ベンツ、BMWは値落ちしやすい?中古車価格が上がる輸入車と下がる輸入車

人が車を購入する時の決め手はたくさんあると思います。デザイン、ブランド、価格、用途、機能などなど。そういったたくさんの決め手がある中で、売る時の価格を考えて車を買うという人はあまり多くなのではないでしょうか。しかし、上手に車を買える人というのは売る時のことを考えて価値が下がらないような車の買い方をします。国産車では乗ってて価値が上がるということは滅多にありませんが、輸入車においてはうまく車を買えば乗っているだけで価値が上がるという場合もあるくらいです。そこで、今回は中古車価格が上がる輸入車と下がる輸入車についてお話していきます。

価値が上がる可能性のある輸入車3つ!

それでは早速これからさらに価値が上がる可能性のある輸入車を3つ紹介していきたいと思います。

ポルシェ911カレラ (1996年式)

ポルシェというのは多くの人が知っている通りブランド力のあるメーカーで、需要も常にあるので比較的価値の下がりづらい車と言えます。しかし、その中でも価値が上がる車というのはあまり多くありません。では一体なぜこのポルシェ911カレラは価値がこれからも上がる可能性があるのかと言いますと、今のポルシェと昔のポルシェには大きな違いがあるからです。昔のポルシェはエンジンを冷やすために空気を使って空冷式で冷やしていました、ところが1996年以降は周りの車の水冷化が進んでいく中、ポルシェも水冷式に変更したことで空冷式のポルシェというのは途絶えてしまいました。つまり1996年に生産されたポルシェはほとんど最後の空冷式のポルシェとなるのでこれから希少価値は高まる一方なのです。また、空冷式と水冷式では車を走らせた時の感覚が全然違うため空冷式の走りが好きだという人はかなりいます。今の時点でもすでにかなりのプレミアがついていますがこれからさらにその価格が上がることは間違いないでしょう。

フェラーリ 458 イタリア

フェラーリの値段が非常に高いのは皆さんご存知の通りと思います。価値が下がりにくいのもなんとなく分かっていただけると思います。その上で今より価値が上がる車というのが458イタリアというモデルです。こちらのモデルの価値が上がる理由も先ほどのポルシェと同様エンジンの構造にあります。先ほどはエンジンを冷やす方式の違いでしたがこちらはエンジンに空気を取り入れる方法の違いです。ここ最近、ターボを搭載する車というのが増えてきました。例に漏れず最新のフェラーリもターボを搭載しています。ターボを使って空気を取り入れる方法には燃費が良くなる(排気量を落としてダウンサイジングした場合)、出力が向上するなどメリットが非常に多くありますがターボを使わない自然吸気にも音やレスポンスの良さなどメリットがあります。フェラーリ458イタリアはフェラーリが自然吸気からターボに切り替わる時の最後のV8自然吸気エンジンと言われておりその価値はターボの流れに比例するようにうなぎ登りになっています。これからもターボ市場が続くとなれば上がり続けるでしょう。

シボレー コルベットC7

ここまで紹介した二つの例でお分かりかと思いますが、価値が上がる車というのは何かが変わって手に入らなくなる可能性があるという場合がほとんどです。そしてシボレー コルベットC7も例に漏れずその一つです。こちらのモデルは比較的新しく、2014年から2019年まで販売されていました。この車の特徴としてエンジンを前に置き、後輪を作動させるFR方式を採用しているということがありますが、次のモデルからはエンジンを真ん中に置くレイアウトにすることが発表されています。つまり、FRのコルベットはこれで最後ということです。今現在はまだ比較的新しい車のためそこまで希少価値はありませんがこれから上がっていくことは間違いないでしょう。

逆に大幅に価値が下がる可能性がある車は?

国産車に比べればマイナーチェンジなどが少なくデザインも古さを感じにくいので多くはありませんが、当然輸入車にも価値が下がってしまう可能性のある車はあります。ここではそんな車を二つ紹介していきます。

BMW740i M

BMW7シリーズに限らず輸入車の中でBMWは比較的価値が下がりやすい車と言えます。それは新車の大幅な値引きが影響していて、新車で大幅に値引きをしてしまうとその分車を売る時の価格が安くなります。BMWは割と値引きを行うということでは知られていて、多くの人が値引きをしてもらおうと交渉します。するとどんどん中古車の販売価格は下がっていくのです。また、BMWは売れる台数を見込みで出して本社に発注するという方法を採っているため、このBMW740i Mのように想定よりも売れないとたくさん売れ残ってしまい、その分中古車市場に流れることになります。しかし、中古車でもそのあまり需要がないというのは変わらないのでさらに価格が下がっていってしまいます。実際に2年落ちで価格が新車の半分ほどになっていることも。

メルセデスベンツ Sクラス

メルセデスベンツはブランド力があり、中古でも欲しい人が多そうなので一見そこまで価値が下がるようには思えませんが、値落ちが激しい車と言われています。それはもともとの販売価格が高いため値落ちする幅が安い一般の車と比べ大きくなること、そして故障のしやすさなどが理由として挙げられています。ベンツは安全性に非常に力を入れた車作りをしていますが、日本車ほど長年整備しなくても走り続けられる車作りはしていません。そのため、3.4年ほどすると故障をしやすくなってしまいます。その上、修理に使う部品は非常に高くなるため基本的に中古車市場ではそこまで需要が高いわけではないのです。

できるだけ値段を下げずに売るには?

値落ちが激しい車ということは、買う側の立場で言いますととても安く買えるということです。しかし、売る側の立場で言うと売るに売れずたまったもんじゃないですよね。では値落ちが激しい車を買ってしまった場合はもう価値が下がるのを受け入れるしかないのかと言いますとそんなことはありません。売り方によっては高く売れる場合もあります。

ここまでお話してきた内容はすべて中古車市場の価格についてです。これは中古車屋へ下取りしてもらう時やディーラーに下取りしてもらう時はこの中古車相場から逃げようがありません。しかし、逆を言えば中古車屋やディーラーを介さずに売れば高く売れる場合もあるということです。そこでおすすめしたいのが個人売買。個人売買では自分で価格設定をできるため下取り価格を中古車相場に沿って勝手に決められることはありません。また、個人売買で査定をする場合でも中古車屋より高くなる場合が多いため一度査定してみてはいかがでしょうか。

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