大人気シリーズ「ワイルドスピード」の2部作。今回ご紹介する車は、美人ドライバーが乗りこなす、ピンク色のあの車です。
ワイルド・スピードシリーズの第2作「ワイルド・スピードX2」は前作のストーリーを踏襲しながらさらに多くのスポコンが登場します。
CGを駆使したアクションシーンもパワーアップされ、登場する人物もより個性を増したエンターテイメント性の高い作品に仕上がっています。
あらすじ
物語の舞台はロサンゼルスから東海岸南部のマイアミへ移ります。
警察官の職務を放棄しドミニクを逃がしたブライアン(ポール・ウォーカー)は、自らが追われる身となりこの町にたどり着きました。
そのドライビングテクニックは健在で、地元の敏腕美人ドライバー・スーキー(デヴォン青木)らを倒しカリスマレーサーとなりました。
そんなある日、レース後警察の一斉取り締まりが行われブライアンは逮捕されてしまいます。
連行先でブライアンを待っていたのは、かつてロサンゼルスで強盗団摘発を指揮していた頃の上司、ビルキンス(トム・バリ)でした。
ビルキンスはこれまでの罪を見逃す見返りとして、カーター(コール・ハウザー)率いる国際的なマネー・ロンダリング組織への囮調査を命じます。
この組織はレースにも関与していたため、ビルキンスはブライアンのテクニックを使い彼らを逮捕しようと考えたのです。
ブライアンは相棒として幼馴染ながら行き違いで疎遠になっていたローマン(タイリース・ギブソン)を指名、ローマンは成功したら前科をチャラにする条件でコンビを組む事を承諾します。
ローマンはブライアン以上のスピード狂でした。
二人はカーターのレース軍団のドライバーとなり、カーターの愛人として潜り込んでいる囮捜査官のモニカ(エヴァ・メンデス)と接触に成功します。
レースをしながら待っている二人に、ついに大金の運び役として声がかかります…
ホンダ S2000
この作品で最も印象である車のひとつがスーキーの愛車、ホンダ S2000です。
S2000は1998年、本田技研創立50周年記念モデルとして発表されました。
ホンダといえば(NSXを除き)FF車ですが、S2000はFRレイアウトを採用しボディ・エンジン・ミッション等全て専用設計となっています。
オープンカーですが車体剛性はクローズドボディ同等以上になるよう設計されています。
そして1,240kgの軽量ボディを最高出力250ps、許容回転数9,000rpmという超高回転型エンジンが引っ張ります。
初期型モデルはかなりピーキーで一般層には扱いにくい特性だったため、数度のマイナーチェンジ経て完成度を高めていきました。
それでも同様のルックスを持つマツダ・ロードスター等とは違い、あくまでもスポーティな車に仕上げられています。
VeilSide製エアロパーツ、RO_JA製アルミホイールに身を固め、日本だと「痛車」にも見えそうなハデな外観です。
内装(内張り・シート・ネオン管等)もピンクで統一されています。
コクピット周りにはA’PEX製EL式追加メーターとモニタリング装置がついています。
モニタリング装置は架空のものですが、いったい何をモニタリングしているのでしょうね。
S2000は2009年に生産終了しましたが、2015年に軽自動車規格のS660が発売され高い評価を得ています。
1963年のS500から始まったホンダの乗用車の歴史の中で”エス”の名は今も特別なものとして語り継がれているのです。