プリウスにアクア、中古ハイブリッドカー選びに失敗しないために

普通の車とハイブリッド車、中古車では何が違う?

中古車における、普通の車とハイブリッド車の違いとは何でしょう? エンジンや走行に関する装置のほとんどは、普通の車のアイドリングストップ車と変わりありません。 単に、エンジン以外にモーターで走行したり、エンジンをモーターで補助する時もある、それだけの話ですから、基本的なチェックポイントは同じ。 アレコレと見るべきところはありますが、結局実際に走ってみるのが一番という点も同じで、性能も最新のものほど優れており、燃費も良く、劣化も少ないという点でも変わりません。 ただ一点、ハイブリッド車(電気自動車でもそうですが)で大きく異なるのは、大容量バッテリーを搭載していることでしょう。 ニッケル水素、あるいはリチウムイオンを使った大容量バッテリーは非常に高価なものであり、その交換にはそれなりにコストがかかりますから、その劣化の具合や保証の有無については、大いに気に掛ける必要があります。

ハイブリッド車のバッテリーはどの程度の寿命と交換費用?

トヨタが初代プリウス以来使用しているハイブリッドシステム、THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)で使用されているバッテリーの寿命は、一般的に20万km程度が目安とされています。 それだけならば、20万kmも走行距離を重ねる車というのは(少なくとも個人の自家用車では)そう多くは無いでしょう。 中古で購入しても、20万kmに達する前に手放す人も多いと思います。 ただし、その距離はあくまで目安ですから、実際には使用状況などで大きく変化するものです。 それより先にバッテリーに不具合が起きる可能性や、あるいは個人でも年間走行距離が多いと、中古で買ってすぐに20万kmに達する人もいるでしょう。 その場合はバッテリー交換ということになりますが、巷で良く言われるように「バッテリー交換だけで40万円以上かかる」ということは無いようです。 実際に交換した人の意見などを見る限り、17~18万円あたりが一般的といったところでした。

まず調べるのはメーカー保証の有無

しかし、思ったより安いとはいっても、痛い出費であることには変わりありません。 そこでトヨタのハイブリッド車を中古購入するのであれば、まず注目したいのは年式です。 トヨタでは新車に対するメーカー保証のうち、以下のような「特別保証」を設けています。

トヨタ アフターサービス | 保証とサポート | メーカー保証について | 特別保証 | トヨタ自動車WEBサイト

つまり、プリウスやアクアなど、トヨタのハイブリッド車を中古購入するのであれば、新車登録から5年以内・走行距離100,000km以内がまず大原則。 中古車でも保証書が残っていれば、メーカー保証を受けられますから、保証書の有無もしっかり確認しましょう(再発行はまず無理と言われています)。 これならば、購入してすぐバッテリートラブルで泣くことはまずありません。 さらに、中古車でも新車登録から5年以内であれば、ディーラーで「保証がつくしプラン(5年車検コース)」に入れますから、それに加入すれば前述の特別保証も走行距離無制限で2年延長されます。 それも新車登録から5年以内の中古車を選ぶ理由です。

場合によっては中古車販売店の保証制度も

また、新車登録から5年を超えていても、中古車販売店や個人売買仲介サービスの保証であれば、ハイブリッドシステムのバッテリーが保証される場合もあります。 個人売買仲介サービス「Ancar」の場合、走行距離が10万km以内、あるいはハイブリッドシステム用バッテリー交換からの走行距離が10万km以内ならば、「Ancar保証」に加入することで、それぞれ10万kmに達するか、契約した保証期間が終了するまでバッテリー交換が無料です。 こうしたメーカー保証や中古車保証をうまく使えるように、トヨタのハイブリッドカーを購入するなら「5年以内かつ10万km以内」はキーワードとして覚えておきましょう。

Ancar | Ancar(アンカー) – 中古車の個人間売買

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