腕さえあれば豪快なドリフト走行も可能な新型8シリーズ

BMWが6月15日にル・マン24時間レースで発表すると公表した新型8シリーズのティーザー画像です。表面はカモフラージュされているものの、その重厚感あるスタイリングは読み取れます。

今回の写真が公表されたと同時にスペックの一部も公開されました。
「M850i xDrive」の心臓部は、新型V8ツインターボエンジンを搭載して530馬力を発生。このエンジンは完全新設計のもので、参考までに6シリーズの4.4リッターV8ツインターボエンジンの約60馬力強の出力になります。
それに組み合わせれるトランスミッションは、トルコン式8速AT。トルコン式、つまりトルクコンバーター式のオートマチックトランスミッションです。
クルマ好きな人からするとちょっと古臭さがあるかもしれませんが、トルコン式は耐久性に優れ、ハイパワー車にうってつけです。長年の改良でシフトタイミングも劇的に改善され街中からサーキット走行まで対応できます。

BMWなら今後も3ペダルMTや2ペダルMTを推していくかと思われますが、現在販売されている「M2」を最後に3ペダルMTを搭載した「最後のMシリーズ」であると明言しています。またトルコン式ATにも言及しており、「3ペダルMTや2ペダルMTにも今後(トルコンATに対する)優位性は見いだせない」としています。

新型M5ゆずりのxDriveでドリフト走行も可能

こちらは、5月初旬に撮影された「M850i xDrive」と思われるテストカーのニュルブルクリンクの走行映像です。ピットから本コースに出た最初の左コーナーから豪快なドリフト走行をしている様子が映されています。搭載される駆動システムは、新型M5ゆずりの「xDrive」。普段は安定した4WDで走行できますが、サーキットなど特定の状況下で任意で2WD=FRにしてテールスライドしやすくするいわゆる「ドリフトモード」も装備されていると思われます。

またドライブモードも数種類用意されており、もっとも過激な「スポーツ+」にすると「目を見張るダイナミックさ」を持つクルマに変身するとのこと。

その他の装備として
アダプティブMサスペンション、インテグラル・アクティブ・ステアリング、アクティブ・ロール・スタビライゼーション、スポーツエキゾーストも装備。
これ以外にもオプション装備で「M Performance」パーツが用意されているものと思われます。

既にそのレーシングモデルがデビューを果たしているハイパフォーマンスモデル「M8」。それらしきテストカーも目撃されてはいませんが、密かに開発は進められているでしょう。現在のMシリーズでもっともプレミアムなモデルになります。ベースとなる新型8シリーズの発表の場で何かしらの言及があるかもしれませんので注目しましょう!

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