登坂車線の4つのルール!特性を利用して運転の安全性を高めよう!

登坂車線とはどんなものかご存知でしょうか。登坂車線には4つのルールがあるためしっかりと把握しておく必要があります。また、特性を利用することで運転面で安全性を高めることができます。今回は、登坂車線ルールと登坂車線以外の車線についても詳しくご説明していきます。

登坂車線とは

登坂車線とはどんな場所なのかご存知でしょうか。普段使う一般道路では聞きなれない言葉だと思います。まずは読み方からご説明していき、登坂車線とはどんな場所なのかについて詳しくご紹介していきます。

読み方「とうはんしゃせん」

登坂車線の読み方は「とうはんしゃせん」といいます。少し難しい読み方ですが、意味と関連させると覚えやすいかもしれませんね。

前半の登坂は「とうはん」と読み「さかをのぼること」を意味します。「とうはんしゃせん」という言葉は、「坂を上るときの車線」となっているといえます。

山間部や起伏の激しい高速道路に設置

登坂車線は、山間部や起伏の激しい高速道路に多く見られます。つまり、運転するのが簡単とは言えない場所です。登坂車線が作られている理由としては、多くの人がスムーズに運転できるようにするためだからだそうです。

運転初心者や性能の低い車の運転者は、運転の難しい場所で、スピードを落としてしまうこともあります。

これは、多くの人が作り出している、スムーズな運転の流れを妨げてしまう可能性があります。そのようなとき、彼らを別の車線で走らせ、流れを妨げないようにさせる必要があります。その、別の車線というのが、登坂車線なのです。

つまり、登坂車線を作ってスピードの遅い車を移動させることで、スムーズなスピードの流れを妨げないようにしている、ということですね。

登坂車線の4つのルール

次に、登坂車線を実際に運転するときに気をつけることを見ていきましょう。登坂車線を運転するときには4つのルールがあります。

これをあいまいにしていると自分だけでなく周りの人も危険な目に遭わせることになるかもしれません。まずルールを理解することで安全性が高まり、強いては安全運転にもつながります。

登坂車線のルール1:速度制限がある

登坂車線は「一般道」として扱われているため、速度制限があります。このときの、一般道とは、私たちが普段使っている道路の大半を占めている道路のことです。

つまり、登坂車線は、ごく普通の道路として扱われているということです。一般道を走るときと同じ制限速度を心がけると良いということですね。

そのため、制限速度は一般道と同じ60km/h(時速60km)となります。また、もし定められた制限速度がある場合は、その制限速度となります。つまり、道路標識などで速度制限がされている場合は、その標識に従うということです。

 

高速道路では60km/hまで

登坂車線は、高速道路内に設置されていることもあります。このときの制限速度はどうなるのでしょうか。

この時も「登坂車線は一般道」という扱いはかわりません。そのため、制限速度はやはり60km/h(時速60km)となっています。

高速道路内にも関わらず、60km/h(時速60km)しか出せないという、一見違和感を覚えそうなルールとなっています。

やはり高速道路に来ると反射的にスピードを出してしまうドライバーの方は多いと思います。見落としのないように注意しましょう。

登坂車線のルール2:どんな車種でも利用できる

登坂車線は、どんな車に乗っていても利用できます。車の種類に制限はありません。大型車やトラックはもちろん、普通乗用車や軽自動車など、すべての車に乗っているときに利用することができます。

利用する際には登坂車線規制に従う

もちろん、走行に規制や決まりがないというわけではありません。登坂車線規制には従う必要があります。

ルールを守って運転すれば、登坂車線を利用することは、自分の運転をより一層スムーズにすること、より安心を高めることに役立てられるでしょう。しっかりこの記事を読んで守るべき規制を理解し、安全運転を心がけましょう。

登坂車線のルール3:駐車は不可能

登坂車線では駐車をしてはいけません。

登坂車線もれっきとした道路です。別の車線を走る車は妨げないので駐車してもよいのではないか、そういった自己中心的な考え方をしてはいけません。あくまでも交通渋滞等の緩和のために設けられている道路なので、誤った利用をしないようにしましょう。

まわりの人の気持ちに立って運転することが、何より良いカーライフにつながります。登坂車線の役割をきちんと認識し、適切な利用につとめましょう。

もし、駐車する場合には停止表示器材が必須

もし、車の故障や体調不良などが理由でどうしても駐車しなくてはならない場合は、後続車に自車の存在を知らせる手順が必要になります。

具体的には、ハザードランプを点滅させ、三角表示板や発煙筒等を設置することです。これにより、後続車が駐車している車の存在に早く気づき、追突などの二重事故といった悲劇を防ぐことができます。

一般道でやむを得ず駐車する場合と同じですね。きちんと対策を行いましょう。

登坂車線のルール4:追い越しは不可能

登坂車線が、メインとなる車線とは別の車線であるということはわかりましたね。ですが、登坂車線を利用して、メインの車線を走る車を追い越すことはできません。これには理由があります。

登坂車線は必ず左側に設置されている

追い越しが不可能な理由について見ていきます。

まず、追い越しという行為ですが、道路交通法第28条で「車は、他の車を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車の右側を通行しなければならない。」とされています。追い越しをするときは、右側からしないといけないということですね。

ここで大事なことは、登坂車線は必ず左側に設置されているということです。先ほども見たように、追い越しは必ず右側からしなければなりませんから、登坂車線から追い越しをしようとする行為は不可能に近いです。無理にしようとすれば、法律に違反してしまうことになります。

登坂車線に似た車線

登坂車線の役割についてご紹介してきました。ですが、このような役割を持っているのは、登坂車線だけではないのです。登坂車線だけでなく、それに似た役割の車線について見ていくことで、より理解を深めていきましょう。

「ゆずり車線」

登坂車線に似た車線として、「ゆずり車線」というものがあります。

見た目はほぼ登坂車線と同じようなものです。登坂車線と同じように、メインの車線の左側に設置された道路と言えるような構造となっています。登坂車線の基準に満たないものが、「ゆずり車線」等となっているのです。

あくまで、ゆずり車線は登坂車線に満たないものというような位置づけといってよいでしょう。

「ゆずりゾーン」

また、「ゆずりゾーン」といわれるものもあります。しかし、これは「ゆずり車線」の別名にすぎません。「ゆずり車線」には「避譲車線」や「避譲帯」といった名称があり、必ずしも名称が一つに決められていないのです。

登坂車線以外の車線4つ

登坂車線以外の車線には、「加速車線」「減速車線」「路側帯」「路肩」などがあります。これらを知ることで安全運転をすることができますので、必ず知っておく必要があります。

登坂車線以外の車線1:加速車線

登坂車線以外の車線として挙げられるのが、加速車線です。

加速車線は、高速道路から本線に合流する際に使われる車線で、これにより加速し走行車線に移動することができます。また、遅い車が高速道路内を走っている車の速さに合わせるためにあるものです。

登坂車線以外の車線2:減速車線

減速車線とは、高速道路を降りるときに使われる道路です。つまり、高速道路の本線車道から抜けるために、本線車道に隣り合って用意されている道路のことです。

先ほど加速車線の説明でも見たように、高速道路を走る車と一般道を走る車には速度に大きな違いがあります。そのため、高速道路を降りた車がそのままのスピードで一般道に入ってくると、事故が発生してしまいます。

つまり、高速道路を降りる車が十分に速度を落とせるよう、減速車線が用意されているということです。

登坂車線以外の車線3:路側帯

ほかに、登坂車線と間違えてしまいそうなものとして、路側帯があります。路側帯の中を通行できるものは、人と自転車で、車が通行することは禁止されています。

駐車する場合などは、道路の端から0.75m空けて駐車することになりますが、この0.75mは人の肩幅の広さと言われています。路側帯の幅が0.5mの場合は、路側帯に沿って駐車します。路側帯が広く車が路側帯に収まりきるときは、路側帯の道路標示に従い駐車します。

登坂車線以外の車線4:路肩

次に、路肩もあります。路肩も路側帯と同じく、道路の左端の帯状の部分をさします。ただ、路肩の場合、白線で区切られていなくても(線が引かれていなくても)良いという点で路側帯とは違います。

また、もっと厳密にいうと、道路の端に歩道があるとき、路側帯とは呼ばずに路肩と呼ぶ、という区別もあります。ですが、通常生活の範囲内では、路側帯も路肩もほぼ同じものと思っていいでしょう。

通行及び駐車に関してですが、路肩もやはり人や自転車の通行は可能ですが、車は通行できません。ですが駐車に関しては、路肩に関する明文がないため、あやふやな部分が残されているとも言われています。

登坂車線には細かいルールがたくさん!気を付けて運転しよう

運転初心者で、まだ登坂車線のことを何も知らなかった、という人もおられるでしょう。また、普段よく見かけるけど、何となく、あいまいなまま済ませていたという人もいらっしゃるでしょう。

本記事を参考にしていただき、今までよりもより質の高いスムーズなカーライフを送っていけるのではないでしょうか。

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