ポルシェ ケイマンとは
ポルシェ・ケイマンとはドイツのポルシェ社が製造販売する高級スポーツカーです。エンジンを運転席後方に配置したミッドシップで、通常エンジンルームとなるフロントとリアの両方にラゲッジスペースを持つ2ドアスポーツクーペとなります。パワートレインはポルシェが誇る水平対向エンジンを搭載しており、低重心と制振性を高めながら高出力を発揮するスポーツカーです。
兄弟モデルのボクスターとはコンポーネントを同一にしながらハードトップとオープントップという圧倒的な違いを持つほかの外観は類似しています。現行モデルは718型でこれはボクスターと共通型式で基本モデルの他にケイマンSと上級モデルのGTSがあります。これまでの走行性能の実を重視したスポーツカーではなく燃費面や環境面にも配慮したスポーツカーです。
現行モデルのケイマンは2015年にマイナーチェンジしており2016年から日本にも導入されています。ケイマンの名前はアリゲーター科の鰐「カイマン」から由来しており、圧倒的なパワーと重心が低いことやフロントのラゲッジフード開けたときの外観からこの名が付いたと言われています。
ケイマンの燃費について
低燃費高効率のエンジン
新型ポルシェ・ケイマンは先代モデルまでの自然吸気エンジンからダウンサイジングされた2,000㏄及び2,500㏄ターボエンジンでポルシェが誇る水平対向4気筒を搭載しています。
ターボチャージャーは小型でありながら高効率に排気を利用し加速性を一気に高めることから早期で最大スピードに到達した後、安定した速度で余裕のある走行を可能となるため低燃費と環境面に配慮した高出力を発揮するエンジンです。
排気量を小型化したこととミッドシップにより駆動輪へのパワーの無駄をなくし、コンパクト化したターボチャージャーとアイドリングストップ機能により低燃費を実現しました。
街乗りと高速走行燃費について
ケイマンの維持費として気になるのが燃費です。ターボ車で気になるのは高出力を発揮する反面、加速時に著しく燃費が悪化することです。カタログ上の燃費は一般道の走行で11L/100km、高速走行では7L/100kmと表記されていますがJC08モードに換算すると一般道で1リッターあたり12km高速走行では16kmとこれまでのモデルに比べて低燃費となっています。実際の走行では街乗りでは1リッターあたり9kmから10kmの燃料消費量で高速走行になると12km程度まで伸びるでしょう。街中では停車時にアイドリングストップ機能が働くことで無駄な燃料消費を抑え環境と燃費の両面に貢献します。
メンテナンス費用について
ディーラーでの整備や車検について
ポルシェ・ケイマンの購入を考える人が気になる維持費として燃費と共にメンテナンス及び車検時の費用です。通常ポルシェ正規ディーラーで購入した場合、購入したディーラーから車検が近づくと電話や葉書等で予め連絡が入り、見積もりが出されるでしょう。ケイマンの場合、基本検査料金一式(2年間)60,000円にテスター代等17,000円、自賠責保険料25,830円、重量税印紙代等24,600円、登録費用1,100円が掛かり、代行手数料が16,000円程度かかります。大まかに145,000円ほどの価格となりますが交換部品実費と工賃によりプラスとなることがあります。
お値打ちな車検整備について
ケイマンの車検整備は必ずしもディーラーで受けなくてはいけないことはありません。車検整備費用は維持費の中でも大きな負担が生じます。とくに年間走行距離が多いオーナーさんの場合、燃料負担と共に負担が大きくなるので維持費として気になるところでしょう。近年はお値打ちな車検整備を行う業者があり、基本車検整備料が10,000円程度で法定料金と代行料金のみで済むためディーラーより30,000円から40,000円程度の費用圧縮が可能となります。ただしディーラーで整備や車検を受けると保証が付くというメリットがあるため費用のみに重視することが良いとは判断しがたいです。
ケイマンを所有することで掛かるその他の維持費
ケイマンの税金負担について
ポルシェ・ケイマンを所有することで負担しなければならない維持費として各種税金があります。まずは毎年5月に負担する自動車税の負担を考えておきましょう。自動車税は県税で排気量毎に決められた費用が求められます。2,000㏄モデルの場合39,500円です。重量税は車検時に法定料金として印紙税と共に2年分支払い24,600円となります。ガソリンにはガソリン税が含まれており、ケイマンの場合プレミアムガソリンを使用しているためレギュラーガソリンに比べると多少負担が大きいですが、個々のドライバーの運転方法により燃費の差が出るので走行距離が少なければ税負担も少なくなります。
その他の維持費について
ケイマンでなくとも自動車を持てば駐車場所を確保しなくてはいけません。駐車場を借りれば駐車料金の負担が生じます。分譲マンションの場合1世帯に1台は駐車場が契約できるケースが多く、一般的なマンションの平均価格が10,000円程度です。
10,000円の駐車料金であれば年間120,000円考えておきましょう。事故の懸念を考えて任意保険の加入も必要です。30歳未満不担保で車両保険の設定で120,000円から150,000円程度の負担を考えておきましょう。車両保険の加入が無ければ90,000円から110,000円程度で済みますが通販型であればさらに10,000円から20,000円の圧縮が可能です。
まとめ
ポルシェ・ケイマンを所有すると気になるのが維持費です。税金や車検整備費用に燃料負担と様々維持費がかかり、任意保険料や駐車料金等も契約により異なる費用として求められます。ケイマンがプレミアムスポーツカーであることからある程度の負担が生じますが、維持費の負担が重いと感じる場合はこの車の所有を検討した方が良いでしょう。車検整備費を受ける拠点を検討したり、任意保険の契約内容等をカスタマイズとすることで維持費を圧縮することは十分に可能となります。