ルノー・日産、「メルセデス・ベースのインフィニティ」を断念か?

メルセデスベースのクルマを造るには、もっとインフィニティが利益を上げてから…のようです。

年明けすぐの『ロイター』の報道によれば、ルノー・日産連合とメルセデスベンツの提携関係がぎくしゃくしはじめているそうです。 ルノー・日産側が、メルセデスと共同で上級車を開発する計画を白紙に戻そうとしているからです。 ダイムラーベースのプラットフォームの改良版に「MFA2」というのがありますが、元々これはルノー・日産とダイムラーがお互いに投資して造り上げたものです。 これを、ルノー側は実車に採用するつもりがないというのです。 関係者が言うには「MFA2の基本設計において、両者が合意するのには無理があった。インフィニティの要求は少しハードルが高すぎた。」とのこと。

インフィニティとメルセデスの共同事業で繁栄するはずだった、メキシコ工場

元の計画を少し説明すると、2社は1000億円規模の投資が行われたメキシコのアグアスカリエンテス工場において、近々製造を開始しようとしていました。 1つの生産ラインで、メルセデスベンツ向けとインフィニティ向けの双方を製造することになっていたのですが、どうやら完成車の比重と生産コストの負担が、メルセデス側に向けられそうな旗色です。 ただ、同工場では当面はインフィニティ向けの車群も生産される予定で、例えば従来からのプラットフォームを継続採用する予定の次期「QX50」などが造られることになります。

そしてMFA2をルノー・日産が使わなくなりそうという事ですが、その理由は単純なものでした。 メルセデスベースの車両をインフィニティ仕様にした場合、インフィニティが充分儲からないというのです。 「1つ教訓として分かったことは、原価が高級車のもので、実際の価格が割安だった場合、利益を上げるのは難しいということです」と別の関係者は漏らしているとのことで、高級車の値段をつけれるメルセデス・ベンツならいいが、そこまで至らないインフィニティでは採用するのが難しいということのようです。

インフィニティの強みと、弱点

インフィニティは2016年、全世界で23万台以上を販売してその記録を更新しています。 それでも問題なのは、アメリカ以外の市場での伸びが鈍いという点です。 この23万台のうち、実に半数以上となる13万8,000台がアメリカ向けでした。 全体的に成長しているのは良い兆候ではあるものの、メルセデスの設計による基本構造を採用した上で新型車を開発するには、まだ成長が足りないということです。 その他の分野、例えばエンジンの共同開発などでは、ルノー・日産とメルセデスのパートナーシップは成果を上げていますが、本来の一大目標は、車両そのものの共同開発でコストを大幅に削減することでした。 メルセデスのほうも、2016年は販売が史上最多となった1年でしたが、このルノー・日産の予定変更は、独シュトゥットガルトの本社にとっては有難くないニュースとなりそうです。

Infiniti Not Making Enough Money To Justify Building Rebadged MercedesAncar | Ancar(アンカー) – 中古車の個人間売買

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