ブレーキパッドは特に何も考えず、純正のまま乗っている方が多いのではないでしょうか。実は、ストリート走行をするのかワインディングロードを走るのか、サーキットに行くのか、ドライブスタイルによってつけるべきブレーキパッドが違います。自分に合ったブレーキパッドをチェックしましょう。今回はブレーキパッドを選ぶ際のポイントとおすすめのブレーキパッドを紹介します。
ブレーキパッドを選ぶ際のポイント3つ
ブレーキパッドをどう選ぶか迷ったら、「自分の走り方に合わせて選ぶ」のがおすすめです。ブレーキパッドの種類には、「ノンアスベスト材」「セミメタリック材」「カーボンメタリック材」「メタリック材」の4種類があります。この中で自分の走り方を考え、たとえば街乗り中心に乗る人ならノンアスベスト材、街乗りからワインディングする人ならセミメタリック、サーキット走行ならメタリック素材のブレーキパッドがおすすめです。
ポイント1:街乗り中心ならノンアスベスト
車を走らせる場所が街中心という人へのおすすめは「ノンアスベスト(ノンアス)」です。国産車の純正品は、このノンアスベストが多いでしょう。なぜノンアスベストがおすすめなのかというと、「ブレーキ音が少なく、いわゆるブレーキの鳴きが少ない」という騒音面での利点があることが大きな理由です。その他にも、ブレーキダストが少ないことや、ローターへの負担が少なめであることが理由として挙げられます。
ポイント2:街乗りからワインディングならセミメタリック
普段は街乗りでも、週末はワインディングロードを走るという人には、コントロール性に優れている「セミメタリック」のブレーキパッドがおすすめです。セミメタリックは、街乗りにもサーキット走行にも対応可能なオールラウンダータイプですが、ブレーキの鳴きが出やすく、ホイールも汚れやすくなるという欠点があります。しかし、その分車の制動力が上がり、コントロールしやすくなるという利点があるのが特徴です。
ポイント3:サーキット走行ならメタリック素材
街乗りはせず、もっぱらサーキット走行をするという人におすすめのブレーキパッドは、「メタリック系」の素材です。高温にも対応できるブレーキパッドなので、高速走行でも車の制動力を高く保つことができるでしょう。ただし、欠点もいくつかあります。低速走行をした場合にはブレーキの利きが悪くなること、ブレーキダストが出やすいこと、ブレーキ鳴きも多く、ローターの負担も大きい、といったことに注意が必要になります。
ブレーキパッドのおすすめ14選
ここからは、おすすめのブレーキパッド14選を紹介していきます。ブレーキの性能が気になってきた人、ブレーキの鳴きが気になっている人、ホイールのひどい汚れが気になる人などはブレーキパッドを交換することで、これらの症状をある程度抑えられる場合があります。この機会に是非ブレーキパッドの交換を検討してみましょう。
おすすめのブレーキパッド1:エムズ部品 ブレーキパッド
エムズ部品のブレーキパッドから、街乗り向けの「ワゴンR MC11S / MC12S / MC21S / MC22S / MH21S フロントブレーキパッド」をおすすめします。おすすめの理由は、ブレーキの鳴きが少なくダストを減少させられること、そしてローター負担も少ないといったことです。価格面でもコスパが良いため、コスパを重視する方にはおすすめです。
ワゴンRMH21Sに使用しました。鳴きもなく制動性も問題ありませんでした。(街乗りです。)
おすすめのブレーキパッド2:アクレ フォーミュラ700C
アクレフォーミュラ700Cのブレーキパッド、「フロント用 93.10~99.1 S14 シルビア TURBO」は、カーボングラファイトメタリックで、コントロール性に優れている点がおすすめです。どちらかというと、街乗りよりもワインディングロードやサーキット走行向けです。摩擦係数は0.35~0.58で、ウェット路面など天候にあまり左右されずに走行することができるでしょう。
おすすめのブレーキパッド3:曙ブレーキ工業 ブレーキパッド
品質が良くて安価なブレーキパッドが良いという人におすすめするのが、こちらの曙ブレーキ工業「ブレーキパッド 1セット AN-727K」です。こちらはノンアスベスト材を使用した、ストリート走行向けのブレーキパッドです。安価で手に入れることができるのがおすすめポイントです。
有名メーカーの安心感で選定。 交換後の鳴きもなく、ブレーキ時の効きも自然な感じです。
おすすめのブレーキパッド4:ENDLESS MX72
こちらの、ENDLESSの「ブレーキパッドMX72」は、「ストリートもワインディングロードもサーキットも楽しみたい」という人におすすめのオールラウンダータイプのプレーキパッドです。素材はセラミックカーボンメタルで、制動力が高いことがおすすめポイントです。「サーキット走行もするけれど、普段は街乗りをする」という場合でも、快適に走れるようにブレーキ鳴きやダストが少なくなっています。
使いやすさをきたいして購入。一般道でもしっかり効いてくれて、かつ使いやすかった。
おすすめのブレーキパッド5:ブリッツ MR-1
おすすめプレーキパッド5つ目は、ストリート走行向けのブリッツ「ハイパフォーマンスブレーキパッド MR-1」です。ノンスチール、ノンアスベスト材を使用しており、ストリート走行を快適にすることを重視している方におすすめのブレーキパッドです。ブレーキ鳴きをなるべく抑制し、ホイールダストも抑えられています。
おすすめのブレーキパッド6:DIXCEL ブレーキパッド
「ディクセル (DIXCEL) ブレーキパッド (ECタイプ)」は、ストリート用ですので、ワインディングロードやサーキット走行には向いていないので注意してください。ディクセルECタイプのおすすめポイントは、制動力の高さとブレーキ鳴きやダストの少なさ、そしてローターへの負担がかかりにくい点にあります。ノンアスベストオーガニック材を使用しており、コスト重視でストリート走行しかしない方におすすめです。
おすすめのブレーキパッド7:WINMAX ARMA SPORTS AP2
こちらの「WINMAXブレーキパッド (ARMA SPORTS AP2) A70」は、サーキット走行を楽しむことを重視する人におすすめのブレーキパッドです。ストリートにはあまり向いていませんが、コントロール性が良いのでワインディングロードやミニサーキット走行にはうってつけのブレーキパッドとなっています。
WINMAX ウィンマックス ブレーキパッド ARMA SPORTS AP2
おすすめのブレーキパッド8:プロジェクトμ ベストップ
プロジェクトミューの「ブレーキパット BESTOP F411」はストリート向けで、ブレーキ鳴きやダストを抑え、歪み防止のバックプレートを備えているのが特徴です。材質はノンスチールで、ベストップは国産車の車検時の補修用として使うことのできるモデルになっています。温度域は0~350℃までと、かなり低めです。
純正同等で、ブレーキダストも少ないので、満足しました。
おすすめのブレーキパッド9:TRD ブレーキパッド Blue
こちらもストリート走行向けのブレーキパッド、「TRD ブレーキパッド フロント」です。ここで紹介されているのはプリウス用ですが、ブレーキパッドの性能を生かすために、車種別専用セッティングとなっています。コントロール性が高く、ブレーキダストの低減、そしてブレーキ鳴きの抑制など、ストリート走行におすすめのブレーキパッドと言えるでしょう。
TRD ブレーキパッド ブルー フロント用[プリウス ZVW30]
おすすめのブレーキパッド10:NISMO ブレーキパッド
NISMOの「S-tuneブレーキパッド」は、ノンアスベスト材のブレーキパッドで全天候型のため、雨天時のスリップしやすい路面でも制御しやすいブレーキパッドです。ストリート走行タイプのブレーキパッドなので、ノイズ低減効果によるブレーキ鳴きの抑制、ローターへの攻撃性を抑えてホイール汚れも低減させている点などがおすすめポイントです。
おすすめのブレーキパッド11:無限 ブレーキパッド -Type Sport-
こちらは、ストリート走行からワインディングロード、サーキット走行までこなせる、無限の「スポーツブレーキパッド」です。普段はストリート用として出勤用などに使用していても、週末はワインディングロードを走ったり、サーキット走行したりするというオールラウンダータイプのブレーキパッドです。コントロール性や制動力が高いのがおすすめポイントでしょう。
おすすめのブレーキパッド12:STi ブレーキパッド
「SUBARUのSTI ブレーキパッドセット」は、ノンアスベスト材を使用したストリート用のブレーキパッドですが、通常のストリート用よりもコントロール性や制動力を重視したタイプとなっています。耐フェード性に優れていますが、その反面、ストリート用としてはブレーキ鳴き発生しやすく、ローターへの負担も高めという特徴もありますので、購入時にはそれを頭に入れて検討しましょう。
おすすめのブレーキパッド13:モンスタースポーツ type-e
モンスタースポーツの「ストリートブレーキパッド type-e/フロント」は、ストリートでの快適な走行を目的として開発された、ストリート仕様のブレーキパッドです。ブレーキ鳴きが少なく、ブレーキダストの発生を抑えた点はもちろん、人体や環境への有害物質を極力排除した点がおすすめのブレーキパッドとなっています。
さすがはモンスタースポーツとと言った性能でした。ドレスアップだけでなく熱ダレも少なく、摩耗も少なかったです!スポーツ仕様より安いし、4枚セットなので予備にとっておけて重宝してます!
おすすめのブレーキパッド14:DELPHI ブレーキパッド
最後にご紹介するのは、DELPHI LOCKHEED(デルファイ ロッキード)の「ブレーキパッド LP1985」です。とくに欧州車に乗るという人におすすめのブレーキパッドで、材質はノンアスベスト、セミメタリックでストリート仕様となっています。ブレーキダストを低減させることができるとされているので、ダストが気になる方におすすめします。
ブレーキパッド交換と合わせてしたいメンテナンス
ブレーキパッドは車にとって非常に重要な部品ですが、消耗品でもあります。ここでは、ブレーキパッドを交換するときに同時に交換した方がよい部品についてもご紹介していきます。たとえば、「ブレーキパッドを取り換えたのにあまりブレーキの感触や利きが変わらない」ということがあります。ブレーキパッドを交換する時に、同時に交換やメンテナンスをした方がよい部分がありますので、以下に詳しく見ていきましょう。
メンテナンス1:ブレーキフルード交換
「ブレーキフルード」は、ブレーキペダルを踏んだときの力をブレーキパッドに伝える役割をするオイルのことです。この残量を見ることでブレーキパッドの減りを確認でき、できれば同時の交換がおすすめです。ブレーキフルードとブレーキパッドの交換時期がずれてしまうと、残量によってブレーキパッドの寿命を予測することが難しくなります。
メンテナンス2:ブレーキローター交換
前述のブレーキフルードとは違って、「ブレーキローター」はブレーキパッド交換と同時期に交換すべきだと言われています。ブレーキローターも使用頻度の高さに比例して擦り減って行きますので、ブレーキパッドを交換したときに一緒に交換してしまうのがよいでしょう。ブレーキパッドを良いものに交換してもローターをそのままにしておけば、熱容量が低下するなどのリスクがあります。
メンテナンス3:ブレーキホースのメンテナンス
ブレーキパッドを交換したときには、ブレーキホースも目視で確認し、必要なら交換するなどのメンテナンスが必要です。ブレーキホースに傷ができたりヒビが入ったりしていると、ブレーキの利きが悪くなることがあります。ただし、ブレーキホースは必ずブレーキパッドと同時に交換する訳ではありません。ただし、目視での確認は行いましょう。
自分のドライブスタイルに合わせたパッド選びをしよう
今回の記事ではブレーキパッドに焦点を当てて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ブレーキパッドは車のブレーキに関わる、重要な部品です。ブレーキパッドはさまざまな種類があるため、自分のドライブスタイルに合ったパッドを選びましょう。定期的なメンテナンスを行うようにし、快適なドライブを楽しんで下さい。