マツダAZ-ワゴンは、優れたスペース効率や機能性を特長とする軽自動車で、たくさんのユーザーから支持されています。新しくフルモデルチェンジもされるそうです。今回は様々な情報を元にマツダazワゴンの魅力を徹底追及していきます。
【マツダ az ワゴンの特徴】
<スズキワゴンRのOEMモデル>
スズキのベストセラーモデルであるワゴンRのマツダ版OEMがこのazワゴンで、フロント、リヤのエンブレムや室内のハンドルのエンブレム以外はまったく同じ仕様になっています。
<ワゴンRとのその他の違い>
本当に小さな違いですが、室内のシートの生地や色合いがほんの少しだけスズキとは異なります。平成20年式付近のモデルでは、スズキの真っ黒な内装に対して、マツダでは少し茶色っぽいシートを採用しました。インテリアの好みによってスズキとマツダで選択に迷う購入者も居ました。
<下取り価格の差>
今でこそ絶好調のマツダですが、このモデルが販売されていた時代は「マツダ地獄」という表現がまだ残っていた時代であり、本当にエンブレム程度の違いであっても、スズキの本家とは下取り価格に若干の差が生じていました。それ故に、中古車市場においてはマツダのほうがお買い得という実態がありました。
【マツダ az ワゴンの歴代モデル】
<初代は1994年のCY21型>
既に20年以上前のデビューとなるazワゴンの初代モデルはCY21型、CZ21型と、4WDモデルのCY51型などからスタートし、その後もスズキのモデルチェンジタイミングに合わせて、スズキに少しだけ遅らせて登場させる周期を守って長く販売が継続されました。
<最終モデルは2008年からのMJ23S型>
2008年から2012年にかけて販売されたMJ23S型は、日本国内における軽自動車の爆発的な人気に支えられて、マツダにおいてもかなりの販売量がありました。軽自動車の規格いっぱいの広い室内空間と、エンジンについてもどんどん進化してきて、高速道路でもストレスの無いレベルに仕上がったこのモデルは、azワゴンというブランドの最終モデルに相応しい出来栄えでした。
【中古車価格について】
<第四世代モデルの中古車相場>
現在主に流通しているのは最終モデルとなった第四世代のMJ23S型が中心で、車両本体の価格は40万円台から70万円程度までとなっています。諸費用などを含めると50万円から80万円強で購入できる状態です。走行距離の浅いものから過走行のものまで様々ですが、最も新しいものでも7年落ちの3回目車検タイミングですので、消耗品やそれ以外の重要部品についても整備や交換、メンテナンスが必要になることがあります。その点には十分に気を遣う必要があります。
<第三世代モデルの中古車相場>
2003年から2008年にかけて販売された第三世代モデルのMJ21~MJ22型モデルは、既に登録から9年~14年が経過していることもあり、車両本体価格も20万円弱から40万円程度という状態になっています。走行距離が浅いものはまだまだ元気に活躍できる商品が多いので、税金の安さもあって、未だに中古車市場においてはよく流通しています。
【MJ23Sモデルがおすすめ!】
現在も流通しているazワゴンでは、最も年式が新しい第四世代モデルのMJ23Sがおすすめです。このモデルはスズキワゴンRが熟成し、もっともユーティリティーを高め、エンジンなどの性能についてもハイブリッド等の技術をどんどん投入してきた近年のモデルになる前では最高の出来栄えにあるからです。ハイブリッドモデルやハイテク満載のモデルは、維持費の面において大きな出費を産む危険性を持っていますが、このモデルまではオーソドックスな造りゆえに、エンジンにおいては定期的なオイル交換とオイルフィルター交換を行っておけば問題はなく、バッテリーも周期的に交換しておけば小型で出費も小さく、大きなメンテナンス費用を要するような問題はまず生じません。
<MJ23S型の燃費>
このモデルのカタログ燃費は23km/lですが、使用シーンによって大きく差が出ます。首都圏におけるストップアンドゴーがメインの場所では、カタログには遠くおよばず、13~15km/l程度の報告が一般的です。一方で、地方のように良好な運転環境の地域においては、16~18km/lと、かなり良い燃費数値が報告されています。なお、高速走行なども交えて極めて良い状態での運転が継続される場合にはカタログ値に迫る、もしくは少し上回る実績も報告されています。
<MJ23Sの維持費>
日常においては数千キロ毎のオイル交換、2回に1度のオイルフィルター交換、年に一度のワイパーゴム交換程度の出費のみであり、バッテリーも個体差はありますが5年程度は問題なく、いずれの部品代金も、軽自動車の安価なものばかりですので、大きな出費にはなりません。
【MJ23Sモデルについていてほしいオプション】
このモデルにおけるお薦めのオプションは、明るいヘッドライトのディスチャージライトと、収納の際に便利なトランクフロアマットです。
<おすすめ①ディスチャージライト>
現在となってはLEDライトなども増えてきて、目新しさはありませんが、やはりディスチャージライトは夜間走行の視界を確実に守ってくれる素晴らしいアイテムですので、5万円程度のオプション価格ではありますが、中古車市場においてはその影響もありませんので、装着しているモデルがおすすめです。
<おすすめ②トランクフロアマット>
地味なものですが、かなり重宝するのがこのトランクフロアマットです。防水タイプがおすすめで、オプション価格は5000円程度のものですが、中古車の場合には付いているものが少ないようです。ヤフーオークションや中古パーツショップでも簡単に入手できますので、トランクを使用する頻度が高い方々にはぜひともすすめたい商品です。
【まとめ】
マツダazワゴンは、現在でこそその名前をフレアに変更しているものの、長く高い評価を受け続けているスズキワゴンRのOEMモデルだけあって非常に信頼性が高く、ユーティリティも高い素晴らしい商品です。中古車市場の相場もだいぶさがってきており、お手頃な価格でまだまだ長く愛用できる物件が多く流通しています。マツダのブランド力も向上してきていますので、現在となってはかなりおすすめの軽自動車です。