ステーションワゴンの購入を検討してみませんか。近年ではSUVやミニバンが大人気となっていますが、SUVやミニバンにはない走行性能や積載性能の高さなど、ステーションワゴンならではのメリットもあります。今回はステーションワゴンの魅力やおすすめの車種を紹介します。
ステーションワゴンとは
ステーションワゴンとは、セダンタイプのボディをベースにトランクをルーフの高さまで伸ばして乗員スペースとつないだ、セダンよりも高い積載性を持った車です。そのためセダンと変わらない車高かつ、積載性能と快適性を備えながらもセダンと同様の重心の低さによって高い走行性能も確保しています。またセダンをベースとしていることもあり、ステーションワゴンではワンボックスタイプにはない、スタイリッシュでかっこいいデザインも魅力的です。
以前はステーションワゴンが大人気だった
かつては、ステーションワゴンは大人気でした。支持されていた当時は、快適性や積載性だけではなく走りにもこだわりを持つ運転手が多かったためです。そのため、ターボエンジンを搭載しているスポーティーなグレードも存在していて、その走りは当時のスポーツカーにも匹敵するぐらいの走行性能でした。当時、流行していたアウトドアを目的としたユーザーから、チューニングやドレスアップをするような走りを楽しむユーザーまで、幅広い層から人気を得ていました。
現在ステーションワゴンの人気がないとされる理由とは?
1990年代はブームとなっていましたが、今現在ステーションワゴンの市場は低迷しています。理由としては、ステーションワゴンよりも積載性や快適性のあるミニバンやSRVにシェアを奪われているからです。また、現在のニーズではスポーツカーのような走行性能を求めている層が少なく、車高が高くて室内の広いミニバンやSUVが支持されているためです。
人気がないとされる理由:ミニバンやSUVにシェアを奪われている
ステーションワゴンが近年人気がないとされる理由の1つ目は、ミニバンやSUVにシェアを奪われていることです。現在は走行性能よりも快適な室内空間が求められる時代になっており、ユーザーが走りをあまり重視しなくなりました。このことから、車高が高くて室内が広いミニバンやSUVといった車が台頭しています。ファミリー層に人気のスライドドアは、セダンベースのステーションワゴンには搭載していません。乗り降りのしやすさからも、ミニバンやSUVが現在支持されている理由の一つです。
人気がないとされる理由:時代のニーズにそぐわなくなった
ステーションワゴンが近年人気がないとされる理由の2つ目は時代のニーズにそぐわなくなったことです。昔大人気となった形の車は今現在から見ると少し古い形に見えてしまいます。よってミニバンやSUVだけでなく、近年人気の軽ワゴンにもシェアを奪われています。
ステーションワゴンの持つ魅力6つ
ステーションワゴンはセダンよりも多い積載性を持ちながら、セダンと同等の走行性能を持っているといった魅力があります。この魅力をさらに詳しく6つにわけて紹介していきます。また、走り以外にもミニバンやSUVよりも軽量にできている点や、車高が低いことによって生まれる魅力についても紹介します。
魅力1:走行性能が良い
ステーションワゴンの魅力1つ目は、走行性能が良いことです。ステーションワゴンは、元々セダンタイプの車をベースに作られているため、セダンと車高や重心の高さもほぼ変わらず高い走行性能を保っています。そのため、スポーツセダンをベースとしたステーションワゴンでは、一般的なスポーツカーと遜色ない走行性能を持った車もあり、走りを重視するドライバーから人気があります。ミニバンやSUVにはない高いハンドリング性能や剛性感が特に魅力的です。
魅力2:外見のフォルムがかっこいい
ステーションワゴンの魅力2つ目は、外見のフォルムがかっこいいことです。ミニバンやSUVの場合、見た目のかっこよさよりも、実用性を取り入れたデザインの車が多くあります。しかしステーションワゴンの場合は、低い車高と荷室空間を確保するために長めの全長をとっているので、車高が高いミニバンよりも外見のフォルムがカッコよくできており、その中でもスポーティーな車もたくさん発売されています。
魅力3:荷物がたくさん載る
ステーションワゴンの魅力3つ目は、荷物がたくさん載ることです。セダンと違って乗員スペースとトランクの仕切りがないので、リアシートを倒せばサーフボードのような長い荷物も楽に積載できます。同時にセダンよりも開口部が広く、ある程度高さのある大きな荷物も積めるため、アウトドアだけでなくショッピングでも大活躍です。
魅力4:汎用性が高い
ステーションワゴンの魅力4つ目は汎用性が高いことです。先述のようにアウトドアや大きな買い物にも使える貨物スペースと、広々とした室内空間を備えつつも、低い重心から生まれる走行性能の高さも兼ねそろえています。また、ミニバンやSUVよりもボディサイズが小さめなステーションワゴンも多数あります。運転のしやすい車種であれば、普段車にあまり乗らない方でも安心して運転できるでしょう。
魅力5:燃費が良い
ステーションワゴンの魅力5つ目は燃費がいいことです。SUVやミニバンは車両重量があり、車高も高いため、空気抵抗が多くなります。しかしステーションワゴンの場合は、車高が低く空気抵抗も少ないので、燃費が良い傾向にあります。特に近年人気のあるハイブリッドシステムとの相性が良く、ストップアンドゴーを最小限に抑えつつ、ハイブリッドのモーターパワーを楽しむこともできます。
魅力6:立体駐車場を利用しやすい
ステーションワゴンの魅力6つ目は、立体駐車場を利用しやすいことです。都心部に多数ある立体駐車場には高さ制限が設けられています。そのため、車高の高いSUVやミニバンの場合では高さ制限をオーバーしてしまい、駐車できないこともあるでしょう。その点で、ステーションワゴンなら心配ありません。セダン並みの低い車高のため、高さ制限の厳しい立体駐車場でも安心して駐車でき、駐車場探しに苦労することはないでしょう。
ステーションワゴンのおすすめ車種3選
ここまでで、数々のステーションワゴンの魅力について紹介しました。最近ではあまり人気のないとされるステーションワゴン市場ですが、まだまだ車種はたくさんあります。数多くのステーションワゴンの中で、どれを選んで良いのかわからないといった方もいるでしょう。選ぶポイントは、主に使用目的と予算です。ステーションワゴンでおすすめできる車種を3つ選んだのでご紹介します。
日産「ウイングロード」
日産「ウィングロード」は、コンパクトセダン「サニー」をベースにしたステーションワゴンです。商用車仕様のADバンもあります。商用車でも使用できる室内空間なので積載性が高く、荷物をたくさん積んでも安定して走行できる足回りと、長く乗っても壊れにくいエンジンが搭載されていてタフな造りになっています。運転もしやすいため、乗り心地重視の方におすすめです。
トヨタ「カローラツーリング」
トヨタ「カローラツーリング」は、「カローラ」をベースとしたステーションワゴンです。コンパクトカーのような操作性能で、狭い道での運転も安心です。また燃費を重視したハイブリッドモデルも用意されているので、低燃費でコスパにも優れています。コストパフォーマンス以外にも高い居住性を兼ね揃えているので、ファミリーユーザーにも人気です。
ホンダ「シャトル」
ホンダ「シャトル」は、ホンダの大人気コンパクトカー「フィット」をベースにラゲッジスペースを長くしたものです。フィットよりもオシャレで質感の高い内外装のデザインが魅力的です。ハイブリッドモデルも用意されており、燃費が良く、さらにホンダセンシングといった自動ブレーキのような安全装備も充実しており、運転に自信のない方でも安心して運転できます。コンパクトカーにも高級感が欲しいといった方やフィットでは物足りないといった方にもおすすめです。
ステーションワゴンの購入も視野に入れてみよう
車の購入を検討されている方は是非、ステーションワゴンも候補に入れてみてはいかがでしょうか。近年ではミニバンやSUVの人気が高いですが、走行性能や積載量も良く、走りと実用性を両立しているのがステーションワゴンです。気になるステーションワゴンがあれば、試乗や現車確認を通して走りの良さや積載性の高さを確かめると良いでしょう。