三菱のGTOとはどんな車なのかご存知でしょうか。三菱GTOの特徴7つとGTOが短期間で生産終了となった理由などもご紹介していきます。また現在のGTOの価格も3つの中古車販売サイトからの情報を元にご紹介していますので、ご参考ください。
三菱を人気モデルGTOとは
三菱の人気モデルGTOとはかつて販売されていたスポーツカーです。
三菱のGTOはバブル期末期に本格派スポーツカーとして生まれた280psマシンです。1989年の東京モーターショーではじめて登場し、その翌年に市販されるようになりましたが、現在は生産を終了しています。
この記事では三菱の人気モデルGTOについてご紹介していきます。
1990年10月発売
三菱の人気モデルGTOは1990年の10月に発売されました。
GTOは1989年の第28回東京モーターショーで「三菱・HSX」という名で参考出品され、1990年10月に「三菱のフラッグシップクーペ」として発売されました。
エンジンには当時としては規制制限いっぱいの最高出力280psという3LV6ツインターボを搭載しており、ボディも堂々としたサイズ感となっていました。
三菱GTOの7つの特徴
三菱GTOの7つの特徴をご紹介します。
三菱GTOとはどのような特徴を持ったスポーツカーだったのでしょうか。ここでは三菱GTOの7つの特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
特徴1:4輪ベンチレーテッドディスク
三菱GTOには4輪ベンチレーテッドディスクを採用しているという特徴があります。
三菱GTOはブレーキにフロントに対向4ポットを組み込んだ「4輪ベンチレーテッドディスク」を採用しています。
そのため、三菱GTOのスペックは一見して、非常に本格派のスポーツカーのスペックとなっていました。
アルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパー
三菱GTOは日本車ではじめてアルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパーを採用しています。
三菱GTOは車両重量が1700kgと非常に重たいボディとなっていたため、ツインターボにアルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパーを採用しました。
そのため、重量級のスポーツカーとしてもふさわしい装備だったと言えるでしょう。
特徴2:3LV6ツインターボ
三菱GTOにはエンジンに3LV6ツインターボを採用しているという特徴があります。
三菱GTOのツインターボ仕様には、1990年当時では自主規制値ぎりぎりとなっていた最高出力280psを実現する3LV6ツインターボを採用していました。また、自然吸気仕様にも最高出力225psの同エンジンを採用しています。
特徴3:フルタイム4WD
三菱GTOには駆動システムはフルタイム4WDという特徴があります。
三菱GTOの駆動システムにはフルタイム4WDが採用されています。前述の3LV6ツインターボエンジンとフルタイム4WDにより、三菱GTOはツインターボのパワーをしっかりと路面に伝える高い運動性能を持った豪快な走りが特徴となっていました。
特徴4:国産車初の高張力鋼材
三菱GTOにはドライブシャフトに国産車初の高張力鋼材を採用しているという特徴があります。
三菱GTOにはアルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパーやドイツのゲトラグ社製マニュアルトランスミッションなどの日本車としてはじめての装備を多く搭載していますが、ドライブシャフトも国産車初の高張力鋼材製となっています。
特徴5:4WS
三菱GTOには4WSを採用しているという特徴があります。
三菱GTOは中~高速域では後輪と前輪を同方向に操舵するステアリング機構である4WS(四輪操舵)を設定しています。
三菱GTOは太いトルクと4WD、4WSを活かした、非常に高い安定性能と安心感を持った国産随一のスポーツカーとなっていました。
特徴6:アクティブエグゾーストシステム
三菱GTOにはアクティブエグゾーストシステムを採用しているという特徴があります。
三菱GTOのGTOツインターボは「アクティブエグゾーストシステム」によって、マフラーへの流入経路を切り替えることができるようになっています。アクティブエグゾーストシステムにより、室内のスイッチでエキゾーストの音質が変えられるようになっています。
特徴7:アクティブエアロシステム
三菱GTOにはアクティブエアロシステムを採用しているという特徴があります。
三菱GTOは高速走行時に可動する、可変リアスポイラーとフロントスカートによって構成された日本車では初の「アクティブエアロシステム」を採用していました。
三菱GTOが生産終了になった理由2つ
三菱GTOが生産終了になった理由をご紹介します。
ここまでご紹介してきたように、三菱GTOには国産車では初の多くの機能が搭載されており、性能も一見してスポーツカーとして本格派だと言えるものでした。
しかし三菱GTOは新しく2代目が生産されることなく、2001年3月には完全に生産終了となってしまいました。ここでは三菱GTOが生産終了になった理由2つをご紹介します。
生産終了になった理由1:販売不振
三菱GTOが生産終了になった理由の1つは販売不振です。
スポーツカーの人気が低迷したことにより、三菱GTOの販売台数はだんだんと減少していきました。
また、三菱GTOはシャシーを4ドアセダンのディアマンテから流用しており、スポーツカーであれば縦置きで搭載されるはずのエンジンも横置きになっているなどスポーツカーとは呼べない特徴を持っていたため、スポーツカーのファンに愛されませんでした。
乗用セダンベースが色濃く見えてしまった
三菱GTOはスポーツカーではなく乗用セダンをベースにした部分が色濃く見えてしまったため、熱狂的な人気に繋がりませんでした。
本物であることを追求したライバル車の「R32型日産スカイラインGT-R」や「ホンダNSX」などはファンに愛され、後継モデルが販売されました。
しかし三菱GTOはそこまでの熱狂的なファンを獲得することができなかったため、後継モデルも販売されませんでした。
生産終了になった理由2:新たな側面衝突基準に適合できなかった
三菱GTOが生産終了になった理由の1つは新たな側面衝突基準に適合できなかったためです。
三菱GTOは2000年9月から採用された新しい側面衝突基準に適合していませんでした。売れ筋モデルであれば新基準に適合する設計変更も行われますが、売り上げが低迷していたGTOはそのまま生産終了となってしまいました。
三菱GTO中古車情報サイト3選
三菱GTOが購入できる中古車情報サイトをご紹介します。
2001年3月に販売終了となってしまった三菱GTOですが、中古車であればまだ購入することができます。
ここでは最後に、三菱GTOを購入できる中古車情報サイト3選をご紹介します。
中古車情報サイト1:カーセンサーnet
カーセンサーnetはリクルートが運営する中古車情報サイトです。
全国の中古車をさまざまな検索条件で探すことができ、中古車ランキングや相場なども掲載しています。
また、万が一の際にも修理費がかからない「カーセンサーアフター保証」という制度を設けているため、安心して購入することができます。
中古車情報サイト2:価格.com
価格.comでも中古車検索を行うことが可能です。
商品比較サイトである価格.comでも、複数の大手有名中古車サイトを横断し、約50万件以上の中古車情報を閲覧することができます。
人気の中古車ランキングや相場情報も掲載しており、こだわり条件で中古車を比較できます。
中古車情報サイト3:carview
carviewは車やバイクの情報サイトです。
過去のモデルから最新モデルまでさまざまなモデルを閲覧できる、業界有数のトラフィックを誇る自動車やバイクの情報サイトです。
中古車情報も毎日更新しており、豊富な自動車関連のニュースや中古車情報を見ることができます。
三菱の本格スポーツカーを体感できる
三菱GTOは三菱のリアルスポーツです。
三菱GTOは三菱のフラッグシップクーペとして発売され、マイナーチェンジを繰り返しながら販売され続けていた三菱きっての本格スポーツカーです。しかしスポーツカーの人気低迷などの理由から、生産終了となりました。
ぜひこの記事でご紹介した三菱GTOの7つの特徴などを参考に、三菱GTOを体験してみてはいかがでしょうか。