クライアントから怒られて泣いた日、寝坊して焦って捕まった日、営業車と共にあったように商用車は日本の支えです。
多くの営業職や、そういった経験をしている営業車の決定版、今回は「プロボックス」について現役営業マンの筆者が徹底解説します。
商用車といえばプロボックス
プロボックスは大きなモデルチェンジも無いまま20年近く販売され、2021年現在も販売されています。
コンパクトカーベースで開発され、積載量が大きく機械式駐車場の対応も求められています。
企業からのニーズの答えである、機械式駐車場の高さ制限は1550㎜。
それにあわせて、プロボックスはこのサイズになっています。
全長はカローラバンより短く、荷物も多く入るように専用設計を生かす造り。
荷室部分は段ボール箱がかなり多く積めるよう設計され、企業から重宝されています。
次にプロボックスの歴史について紹介します。
プロボックスの歴史
そんなプロボックスが作られた背景。時代は2000年代にさかのぼります。
商用車は乗用車の快適装備を削減することで、コストを下げて販売する車両が多くありました。
そこで、トヨタのチャンネル販売戦略のデメリットとして、無駄にラインナップが多すぎるという問題点も抱えていることもあり、余計にコストがかかっているので車種を統一。
トヨタはカルディナバン・スプリンターバン・カローラバンと統一し、各モデルの最大積載量や車体サイズを考えながらモデル統合を行いました。
トヨタは販売チャンネルは4つ。
クラウン・ランクルなどの高級車を扱うトヨタセダン。
高級ミニバンなど高年齢層をターゲットにしたトヨペットカローラ。
ノアなどの若いファミリー層をターゲットにしているカローラ。
そして若者女性をターゲットにしたネッツがあります。
2000年、トヨタは排出ガス規制に向けた新車開発を行い、プロボックスサクシードが誕生することになります。
プロボックスは商用車に求められる機能を徹底的に追求、専用設計で車両を開発されプロボックスが誕生しました。
次に、プロボックスサクシードとプロボックスの違いを紹介します。
下記に、プロボックスについて、公式ホームページの内容を記載します。
より軽快に、静かに、心地よく。「しっかり積んで、しっかり走る」その確かな資質に磨きをかけました。安全性能毎日仕事で使うクルマだからこそ安心して、乗っていただけるように。スペース・収納広さはもちろん、より使い勝手に優れた積みやすい荷室と収納スペース。機能・装備毎日仕事で使い、過ごす時間が長いクルマだからこそ、長時間乗っても心地よい空間を追求しました。
サクシードとの違い
サクシードも同じサイズで、荷室サイズは大きくなっています。
車格は下がりましたが、重要な容量は確保。
ディーラーが同じものを売りたがらないということも考慮し、サクシードはリアゲートを膨らんだ形状にし、プロボックスと比較しても格上になるように設計しています。
メーカー・ディーラー・顧客が win-win になるために配慮されており、トヨタグループの強さの源が見え隠れしています。
サイズやインテリアデザインのことが非常に良く考えられており、特徴的な設計と車内スペースを考慮しています。
移動の快適性だけでなく、車内の快適性を追求し、ペン立てテーブル・ゴミ袋フック・バインダー入れ・カード入れ・鍵付き小物入れ・エアコン吹き出し口から離れた大型灰皿・助手席側大型フリーラック・ハンドル下のスペース収納がしっかりと用意されているのも特徴の1つです。
全モデル布シート・商用車はシートがビニールのものも少なくないので快適性に特化しています。
運動性能も設計され、同じプラットフォームのヴィッツをもとに構造設計されています。
荷物が多い場合にも、トレーリングアーム式サスペンションを採用、荷室スペースヘの影響も考え、傾斜させた構造になっています。
プロボックスのラインナップ
2021年版、プロボックスの商品ラインナップを紹介します。
F 1.5L ハイブリッド車
2,002,000円(税込)JC08モード27.8km/LWLTCモード22.6km/L
DX 1.3L
1,399,200円(税込)JC08モード17.6km/LWLTCモード16.6km/L
GL 1.5L 2WD
1,688,500円(税込)JC08モード19.6km/LWLTCモード17.2km/L
DXコンフォート 1.5L 4WD
1,777,600円(税込)JC08モード15.8km/LWLTCモード14.6km/L
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はプロボックスの歴史、サクシードとの違い、プロボックスのラインアップなどプロボックスに関する様々なお話をさせていただきました!
プロボックスはサスペンション性能が凄く良く、サーキット場で利用している人もいるようです。
営業車以外でも活用できそうなプロボックス。ぜひご検討してみてはいかがでしょうか!