丸目4灯で衝撃的だった2代目/3代目から落ち着きを取り戻した4代目
重厚感溢れるデザインの初代W124型Eクラスから一転、吊り上がったような丸目4灯ヘッドライトというフロントマスクで話題を呼んだのが2代目W210型Eクラスです。
メルセデス・ベンツとしてふさわしいのか物議を呼んでも人の目は慣れるもので、3代目W211型にもキープコンセプトで受け継がれる頃には「Eクラスとはそういうクルマ」という認識が出来上がってきました。
そこで今一度革新をというわけで、デザインも大幅に見直され、丸目をそのまま角目に直したような異形4灯ヘッドライトにしたのが4代目W212型Eクラスです。
前期型のデザインで特徴的なのは、他に50年代の小型セダン、W120型の「ポントンタイプ」と呼ばれたサイドプレスラインで強調されたリアフェンダーで、後期型との識別は容易になっています。
既に5代目がデビューしたにも関わらず、つい先日までこの4代目W212型が現行モデルだったのですから、デザインの鮮度はまだまだ落ちていません!
4代目で採用されたダイレクトセレクトなどの先進装置
デザインだけでなく、先進性や安全性、環境適合性での革新を強調していたのがデビュー当時のW212型Eクラスで、2009年デビューにも関わらず現在のクルマに通じるポイントをいくつか備えていました。
その中で先進性と言えば、当時のSクラスでは既に採用されていた電子制御コラムシフトレバー「ダイレクトセレクト」です。
Eクラスの車内映像を見るとセンターコンソールがかなりスッキリとして何かが見当たらないような気がしますが、シフトレバーが無いんですね。
7速ATのシフトレバーはステアリングコレム右側に生えていまして、レバー先端を押せば「P」(パーキング)、上げれば「R」(リバース、バックギア)、下げれば「D」(ドライブ)です。
これがフロアシフトやインパネシフトでゲート式のシフトレバーだと、慣れない時や注意力が落ちている時などシフトレバーを見ながらでないと思わぬ操作に繋がってしまいます。
しかしコラムシフトで直感的な操作を、それも前方から視線を移す事無く可能にしていますから、人間工学に配慮された優れたアイテムとしてその後のメルセデス・ベンツ車にも採用されました。
また、センターディスプレイやメーター内のマルチファンクションディスプレイを使ってドライバーに情報を提供し、カーナビや電話、オーディオなどの操作を一括で行える「COMMANDシステム」も4代目Eクラス初期から標準装備となっています。
日本仕様では地デジチューナーが組み込まれている事も含め、便利に使えますね。
アダプティブハイビームアシストなど安全性も充実
Ancarで販売している2009年式E350アヴァンギャルドは現行モデルの初期型なので、エンジンが現行モデルより旧世代(3.5リッターV6NA・272馬力/35.7kgm)なほか、自動ブレーキがまだ未装備の時期です。
それでも既に現代に繋がる先進的な安全装備で標準装備となっているものもあり、対向車防眩ハイビーム「アダプティブハイビームアシスト」などはその好例でしょう。
ハイビームで走行中、対向車を検知すると光軸を徐々に下げて照射範囲を制御するもので、現在では軽自動車でも搭載モデルがありますが、2009年当時としては夜間運転の安全装備として画期的でした。
また、運転状況からドライバーの疲労度を判断し、警告表示および警告音でドライバーに休憩をうながす、「アテンションアシスト」もW212型Eクラスの売りです。
Ancarで販売中のE350アヴァンギャルドの現オーナーも仕事で高速道路の長距離移動をメインで使用していましたから、だいぶお世話になっていたのではないでしょうか。
AMGパッケージ装着で要所を引き締める!
今回のAncar取り扱い車はE350アヴァンギャルドの中でもAMGスポーツパッケージ装着車です。
メルセデス・ベンツのハイパフォーマンス部門であるAMGのブランドを冠した、AMGモデルと同様の装備をオプションとして装備しており、フロアマットやツインスポークのAMG専用アルミホイールには「AMG」のロゴが入ります。
その他、スポーツシートやD字ステアリング、ステンレスペダルなどの専用装備が奢られており、同年式、同グレードのEクラスの中では非常に付加価値の高いモデルと言えるでしょう。
新車当時で914.5万円が、Ancar価格178万円!
Ancarでの販売中の2009年式E350アヴァンギャルドには、AMGスポーツパッケージだけでなくガラススライディングサンルーフもオプションで装備されています。
これで新車当時の価格が914.5万円だったのが、現在のAncar価格では何と178万円!
走行距離が11.2万kmに達しているとはいえ、高い耐久性を誇るメルセデス・ベンツ車ではまだまだ安心して乗れる距離です。
また、ボディの塗装にも傷みは少なく、つい先日まで現行モデルとして販売されていたEクラスとリアフェンダー以外のデザインが変わりませんから、まだまだ古さは感じさせないでしょう。
販売車はエンジンオイルやプラグの交換など一部に要整備コンディションが残るほか、左リアタイヤ前方ボディ下部や右リアマフラーテール付近に若干のスリ傷があります。
それもあって市場価格300万円に対し、178万円と大安価!
それ以外の部分のコンディションは良好ですしサスペンションにもまだヘタリが出ていませんから、安価に快適なドライブを楽しむチャンスですね!
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