ブレーキパッドの交換時期と選び方 |ベテラン整備士が教えます!

BMWのブレーキパッドの交換をしました。お客様の御要望により低ダスト設計のブレーキパッドに交換しました。
最近では、自分のお車に合った自分好みのブレーキパッドを自由に選べる事が出来ます。
特に、国産のストリート車だけでなく、レースや高速走行を頻繁にするようなお車や欧州車など需要が増えてきているのでブレーキパッドの種類も沢山あります。お客様が自分で選び、購入してお持ち込み頂いて交換する事も良くあります。ですが、どのようなブレーキパッドを選べばいいか迷ってしまうと思います。整備士でもとても難しい問題です。
その車種、走行目的、によって全然違うのです。一言ではこれが良いと言うのはありません。
普通の一般的なお車であればディーラーや整備工場によっては、純正を推奨したり整備工場で決まった何種類かのパッドの中から選ぶ事が多いと思います。

交換時期と選び方

車のブレーキはブレーキシステムと言ってディスクローターをブレーキパッドが挟み込む摩擦力によって制動力(ブレーキ)を発揮するシステムです。ブレーキをかける度にブレーキパッドは挟み込んだ摩擦によりパッド部分が摩耗していきます。摩耗すれば制動力も落ちるので定期的に交換しなければいけません。

交換時期の目安

ブレーキを踏むとキーキー音がする、点検で厚みが2~3ミリに薄くなっている。などという状態で交換するのが良いと思われます。普通車は4万キロ、軽自動車は5万キロで交換も推奨されています。

ブレーキパッドの種類

車種によって、交換する枚数などが変わるので金額も変動があると思います。値段も様々なので交換する際に整備士さんと良く相談する事をお勧めします。純正以外でも純正並みに制動力がしっかりあり、さらに低価格というメーカーのブレーキパッドも沢山あります。信頼性の高い日本製でもコスパを考えられた商品があるのでこちらも整備士さんに相談してみるといいでしょう。

ノンアスベスト材

素材としては一般的なのがノンアスベストタイプです。アスベストが使われておらず有機化合物で形成された環境に優しい素材です。耐摩耗性に優れています。

メタリック材

ブレーキの効きを重視し、レーシングカーやスポーツカーに多く使用されるのはメタリック材でできているブレーキパッドです。制動力を重視しているのでその分摩擦力が多くなり耐摩耗性はあまりありません。
大きく分けてこの2種類になります。
今回は低ダストタイプのブレーキパッドに交換したいとの御要望でした。低ダスト設計になっているのはノンアスベストタイプです。
輸入車、特に欧州車はブレーキパッドが制動力の高い柔らかいパッドを使用しているので、ブレーキダストが出やすくホイールが真っ黒に汚れてしまう事が悩ましいと思います。汚れが気になる方は低ダスト設計のブレーキパッドを装着すれば、汚れは減り気になる事も少なくなると思います。

最後に

ブレーキパッドは、お車の車高や車種によってサイズ等も変わって来るのでしっかりと確認してから購入する事をお勧めします。特に最近は、軽自動車の普及が進み、軽自動車に適したブレーキパッドなども沢山あります。ブレーキパッドも多種多様に選ぶことが出来るようになってきましたが、やはりブレーキシステムは運転するうえでとても重要なシステムですので、信頼性の高い商品を選び、点検交換を定期的に行う事がとても大事です。
ですが、見た目が良いというのも大事ですよね。カラーなども豊富になってきましたので、足元のおしゃれをするのも楽しみの一つです。

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