アルファロメオ4Cといえば、アルファロメオが誇る最高峰のスポーツカーですよね。
私もアルファロメオ4Cは、カッコ良くて大好きな車の1台です。
様々なところでアルファロメオの最高技術が取り入れられており、価格は意外と手頃な価格帯なんです。
そこで今回は、そんなアルファロメオ4Cを徹底解説していきます。
アルファロメオ4Cに興味があったり、検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
アルファロメオ4Cとは?
アルファロメオ4Cとは、アルファロメオが誇る最高峰のスポーツカーです。
アルファロメオが、「情熱と理想の全てを注ぎ込んだ究極のマシン」と、うたっているほどです。
ボディを徹底的に軽量化することで、大排気量のエンジンを搭載しなくてもスポーツカーとしての加速が可能となっています。
また、官能的なボディデザインや爽快なエキゾーストサウンドなどアルファロメオの理想や高い技術が詰め込まれた究極のスポーツカーです。
アルファロメオ4Cは、先代のレーシングカー「Tipo33/2 Stradale」を原点としています。
Tipo33/2 Stradaleとは、1967年にレーシングカーの「Tipo33」の公道バージョンとして登場した車です。
世界中の人々から最も美しい車と賞賛されたり、徹底的に性能を追求したデザインや軽さで有名となった車です。
航空工学を応用し、鋼管フレームにマグネシウム合金を組み合わせた複合構造のシャシーを採用するなど、当時の最新技術が盛り込まれていました。
その世界から賞賛され認められた車から進化を遂げたのが、アルファロメオ4Cなのです。
アルファロメオ4Cは、エンジン、トランスミッションなどの駆動系だけでなく、ボディ素材や剛性など様々な部品が緻密な計算により作り出されています。
何よりも軽量化に力が入れられており、エンジンもオールアルミニウム製であったり、ボディにカーボンファイバーが使用されています。
また、最先端の複合材のSMC(ガラス繊維強化樹脂)を取り入れており、時代の先端を行く車でもあります。
このように、アルファロメオ4Cは、アルファロメオが持てる力を全て集結して作り上げた最高の1台と言える車ではないでしょうか。
そして、アルファロメオ4Cには、SPIDERというタイプがあります。
4CとSPIDERの大きな違いは、オープンカーになるかならないかです。
オープンカーになる方が4C SPIDERで、ならない方が4Cです。
4C SPIDERのトップは、ソフトトップで取り外して走行すれば、心地よい開放感、スリリングなドライビングなどが体感できます。
サイズなどの細かな違いなどはありますが、4Cとほとんどが同じです。
ボディもとことん軽量化され、剛性もとことん追求されたものなので、他のオープンカーと比べるとその良さが、より分かるかもしれません。
次に、アルファロメオ4Cのスペックを見ていきましょう。
アルファロメオ4Cのスペック
アルファロメオ4Cと4C SPIDERのスペックを簡単にまとめてみます。
モデル名 | 4C 1750 TBI | 4C SPIDER 1750 TBI |
全長(mm) | 3,990 | 3,990 |
全幅(mm) | 1,870 | 1,870 |
全高(mm) | 1,185 | 1,190 |
車両重量(kg) | 1,050 | 1,060 |
エンジン種類 | 直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付きターボ | 直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付きターボ |
総排気量 | 1,742 | 1,742 |
圧縮比 | 9.2 | 9.2 |
最高出力〈kW(PS)/rpm〉[EEC] | 177(240)/ 6,000 | 177(240)/ 6,000 |
最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉[EEC] | 350(35.7)/ 2,100 – 4,000 | 350(35.7)/ 2,100 – 4,000 |
燃料供給装置 | 直接噴射式 電子制御燃料噴射 | 直接噴射式 電子制御燃料噴射 |
クラッチ形式 | 乾式多板ダイヤフラム | 乾式多板ダイヤフラム |
駆動方式 | 後輪駆動 | 後輪駆動 |
トランスミッション形式 | Alfa TCT 6速乾式(ツインクラッチトランスミッション) | Alfa TCT 6速乾式(ツインクラッチトランスミッション) |
サスペンション(前、後) | ダブルウィッシュボーン(スタビライザー付き)、マクファーソンストラット <スタビライザー付き> | ダブルウィッシュボーン(スタビライザー付き)、マクファーソンストラット <スタビライザー付き> |
タイヤサイズ(前、後) | 205/45R17(205/40R18)、235/40R18(235/35R19 ) | 205/45R17(205/40R18)、235/40R18(235/35R19 ) |
最小回転半径(m) | 5.5 | 5.5 |
このように、多少の違いはあれど両者ともほぼ同じ内容です。
どちらが良いかと言われると、好みになってくると思います。
「オープンカーにして風を感じたい」や「スリリングなドライブをしたい」と思われるなら4C SPIDER。
「オープンにしなくても良い」「少しでも安全性を」と思われるなら4Cが最適です。
どちらも最高の車に仕上がっているので、どちらを選んでも間違いはありません。
アルファロメオ4Cの価格
アルファロメオ4C及び4C SPIDERは、残念ながら新車の販売は終了してしまいました。
購入を検討されているなら、中古車ということになります。
ただし、中古車も日本にあまり出回っていないため数が少ないです。
中古車価格は、749万円~1,138万円となっています。
ただ、中古車でも4Cは15台ほど、4C SPIDERは7台ほどしか出回っていませんでした。
気になる人は、早めに検討しましょう。

アルファロメオ4Cの故障事例
輸入車と言えば、故障が多いというイメージがあると思います。
アルファロメオ4Cでは、どのような故障が多いのか見ていきましょう。
エンジンに多い故障は、オイル漏れ、エンジン始動不良、エンジンからの異音という症状が多いようです。
2019年9月には、「ボディコントロールモジュール」というエンジン関係のコンピューターの不具合に対してリコールが出されていました。
コンピューター関係により不具合が起きてしまうと、高額修理になってしまいます。
また、ほとんどの輸入車は日本用に車を製造していないため、日本の気候にガスケット類等などがあっていない可能性があります。
そのため、輸入車ではオイル漏れが多く発生します。
これは、輸入車の持病と言っても良いぐらい多いので、念頭に置いていてください。
トランスミッションに多い故障は、ギアか入らない、ギアを入れてもすぐ抜けてしまうという症状が多いようです。
トランスミッション内部の油圧制御によってギアチェンジをおこなっていますが、そのような部品が不具合になったりするようです。
修理費用も高額になるケースも多いです。
電装関係に多い故障は、エアコンが効かない、電源が入らない、窓が開閉しないなどの症状が多いようです。
エアコンのコンプレッサーやオルタネーターが故障するケースが多いようで、修理費用もそれなりに高額になってきます。
輸入車は、国産車より部品代が高く整備費用も高くなる傾向にあるため、必然的に修理費用は高くなってしまいますので注意しましょう。
アルファロメオ4Cおよび4C SPIDERで特に心配しなければならないのは、雨漏れです。
これは、持病といっても良いぐらい多いようです。
ガラスとゴムの隙間から雨が強い日などは、水が侵入してきます。
あまりに酷いと保証の対象となるようですが、多少の侵入程度だと保証の対象外であったり、仕方ないと言われてしまうようです。
また、高圧洗浄機の使用や洗車機に入れてしまうと、水が侵入してくるため、やめた方が良いです。
雨漏れ問題については、上手く付き合っていくしかないようですね。
まとめ
今回は、アルファロメオ4Cについて解説しました。
4Cは、アルファロメオが誇る最高峰の車であるため、パーツ一つ一つであったり、作り込み、運転する楽しさなど全てにおいて満足のいく1台です。
新車の販売が終了してしまったのが残念ですが、中古車であれば手に入れることが可能です。
また、輸入車スポーツカーの中では、手の届く価格帯でもあります。
以前と比べると故障なども格段と減っており、定期点検をしっかり受けていれば、安心して乗れます。
4Cを検討中や興味のある方は、1度車を見てみることをおすすめします。
きっとお気に入りの1台になるはず。
この記事が、検討中の人や興味のある人の参考になれば嬉しいです。