『マクラーレン』と聞くとF1レースを思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
世界3大レースにも長い歴史があり、マクラーレンはスーパーカーエンジンの開発を進め、より走行性の高いエンジンを求めて努力しています。
そして、マクラーレンに所属する選手たちは、F1に参戦し活躍します。
今さら聞けないF1とはどのような意味で、マクラーレンはどんなレースに参戦して、代表的なスーパースポーツカーはどのような車種があるのか、説明していきます。
気になる自動車税についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
今さら聞けないF1の意味とは
「フォーミュラカーレースの1」をF1といいます。
フォーミュラカーが出場するレースは車両によりF1・F2・F3・F4・SFJと分かれています。
世界選手権として世界中でシリーズレースを行い、国や地域のレースを勝ち抜きレベルアップしてF1シート権を狙います。
フォーミュラカーとは車の後方に大きいウイングがあり、大きいむき出しのタイヤで運転席だけの車をいいます。

世界3大レース
世界三大レース「インディ500」「ル・マン24時間レース」「モナコGP」が伝統のレースです。
レース名は大変有名ですが、いつごろから開催している競技なのか見ていきましょう。
インディ500とは
1911年、第1回大会をアメリカ・インディアナ州ポリス近郊のスピードウェイで開催したのが始まりです。
1周2.5マイルを200周走行で500マイルなのでインディ500といいます。
ル・マン24時間耐久レースとは
1923年に初回開催しました。
フランスのマン近郊で行われる24時間での周回数を競います。
出場できるチームは、主催者の西部自動車クラブ(ACO)が選考します。
モナコGPとは
1929年に第1回大会が開催。
モナコ公国のモンテカルロ市街地で競技するF1世界選手権です。
それでは、マクラーレンはいつごろからF1で活躍するようになったのでしょうか。
マクラーレンのF1での活躍
1963年にブルース・マクラーレンは「マクラーレン・レーシング・リミッテッド」というイギリスのレーシングチームを設立しました。
1966年からマクラーレンの創設者でもあるブルース・マクラーレンがF1に参戦しますが、1970年にマシントラブルが原因で死亡します。
その後テディ・メイヤーが経営を継続します。F1・F2・インディ500・Can-Amと参戦します。
1974年には初のインディ500で優勝します。
1976年にもマクラーレンとしての2度のインディ500の優勝をします。
1981年車両重量の軽量化を目指しカーボンファイバー製のモノコックをF1で採用しイギリスGPで優勝します。(モノコックとは自動車の外殻部全体のことです)
1988年にはドライバーのプロストとセナの2人は、ホンダのターボエンジンとシャシーを組み合わせたエンジンで16戦15勝と素晴らしい成績をつくります。(チームの年間最多記録は2014年メルセデス16勝まで破れなかったのです。)
2007年に起きた「マクラーレン産業スパイ疑惑」は、フェラーリの元チーフメカニックのナイジェル・スッテプニーが技術書類780枚に及ぶ情報をマクラーレンのマイク・コフランに渡した疑惑が発覚しました。
マクラーレンの歴史をほんの少し紹介いたしました。
マクラーレンの58年間チャンピオンを輩出しています。
マクラーレンでドライバーズチャンピオンを獲得した選手
1974年:エマーソン・フィッティパルディ
1976年:ジェームス・ハント
1984年:ニキ・ラウダ
1985・1986・1989年:アラン・プロスト
1988・1990・1991年:アイルトン・セナ
1998・1990年:ミカ・ハッキネン
2008年:ルイス・ハミルトン
F1が好きなら誰もが知っている有名選手ばかりです。
マクラーレンが販売する車種は
F1から始まったマクラーレンは全世界に限定販売する車種が多くあります。
マクラーレンにとって、日本での販売数は世界3位なので重要な市場となっています。
エルバ
2019年にマクラーレンでは初めてのオープンカーで、限定249台販売しました。価格は約2億円です。
名前の由来は、創業者のブルース・マクラーレンが1960年に製造したマクラーレン・エルバM1Aから名付けられました。
セナ
セナはサーキットと公道の走行を目指しています。
2017年12月10日に発売され全世界で500台限定販売でしたが、すぐに完売となりました。そのうちの十数台が日本に輸入されました。
名前の由来はアイルトン・セナから名付けられました。価格は1憶2000万円からです。
GT
新車価格2,645万円~2,695万円です。
V8 4Lツインターボエンジンで最高速度326km/h。実用性を兼ね備えた車種です。
540C
新車価格2,410万円からです。V8エンジン搭載で最高速度320km/hです。
570GT
新車価格2,810万円からです。
570Sシリーズと同じエンジン「M838TE」を搭載しています。最高速度は328km/h。
後方にちょっとした荷物が置けるスペースがあり、天井は「パノラミックルーフ」のガラス張りで、開放感があります。
570スパイダー
新車価格2898.8万円からです。
570Sの天井はオープントップで、走行40km/h以下であれば自動でハードトップの開閉が可能です。
600LTスパイダー
新車価格3226.8万円からからです。
570Sを基本に、エンジン出力を向上させました。日本には2019年に輸入されます。
軽量素材を意識してカーボン製ブレーキを使用しています。(カーボンとは粉末・樹脂・ファイバーを特殊製造で混合した高性能材料のことです。)
720S
新車価格3,788万円からです。
720Sとほぼ同じ高性能モデルです。天井はオープントップで50km以下の走行中では開閉が可能です。
720Sスパイダー
新車価格3,788万円からです。720Sとほぼ同じ高性能モデルです。
天井はオープントップで50km以下の走行中では開閉が可能です。
アルトゥーラ
新車価格2,965万円からです。最高速度403km/hのマクラーレン初のハイブリッドスーパーカーです。
新技術の「マクラーレン・カーボン・ライトウエイト・アーキテクチャー」を使用した超軽量設計です。
イーサンネットにつなぐことにより配線量が約25%削減しました。データ速度が向上したため先進支援システムの制度が上がります。
3リッターV6ツインターボエンジンは、前の車種より排気量が少なくボディーは軽量化しました。
エンジンはコンパクトになりましたが、馬力がアップしているので快適な走行が得られることでしょう。
※新車価格は発売当時の税込み価格です。
スーパーカーの維持費
高額なスポーツカーを、貯金したお金で購入しても、自動車税や保険料を考えなければいけません。
維持するためにどのくらい必要なのでしょうか。
自動車保険
マクラーレンのスーパースポーツカーは排気量も大きいので、納める税金額も高くなります。
下記の表を参考にしてください。
税額表(標準税率:年額)
乗用車 | 営業用 | 自家用 |
総排気量 1リットル以下 | 7,500円 | 29,500円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 8,500円 | 34,500円 |
1.5リットル超~2リットル以下 | 9,500円 | 39,500円 |
2リットル超~2.5リットル以下 | 13,800円 | 45,000円 |
2.5リットル超~3リットル以下 | 15,700円 | 51,000円 |
3リットル超~3.5リットル以下 | 17,900円 | 58,000円 |
3.5リットル超~4リットル以下 | 20,500円 | 66,500円 |
4リットル超~4.5リットル以下 | 23,600円 | 76,500円 |
4.5リットル超~6リットル以下 | 27,200円 | 88,000円 |
6リットル超~ | 40,700円 | 111,000円 |
例えば、アルトゥーラは3リットル未満なので自動車税は51,000円となります。
任意保険
一般的には自動車保険と呼ばれています。
車を購入する際に販売店にて加入したり、ネットでも加入できます。
人の補償:対人賠償任意保険(自賠責保険で足りない部分) 人身傷害保険 搭乗者傷害保険
物の補償:対物賠償任意保険 車両保険
損害の種類に応じた種類があり、組み合わせにより補償内容が変わります。
保険金の上限金額によっては、保険料も変わってきます。
マクラーレンのスーパースポーツカーが、新規で任意保険に加入するのは難しいようです。
車両価格が高額で性能が良い車なので、事故の時の保証額も高額になります。
加入を断られることもあるため、購入店で紹介される保険会社で加入するのが良いかもしれません。
保険料は高額になります。しかし保証と安心は常に考えなければいけません。
まとめ
マクラーレンは1963年にブルース・マクラーレンが設立したレーシングチームです。
世界中でおこなわれるレースに参戦して、F1のシード権を獲得し素晴らしい成績をつくり上げてきました。
マクラーレンは常にエンジン開発をして多くの車を販売しています。スーパースポーツカーの先駆者ですね。
ただし、マクラーレンのスーパースポーツカーを所有したい場合は、税金や保険料のことまでしっかり考えましょう。