有名です。英国の潤滑油会社Castrolが発表した調査によると、インドネシアの首都ジャカルタは交通渋滞の発生率が世界1位です。その理由として、インドネシアの道路の本数が少なく、クルマの保有率の増加に対応しきれていないこと、交差点や信号が少なくて道路が整備されていないことが挙げられます。
そのため、インドネシアで運転する際には、あらかじめ渋滞を予測して計画を立てることをおすすめします。また、信号や交差点が少ないため、交通ルールも曖昧なので接触事故には充分注意してください。

⑥香港は運転しやすい

香港は、中国国内でありながらイギリスの植民地だったため、国際免許で運転できる地域です。香港は、中国の中でも特に道路が整備されている地域で、日本人にとっては運転しやすい環境です。また、走っている一般車両もマクラーレンやメルセデスといった高級車が多く、車好きには嬉しい場所とも言えます。
ただし、香港の公共交通機関である二階建てバスや二階建てトラムは車両の全幅が大きいため、車線をまたがないように注意して運転する必要があります。

⑦オーストラリアではランナバウトに気をつけよう

オーストラリアは、日本と同じように左側通行で右ハンドルのため、日本人にとってはなじみやすい環境です。
しかし、日本には存在しないランナバウトという交差点や施設内に設置されたスピードバンプには注意が必要です。

ランナバウトは、円形の中央分離帯で交差点に設置されています。ランナバウトに進入する際には、右側から来る車を優先させることを忘れずに運転してください。また、オーストラリアはスピード違反や信号無視などの取り締まりが厳しく、制限速度を5km/hでもオーバーすると警察に捕まります。
そのため、施設内の駐車場でも徐行が徹底されており、スピードバンプがいたるところに設置されています。スピードバンプに気づかずに、徐行せずに乗り越えるとクルマのサスペンションが傷つくこともありますので、注意してください。

海外での事故は特に気をつけよう


今回は、アジアで運転する際に注意したい道路事情と、交通ルールについて紹介しました。アジアは、日本のように運転しやすい国もあれば、発展途上のため交通ルールや道路が整備されていない国も存在します。そのため、日本のような運転をすると、思わぬ事故に巻き込まれる可能性があります。海外で交通事故を起こすと、日本で交通事故を起こすよりも何倍も面倒な事態に陥るうえに、せっかくの旅行が台無しになってしまいます。アジア諸国で運転する際は、欧米以上に周囲の車の状況に注意しながら安全運転を心がけてください。