ハイブリッドカーの最先端として、多くの人に愛用されているプリウス。トヨタに留まらず、日本を代表する車種といっても過言ではないでしょう。
そんなプリウスの燃費性能は、実際のところどうなのでしょうか。今回は、プリウスのカタログ燃費・実燃費をもとに、ライバル車との燃費を比較しました。
プリウスの性能や特徴、選ばれる理由も解説するため、「プリウスの購入を検討している」「燃費性能を比較したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
■プリウスの燃費性能はいい?実燃費は?
プリウスのカタログ燃費は、以下の通りです。
グレード | 燃費 |
E(2WD) | 32.1km/L |
A、S(2WD) | 30.8km/L |
ツーリングセレクション | 27.2km/L |
現行モデルで最も燃費が良いのはEグレードです。しかし、2018年にマイナーチェンジが行われて燃費が少し悪くなりました。
燃費が悪くなった原因は、車両重量が10kg重くなったことが原因だと考えられます。
JC08モード:40.8km/L→39.0km/L
車体重量:1,310kg→1,320kg
また、プリウスに限らず、車の燃費はカタログ燃費と実燃費で異なるもの。燃費をチェックする際は、実燃費も合わせて調べるようにしましょう。
プリウスの平均的な実燃費は以下です。
レギュラー | 21.43km/L |
ハイオク | 20.33km/L |
液化石油ガス | 20.56km/L |
高速走行時は20km/L以上、それ以外では15~19km/Lという声が多いそう。
実燃費は15~21km/L程度のため、カタログ燃費から約10km/Lほど燃費に差が出ると考えるといいでしょう。
■プリウスの燃費をライバル車と比較
プリウスの燃費性能は、ライバル車と比較してどれくらい違いがあるのでしょうか。
プリウスとよく比較される、ホンダ「インサイト」と日産「セレナ」で比較してみました。
ホンダ「インサイト」
ホンダ「インサイト」の燃費は、以下の通りです。
カタログ燃費(WLTCモード) | 28.4km/L |
実燃費(レギュラー) | 21.23km/L |
実燃費(ハイオク) | 22.75km/L |
高速走行時などの平坦な道では20km/L前後、それ以外は15km/L程度を計測しているデータが多い傾向です。
カタログ燃費を比較すると、プリウスが優れているようですが、実燃費と比較すると大きな差はありません。しかし車そのものの性能を比べると、プリウスがやや優位でしょう。
日産「セレナ」
・カタログ燃費
e-POWER車 | 26.2km/L |
スマートシンプルハイブリッド車 2WD | 16.6km/L |
・実燃費
e-POWER車 | 16~17km/L |
スマートシンプルハイブリッド車 2WD | 10~11km/L |
セレナのe-POWERの実燃費は、16~17km/L程度、スマートシンプルハイブリッド車の2WDは、10~11km/L程度というデータが見られました。
上記の実燃費は平坦な道で計測されたもののため、街乗りなどで計測すると10km/Lにも届かないという声もあるそう。
元々、セレナは燃費を売りにしていない車種ということもあり、カタログ燃費・実燃費ともにプリウスが大幅に燃費性能を上回っているといえるでしょう。
■プリウスの性能や特徴は?選ばれる理由
燃費だけでなく、性能も非常に高いと評判のプリウス。評価されている理由の1つは、プリウスが世界初のハイブリッドカーであるということです。
現在トヨタのハイブリッドカーには「アクア・シエンタ・カムリ・クラウン・アルファード・エスクァイア・ハリアー・CH-R」などが存在します。
今では当たり前に普及しているハイブリッドカーを世界に広めた車として、プリウスが登場し、プリウスは最も長い歴史を誇ります。
また、高剛性・高強度で静粛性も高く、快適なドライブを楽しめることも魅力。万人受けするエクステリアデザインは、人間工学に基づいて設計され、上質なインテリアで構成されています。
自動ブレーキやアラートなどの予防安全機能も充実していることから、幅広い年代から選ばれ、愛される理由の1つとなっています。
まとめ
プリウスのカタログ燃費・実燃費には差がありますが、「20~21km/L」程度と考えておくといいでしょう。ライバル車と比較をしても、優れているといえるリーズナブルな車種といえます。
プリウスの新車価格はグレードによって異なりますが、260~300万円程度が相場となっています。中古車市場でも多く取り扱われているため、ぜひチェックしてみてください。
燃費や性能だけでなく、コストパフォーマンスに優れているプリウス。車選びの選択肢の1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
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