なぜ田舎には閉店したガソリンスタンドが多いのか?

よく田舎の方へドライブなんかで行くと、廃業したガソリンスタンドを見かけることが多くあります。他の業種の閉店したお店はあまり見かけないのに対し、廃業したガソリンスタンドばかり見かけるのはなぜなのでしょうか。今回はそんな田舎には廃業した後のガソリンスタンドが多く見かけられる理由についてお話していきたいと思います。

そもそも廃業するガソリンスタンドの母数が多い

HVやPHVの台頭

まず最近のガソリンスタンドの情勢について、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車の普及でガソリンスタンドの必要性がどんどん減ってきていることがあげられます。ここ数年になって急激にエコに対しての意識が高まり、これからの地球のことについて多くの人が考えるようになりましたし、自動車メーカーもそれに合わせて電気自動車やハイブリッド、プラグインハイブリッドなど、ガソリンをなるべく使わないエコな車の販売に乗り出しました。また、一般的なガソリン車においても燃料の燃焼効率は上がり、20km,30km/Lの燃費は当たり前になってきました。そういった方向に車が進化する中で、どうしてもガソリンスタンドに行く回数は少なくなっていきます。結果的に年々ガソリンスタンドの数は減っていますし、今後もその数は少なくなっていくと予想されるでしょう。

消防法の改正

次に消防法が改正されたことが理由として挙げられます。危険物の流出事故件数(特にガソリン)が2008年に過去最高水準の386件に達し、翌年に検討会議が開かれ、2011年から消防法の一部である危険物の流出防止についての内容が改正されました。これは簡単に言いますと、今までは義務化されていなかったガソリンスタンドの地下にある貯蔵タンクの経年劣化対策を義務化するというものです。貯蔵タンクの状態が3段階で評価され、一番悪い評価のものは処置をしなければなりません。その際に国から補助金はでますが、業者側は少なくとも70万円以上は出費しなければいけないことになります。そうなると、長年やっているガソリンスタンドは経営が立ち行かなくなり、廃業となってしまうのです。もちろん廃業した後も管理はしなければいけないのですが、放っとかれているところがほとんどです。

なぜ田舎のガソリンスタンドは放ったらかし?

人通りが少ない

田舎のガソリンスタンドが放ったらかしになっている理由として、まず人通りが少ないということがあるでしょう。ガソリンスタンドが廃業をしても人通りが少なければ誰も同じ土地を買おうとはしないため、自然と土地が放っとかれる可能性が高くなります。また、最近では地方の高齢化が進んでおり、若者は車を持たなくても生活できる都会へと集中しています。その影響もあり、田舎の方がさらに人通りが少なくなってきており、田舎のガソリンスタンドの土地はさらに買われなくなっているという背景もあります。

土地が汚染されている

ガソリンスタンドを営業した後の土地は汚染されていることが多いのも、放って置かれてしまう理由です。ガソリンやハイオクの中には土壌汚染対策法で指定されている特定有害物質のベンゼンや鉛(現在は含まれていない)が含まれておりその土地の浄化費用を土地を売る際に払わなければならないため、より廃業したガソリンスタンドは他の業者に土地を売らなくなり、そのままにしてしまうのです。

ガソリンスタンドの今後

ガソリン車禁止の影響でさらに減少

HVやPHVの台頭というところで、これからもガソリンスタンドは減少していくということはお話しましたが、今後は政府が「2030年までにガソリン車の販売を禁止」という方針を打ち出したことでその傾向はさらに加速していきそうです。ガソリン車廃止と言っても全てが電気自動車となるわけではなく、ハイブリッドやプラグインハイブリッドなどにしていくということなので完全になくなるということはないですが、それでもガソリンスタンドの数は急激に少なくなっていくでしょう。

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