ホンダジェイドはスライドドアではない走りのいい3列シートロールーフミニバンです。この記事ではホンダジェイドの魅力や搭載されている技術、スライドドアが採用されなかった理由などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
ホンダのジェイドとは
ホンダジェイドは全高を1,530〜1,540mmにおさえた3列シートロールーフミニバンです。ホンダジェイドはストリームやオデッセイの後継車として2015年2月に販売が開始されました。サイズも両車の中間のサイズですが、非常に背が低く、かつスライドドアではないミニバンになっています。また、両車の特徴を受け継いだ、走りのいい3列シートロールーフのミニバンになっています。
カラーリング展開
ホンダジェイドは7色のカラー展開になっています。「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック」「プラチナホワイト・パール」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「コバルトブルー・パール」「モダンスティール・メタリック」「スーパープラチナ・メタリック」「クリスタルブラック・パール」の7色展開です。
本体価格
ホンダジェイドは2,443,100円からとなっています。「G・Honda SENSING」はメーカー希望小売価格が2,443,100円、「RS・Honda SENSING」のメーカー希望小売価格は2,605,900円となっています。また、一部のボディーカラーには別途追加料金が発生します。
基本性能
ホンダジェイドはガソリンモデルとハイブリッドモデルが展開されており、どちらもFF方式です。ホンダジェイドはボディサイズが全長4,660mm×全幅1,775mm×全高1,530mm(RSの場合は1,540mm)、排気量は1,496ccで、3ナンバー登録となります。そのほかのスペックは以下になります。
駆動方式 | FF |
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最大トルク | ガソリンモデル:203(20.7)/5000 ハイブリッドモデル:155(15.8)/4,600 |
排気量 | 1,496cc |
ジェイドの魅力3つ
ホンダジェイドにはどのような魅力があるのでしょうか。ホンダジェイドはスライドドアではない背の低いミニバンとして、ホンダが展開しているモデルの中でもユニークなモデルとなっています。ここではジェイドの魅力3つをご紹介します。
ジェイドの魅力1:超低床なプラットフォーム
ホンダジェイドは超高密度低床プラットフォームを採用しています。ホンダジェイドは低全高のスタイリングとなっているため天井が低いですが、ゆとりある快適な居住性を保つために、低床プラットフォームを超えた超低床密度プラットフォームを採用しています。そのため、従来のステーションワゴンやミニバンとは明らかに異なるスタイリングと快適性を両立しています。
ジェイドの魅力2:徹底的に小型化している
ホンダジェイドはさまざまな部品を徹底的に小型化しています。ホンダジェイドは単純に背が低いだけでなく、足回りや床下などのあらゆる部品を小型化しています。そのため、全高1,530〜1,540mmという低全高のスタイリングを実現しており、多くの立体駐車場に対応できるようになっている点も魅力の1つです。
ジェイドの魅力3:広いラゲージ
ホンダジェイドは広いラゲージルームになっています。また、2列シート5人乗りの後部座席は6:4分割可倒式リアシートになっており、それぞれ個別に倒れる仕様になっているため、大きな荷物を積み込むときにも便利に利用できます。
ジェイドに搭載されている技術4つ
ジェイドに搭載されている技術をご紹介します。ジェイドには特徴的な技術が4つ搭載されています。ここではホンダジェイドに搭載されている技術4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
技術1:1.5Lターボエンジン
ジェイドは直噴1.5L VTEC TURBOエンジンを搭載しています。ジェイドが搭載している1.5Lターボエンジンは、パワフルでスムーズな加速と、高い静粛性能を両立しており、常用域で2.4Lエンジンと同等のトルクを実現します。また、最大人数が乗車している時や、のぼり坂走行時でも余裕のある走りが可能です。
技術2:ボディとサスペンションへの専用セッティング
ジェイドはボディとサスペンションへの専用セッティングを搭載しています。ジェイドは曲がりくねったワインディングでの運動性能に優れており、それを実現させているのが、捻り剛性や曲げ剛性をアップさせたボディと、ボディに組み合わされたサスペンションです。ジェイドは強固なボディとサスペンションの専用セッティングによって、どのような道でもスポーティで軽快は走りを可能にします。
技術3:ホンダセンシング機能
ジェイドは安心で快適な運転を支援するホンダセンシング機能を搭載しています。ホンダセンシング機能とは、位置の確認や速度測定ができるミリ波レーダーや、形や大きさを識別できる単眼カメラを組み合わせた検知機能によって、安全で快適な運転をサポートするホンダの安全機能です。ホンダセンシング機能により、前走車や対向車、歩行者との衝突を回避したり、前走車との適切な車間距離を保つことで運転負荷を軽減することができます。
技術4:インラインタイプのLEDヘッドライト
ジェイドはインラインタイプのLEDヘッドライトを搭載しています。ジェイドは何度かマイナーチェンジをしており、一番新しいモデルのRSは、昼夜を問わず光る横長のインラインタイプのLEDヘッドライドになっています。そのため、存在感のあるスタイリッシュなデザインとなっています。
ジェイドにスライドドアが採用されなかった理由
ジェイドにスライドドアが採用されなかったのには2つの理由が考えられます。ミニバンには両側スライドドアが一般的となっていますが、ホンダジェイドにはスライドドアが採用されていません。現在人気のあるミニバンもほとんどがスライドドアになっていますが、なぜホンダジェイドにはスライドドアが採用されなかったのでしょうか。ここではホンダジェイドにスライドドアが採用されなかった理由を2つご紹介します。
採用されなかった理由1:全高が1700mm以上ないと採用が難しい
スライドドアは構造上、全高が1,700mm以上ないと採用が難しいという理由があります。スライドドアはそもそも車の全高が1,700mm程度以上なければ設置が困難なため、全高1,530〜1,540mmのジェイドにはスライドドアが採用されませんでした。仮にスライドドアを低全高の車に採用したとしても、スライドドアのメリットである快適な乗降性を実現することは難しいでしょう。
採用されなかった理由2:重量が重くなる
スライドドアを取り付けると重量が重たくなるため採用が難しいという理由があります。低全高の車は車体が軽く、低重心の走りが実現できるというメリットがあります。しかしスライドドアを採用するとドア周りの構造上どうしても重たくなってしまうため、低全高の車のメリットが生かせなくなります。
ジェイドにスライドドアを採用しないことによる弊害とは
ジェイドにスライドドアを採用しなかったことによりいくつかの弊害が発生しました。低車高の車であるためスライドドアを採用しなかったジェイドですが、スライドドアを採用しなかったことにより利便性が欠けたこと以外にも弊害が発生しました。ここではジェイドにスライドドアを採用しないことによる弊害をご紹介します。
弊害1:荷物を入れにくい
ジェイドはスライドドアではないため、荷物を入れにくいという弊害があります。ミニバンであるジェイドは、街乗りで使うユーザーも多いことでしょう。例えば買い物後など、荷物を多く持った状態での利便性はスライドドアには劣ります。
弊害2:駐車時に隣接する車に近いためドアを開けづらい
スライドドアではないため、隣接する車に近いとドアを開けづらいという弊害があります。駐車場に停車した際に隣接する車に近いと、スライドドアでないジェイドはドアを開閉する際にぶつけてしまう可能性があります。そのため、隣接する車との間隔が近いとドアを開けづらいです。
ホンダのジェイドにスライドドアを採用していない理由を知ろう
ホンダジェイドにスライドドアが採用されなかったことには理由があります。スライドドアではなく走りの良い3列シートロールーフミニバンとして登場したジェイドですが、ジェイドにはスライドドアを採用できない理由がありました。しかし、スライドドアを採用していないだけのメリットもあります。ぜひこの記事でご紹介したジェイドに搭載されている技術やスライドドアが採用されなかった理由などを参考に、ジェイドへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。