高速道路というのはもちろん皆さん知っているものだと思いますが、同じようなものでよく耳にする「自動車専用道路」や「自動車道」というものはどういった道路なのか知っているでしょうか。
地図を見てみても自動車道と書いてあったり高速と書いてあったりと違いを知らないと制限速度の違いもわからなかったりします。
そこで今回は、一度教習所で習っていても意外と忘れてしまっている高速道路と自動車専用道路、自動車道の違いについてお話していきます。
実は少ない高速道路と付く道路
4路線だけ
実は、そもそも高速道路と付く道路は少なく全国で4つしかありません。
東名高速道路・新東名高速道路・名神高速道路・新名神高速道路です。
では私たちが高速道路だと思っている他の道路にはどういった名前が付いているのかと言うと、ほとんどが〜自動車道と付いています。
関越自動車道や東北自動車道など聞き馴染みのある言葉が多いのではないでしょうか。
しかし、注意しなければならないのはこの自動車道という言葉は何も高速道路だけを表す言葉ではないことです。
自動車道は、高速道路と自動車専用道路の二つの道路を表す言葉です。
そのため、自動車道と書いてある場合は高速道路か自動車専用道路の二つの可能性があります。
次にこの二つの違いについてお話していきます。
高速道路と自動車専用道路の違い
目的と最高速度が違う
高速道路と自動車専用道路には実は意外と大きな違いがあります。
それは最高速度と作られた場所や目的の違いです。
どちらも有料道路と言うことには変わりませんが、逆に言うとそれ以外はほぼ変わってきます。
目的の違い
作られた目的が高速道路と自動車専用道路では変わってきます。
高速道路というのは全国的な交通を可能にするために作られた全国を結ぶネットワークです。
東名高速や東北自動車道などは全国を結ぶほど長いので高速道路と言えますね。
一方の自動車専用道路は地域別に交通量が多いところや流れが悪いところを解消するために作られた道路です。
具体的に言いますと、首都高速や東海環状道などは地域的なネットワークを構成する道路となっているので自動車専用道路となっています。
最高速度の違い
次に最高速度の違いです。
この違いは運転する上で気をつけないと大きな事故に繋がってしまいますから、覚えておきたい違いです。
高速道路では時速100kmまでと言うのは多くの人が知っていることだと思いますが、自動車専用道路では基本的に一般道路と同じで時速60kmまでとなっています。
首都高なども法廷速度は時速50kmまでと高速としてはかなり遅くなっています。
首都高について詳しいことはこちらの記事に書いてあるので是非ご覧ください。
また、最低速度も違っていて、高速道路は時速50km未満の速度では逆に危険になってしまうので走ってはいけません。
しかし、自動車専用道路では特に最低速度は設けられていないという違いがあります。
因みに…自転車や原付で間違えて入ってしまった場合は?
最後に少し本題とは逸れてしまいますが、意外と最近多いのが自転車や原付で自動車専用道路に進入してしまうケース。
間違えて進入してしまったことによる死亡事故も起こっています。
多くの場合は地図アプリの誘導通りに走ったらいつの間にか入ってしまったケースやうっかり標識を見落としていて、気づいた時には遅かったというケースが多いようです。
では、こういった事になってしまった場合、どう対処するのが良いのでしょうか。
まず路肩に止まる
まず第一に他の車の妨げにならない路肩に止まることが何よりも大切です。
自動車専用道路は多くの場合、制限速度が設けられているものの、一般路道路よりも高い速度で車が走行しています。
速度の遅い自転車や原付がそのまま走っているのは大変危険です。
間違えて入ってしまったと思ったらすぐに路肩へ止めましょう。
警察へ電話
路肩へ止めたら、次に警察へ電話です。
自動車専用道路はもちろん自動車しか走ってはいけないので自動車以外で走行してしまうのは違反となります。
間違えて入ってしまったら正直にその旨を警察に報告しましょう。
その後警察が出口まで誘導をしてくれます。
反則金を払う
大半の場合は通行禁止違反となり、一方通行の道を逆行してしまった時と同じように2点の減点と6,000円の反則金となります。
そして、反則金をきちんと支払って終わりです。
中には罠かと思うほどわかりにくい自動車専用道路もあるので原付や自転車に乗る時は標識に注意して走行するようにしましょう。