なぜ警察は隠れて「ネズミ捕り」をするの?罰金はどこへ?

車を運転していると一度は見かけたことがある人が多い警察の「ネズミ捕り」。
筆者の家の近くでも毎回同じ場所で、定期的にネズミ捕りが行われています。
スピード違反を指摘することの多いネズミ捕りですが、なぜネズミ捕りは隠れて行うのでしょうか。
隠れて違反した車を捕まえて、また隠れて違反した車を捕まえてと一台一台摘発していったのでは全体的に見てなんの抑止力にもなっていないんじゃないかと思えてしまいます。
また、警察が隠れるのはスピード違反の摘発の時だけではなく標識の近くでの摘発でも同じです。
彼らがわざわざ隠れてネズミ捕りをする理由は一体なんなのでしょうか。
今回はそんな警察が隠れる理由と払った罰金の行方など交通違反に関するお話をしていきたいと思います。

ネズミ捕りの仕組み

まずはネズミ捕りが実際にどのようにして行われているのかについて説明していきます。

基本的に三つの役割に分かれる

スピード違反の場合は基本的に三つの役割に分かれて摘発をします。

1つ目が現認係。現認係は実際に違反車を捕まえる場所より数百m前にいて野球の速度計測などでよく使われるスピードメーターを使い道路を走っている車の速度を計測します。
そして速度を違反している車を見つけたら車の車種やナンバー、乗車人数などを無線で捕まえる場所で待機している警官へ伝えます。

2つ目は停止係。停止係はその名の通り現認係から受けた情報を元に赤い旗を持って走っている車の前方に出て車を停止させます。

そして、3つ目の取り調べ係へと運転者を誘導します。
取り調べ係では取り調べとは言うものの、メインは取り調べをすることではなく違反切符にサインをしてもらうことです。
そのため別名サイン会場と呼ばれることもあります。

この3つの役割がそれぞれ連携することによりネズミ捕りは行われているのです。

逃げようとした人を捕まえる追跡係も存在

もちろん、みんながみんな大人しく捕まってくれるわけではありませんから、逃げられた場合に備えて追跡係も存在します。
追跡係は白バイやパトカーを使い逃げた違反車を追跡し捕まえます。
この係は基本的に停止係が兼任することが多いようです。
停止係の指示に従わず逃げたということがいち早く確認できる係だからでしょう。

なぜ隠れる?

そんなネズミ捕りですがそもそも隠れる必要はあるのでしょうか?

隠れる理由

隠れて取り締まりを行う理由として、まず第一に警察がいないところでも交通ルールを守ってほしいということが挙げられます。
警察の姿が見えているのならば誰だって運転に気をつけます。
警察の姿が見えないところでもきちんと守ってもらうために隠れて摘発し、常にどこかにいるんじゃないかと思ってもらうことを目的としています。
確かに、「警察がいるから違反をしない。」はおかしいですからね…。

標識が見にくいところでも

そんなしっかりとした理由があったネズミ取りですが、標識の取り締まりについては、「あれ?」と思うこともあります。
それは見にくい標識の影で隠れて取り締まることです。
スピード違反はわかります。
しかし、標識に関しては見にくいのを見やすく直すのが警察の仕事ではないでしょうか。
これは実際、過去には裁判になった事件もあります。
50代男性が二輪バイクを運転中、通行禁止の道路を走行してしまい取り締まりを行っていた警察に違反切符を切られました。
しかし、通行禁止の標識は見通しの悪いカーブの先にあり違反切符を切られるのはおかしいと男性は裁判を起こし、地方裁判所にて交通違反は取り消しとなったのです。
取り消しとなった理由として、そもそも道路交通法において「標識は見やすい位置に設置しなければ法律上有効な標識とは言えない」と決められているからです。
つまり木や障害物で見えない標識に関しては違反切符を切られることはおかしいのです。
しかし、先ほどは裁判に勝ち交通違反取り消しとなった例を挙げましたが、現実的には裁判となるとお金も労力もかかるので標識の見えづらいところで捕まったとしても泣き寝入りせざるを得ない人が多いのが現状です。

罰金・反則金のお金はどこへいくのか

軽微な交通違反をした際に払うことになる反則金、そして無免許運転や酒酔い運転など重い違反に課される罰金ですがその二つのお金は一体どこに使われているのでしょうか。
あまり知らないその使い道についてお話します。

反則金の場合

1.特別交付金として各市町村へ

反則金は毎年700億円ほどに上ります。
それらの3分の1が特別交付金として各市町村へ渡されます。
反則金は国の会計に入れる際、特別会計という使い方が決められた会計に入るため、市町村に渡された後の使い道は信号や標識の設置などに限定されています。

2.各都道府県の公安委員会と道路管理者へ

残りの3分の2は各都道府県の公安委員会、道路管理者へと渡りこちらも道路工事など交通の安全のための使用に制限されています。
そのため反則金は人件費などには一切使われないため、一時停止違反や軽度なスピード違反を摘発したとしても警察には一切そのお金が渡ることはないのです。

罰金の場合

反則金は最初に国の会計に入れる際、特別会計という使い道が決められた会計に入るとお話ししましたが罰金の場合は違います。
罰金の場合は一般会計という使い道が決められていない、自由に使える会計に入るのでそこから先の行方は、その他で集まったお金と一緒になりどこで使われたのかはわからなくなってしまいます。

警察の交通違反は誰が指摘する?

警察は市民を取り締まりますが、では警察は誰が取り締まるのでしょう。
警察であっても人なので違反が0ということは絶対にないはずです。
しかし我々が警察の交通違反を指摘したところで、確かにそうですねと自分で違反切符を切るとも思えません。

基本は警察官同士

違反切符を切るのは基本警察官だけですので、警察が違反した場合の大半は警察官同士での検挙になります。
しかし、警察官が警察官を切るときは同僚の違反切符を切ることも多くなります。
そのため、中には次のような事件も起きてしまいます。

警察官同士の違反切符もみ消し

ある20代の警察官は交通違反の取り調べをしていた際、同じ警察官の信号無視を確認して違反切符を切りました。
その警察官に見逃してもらえませんかと言われたそうですが、当然それを20代の警察官は聞き入れず、交番まで手続きをしに行きました。
しかし、そこで手続きを行っていた際、ベテランの60代の警察官に警察官に「公務中の交通違反は見逃すべき」と言われ結局その20代の警察官はその交通違反を取り消しました。

このように警察官同士のもみ消しは実際に起こってしまっています。
現在の警察の組織自体、上司と部下の関係が部下は上司に逆らえないものということもこの事件は表していると思います。
また、それだけではなく60代の警官が見逃すべきと言ったということは、昔はこのようなもみ消しが多くあったということもこの一件でわかることと思います。
私たちは警察を勝手に違反を起こすことのない見本と考えてしまうことが多くありますが、警察も警察内で組織の体制や考えを変えていくことが必要なのではないでしょうか。

まとめ

ネズミ捕りをする理由から罰金の行方、警察同士の違反まで色々とお話してきましたが究極を言えば違反を起こさなければこれらの問題が発生することはありません。
しかし、故意にせよ故意ではないにせよ必ずどこかで交通違反は起こってしまいます。
であるならばこれらの問題をわずかでも少なくするため私たちも警察について知っておく必要があると考えています。
この記事を読んで少しでも警察について知ってもらえたなら幸いです。

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