普段よく見かけるドイツ車といえば、メルセデスベンツ・CクラスやBMW・3シリーズ、アウディ・A4などが挙げられます。これらはいずれも「Dセグメント」と呼ばれる分類に属しており、日本はもとより世界各国で人気が高く、メーカーも力を入れている主力車種です。
ここでは、そんなドイツDセグメントのうちメルセデスベンツ、BMW、アウディのクルマたちについて、人気の理由やそれぞれの車種の魅力や特徴などを比較しながらご紹介していきます。
そもそもDセグメントってなに?どんな車があるの?
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そもそも「セグメント」とは、ヨーロッパを中心に用いられてきたクルマの分類方法です。分類について世界的に定義された数値基準はありませんが、クルマの全長や販売価格で分類される場合が多いです。全長が長く、または販売価格が高価になるのに合わせてAセグメントからFセグメントまで順番に分類されます。
今回ご紹介するDセグメントは「アッパーミドルクラス」とも呼ばれ、全長で分類する場合約4.6~4.8m、販売価格で分類する場合は350~600万円に相当するクルマたちを指します。Dセグメントは、扱いやすい適度なサイズ感を持ちながら高級感とスポーツ性が両立されたクルマが多く、各社がしのぎを削る人気のセグメントです。
◆全長で分類する場合
・Aセグメント:全長約3.3m~3.6m
・Bセグメント:全長約3.6m~4.4m
・Cセグメント:全長約4.4m~4.6m
・Dセグメント:全長約4.6m~4.8m
・Eセグメント:全長約4.8m~5m
・Fセグメント:全長約5m~
◆販売価格で分類する場合
・Aセグメント:150万円~250万円
・Bセグメント:200万円~300万円
・Cセグメント:250万円~350万円
・Dセグメント:350万円~600万円
・Eセグメント:550万円~1,000万円
・Fセグメント:1,000万円~
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メーカー別Dセグメントラインナップ紹介
メルセデスベンツ・Cクラス
メルセデスベンツが誇るDセグメントの車種といえば、Cクラスです。
Cクラスは1993年に初代のW202型がデビューし、現在まで30年近く続くメルセデスベンツの人気車種であり、2021年には5代目となるW206型がデビューしています。
【初代(W202)】
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【現行型(W206)】
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ラインナップ
Cクラスは、セダンとワゴンのほか、クーペにカブリオレと多彩なボディーバリエーションを誇ります。
また、エンジンバリエーションも豊富で、2014~2021年まで販売されていたW205型の場合、排気量は1.5~4リッターまでと幅広く、ガソリンエンジンのほかにハイブリッドやディーゼルエンジンもラインナップされています。
さらに出力についても、排気量に合わせて経済性に優れる156馬力からモンスター級の510馬力まで幅広く設定されるなど、ユーザーニーズにマッチする豊富なバリエーションがあり、メーカーの本気度が伝わります。
車体サイズは、全長4,690~4,770mm、全幅1,810~1,840mm、全高1,430~1,460mmと、狭い道の多い都内などでも扱いやすいサイズ感ながら、車内は大人がくつろぐことのできるしっかりとした室内スペースを確保していることも人気の理由です。
価格帯は、W205型の場合、一番ベーシックなC180の489万円から最高峰のメルセデスAMG C63Sの1,513万円と、グレードにより大きな開きがあります。
【Cクラスワゴン】
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【Cクラスクーペ】
【Cクラスカブリオレ】
特徴
Cクラスの特徴は、何といっても程よいサイズ感と多様なグレードラインナップです。スタイリッシュな外観やレザーをふんだんに用いた質感の高い内装、フラットでしっとりとした乗り心地により高い快適性と高級感を誇る一方で、高いボディ剛性やコーナーリング性能、はたまたメルセデスAMGの強大なエンジンパワーなどハイレベルなスポーツ性能も同時に持ち合わせている総合力の高さがCクラスの魅力です。
BMW・3シリーズ
BMWのDセグメントの車種といえば、Dセグメント輸入車の最量販を誇る3シリーズです。
3シリーズは1975年に初代のE21型がデビューし、現在は2019年にデビューした7代目のG20型がラインナップされています。3シリーズは、歴代を通してBMWの最多量販車種となっています。
【初代(E21)】
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【現行型(G20)】
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ラインナップ
3シリーズは、2005~2012年まで販売されていた5代目のE90型まではセダンとステーションワゴンに加えてクーペとカブリオレの設定がありましたが、クーペとカブリオレは2012~2019年まで販売されていた6代目のF30型より「4シリーズ」として独立しました。そのため、現行型のG20型ではセダンとステーションワゴンの2種類のボディーバリエーションが設定されています。
エンジンバリエーションは、2リッターと3リッターの2種類の設定があり、2リッターエンジンの場合ガソリンとディーゼル、プラグインハイブリッドの計3種類の設定があります。
出力は、Cクラスと同じ156馬力から510馬力まで設定されており、まさにCクラスのライバルといえるでしょう。
車体サイズは、全長4,715~4,720mm、全幅1,825mm、全高1,430~1,475mmと、Cクラスと比較して全長・全幅はコンパクトで、全高は若干3シリーズが上回ります。
また、価格帯は現行型のG20型の場合、一番ベーシックな318iで510万円から最高峰のM3コンペティションの1350万円とCクラス同様グレードにより大きな開きがあります。
【3シリーズツーリング(ワゴン)】
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【3シリーズクーペ】
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【3シリーズカブリオレ】
特徴
3シリーズは、BMWが掲げる「駆けぬける歓び」のキャッチコピー通り、随一のスポーティさを誇ります。
クイックなステアリングとロールを抑えたビシッとした足回りによって、ワインディングはもとより交差点を曲がるだけでも楽しさを感じられ、クルマとの高い一体感を味わうことができます。また、それでいながら乗り心地や快適性も決して犠牲になっておらず、乗る人全員が楽しめるクルマであることが3シリーズの大きな魅力です。
アウディ・A4
「クワトロ」と呼ばれるフルタイム4WDシステムが特徴的なアウディが誇るDセグメント車がA4です。
A4は、同じグループ会社であるフォルクスワーゲンのDセグメント車「パサート」の5代目モデルのプラットフォームをベースにしたB5型が1994年にデビューしました。現行型は2020年に発売されたB10型で、初代から数えること6代目となります。
【初代(B5)】
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【現行型(B10)】
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ラインナップ
A4は、2000~2008年まで販売されていた2代目と3代目ではセダンとワゴンに加えてカブリオレの設定がありましたが、4代目以降カブリオレは「A5」として独立したため、以降は現行型の6代目までボディーバリエーションはセダンとワゴンの2種類の設定となります。
エンジンバリエーションは、2リッターと3リッターの2種類の設定で、2リッターエンジンにはマイルドハイブリッドとディーゼルの設定があります。
出力は、150馬力から450馬力とこれまでご紹介のCクラスや3シリーズと比べると少々控えめですが、アウディ自慢のクワトロシステムにより、決してそれらに引けをとらない高い走行性能を誇っています。
車体サイズは、全長4,760~4,780mm、全幅1,845~1,865mm、全高1,410~1,435mmと、Cクラスや3シリーズよりワイド&ローなスタイルとなっています。
また、価格帯は一番ベーシックな35TFSIの473万円から最高峰のRS4の1295万円と、Cクラス、3シリーズより多少安価な価格設定となっています。
【A4アバント(ワゴン)】
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【A4カブリオレ】
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特徴
A4の特徴は、万能性と先進性です。アウディ自慢のクワトロシステムは、あらゆる状況下で常に安定した走行を可能としており、Cクラスや3シリーズのような後輪駆動のクルマが苦手とする積雪路なども安心感を持って運転することができます。また、フルタイム4WDならではの高いトラクション性能によりエンジンパワーを無駄なく路面に伝えるため、優れた加速性能とコーナーリング性能を誇ります。
また、対向車や先行車など周囲の状況に合わせて配光を自動調整するマトリクスLEDヘッドライトや、速度や回転数だけでなくカーナビゲーション画面も投影可能なフル液晶メーター「バーチャルコクピット」といった最新装備を他社に先駆けて採用するなどの先進性も大きな魅力です。
まとめ
ここまで、ドイツのプレミアム御三家とされるメルセデスベンツ、BMW、アウディが誇るDセグメント車をご紹介してきました。同じDセグメントでも、各社それぞれ異なる個性や魅力を持つクルマをラインナップしていることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
最後に、現在Ancarで出品中のドイツプレミアム御三家のDセグメント車をご紹介します。
◆メルセデスベンツ・Cクラス
C180クーペスポーツ(2016年式)
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◆BMW・3シリーズ
①320i(2023年式)
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https://www.ancar.jp/cars/4691
②330ci(2005年式)
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https://www.ancar.jp/cars/4281
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