車のアンテナの故障 種類の説明から実際の修理事例まで|ベテラン整備士が教えます!

車のオーディオでラジオの電波をうまく受信できず、聞こえずらい、ノイズが入るなどの症状が起きるとイライラしますよね。と言っても最近の車で主流になっているコンパクトポールアンテナは感度が高く、ノイズが入ると言う事は少ないかも知れません。

しかし、まだまだよく見かける手動式伸縮アンテナ(ピラーアンテナ)は軽自動車や商業車などに多く搭載されていますが、折れてしまったり歪んでしまうと、感度が悪くなり受信しなくなることがあります。手動式なのでアンテナを伸ばした時に折ってしまう様な事もあるようです。今回はアンテナの種類のご紹介から、実際に入庫してきた交換作業の内容までお話していきたいと思います。

アンテナの種類について

アンテナには種類があり、手動式伸縮アンテナや自動式伸縮アンテナなど。自動式伸縮アンテナは最近ではあまり見かけません。自動格納時の故障が多発して次第に搭載されなくなっていきました。伸縮するもの以外にもいろいろな種類がありますので、その他のアンテナも紹介していきます。

コンパクトポールアンテナ

最近の軽自動車やコンパクトカーではこちらが主流となっています。
手動式伸縮アンテナに比べると長さが短いので受信感度の低さがデメリットでしたが最近の技術で手動式伸縮アンテナと同等の受信ができるようになり、かつデザイン性もあると言う事で多く使われるようになってきました。短く安定しているので故障すると言う事も少ない様です。

フィルムアンテナ

社外にアンテナが無い車種はほとんどがフィルムアンテナです。フロントもしくはリアガラスに貼るタイプのアンテナです。上級車種などはこちらのタイプを搭載しています。

ドルフィンアンテナ

イルカのしっぽの様な形をしたアンテナです。BMWやレクサスなどは搭載されているようです。
何種類かあるアンテナの中でやはり一番感度が高いのが手動式伸縮アンテナとされていました。
アンテナの長さが感度の良さと比例するためですが、デザイン的に古めかしいなど言われてしまい、コンパクトポールアンテナが主流になってきたと言う事です。

実際のアンテナ交換作業

今回は軽自動車のアンテナが折れてしまったということで、新品部品との交換作業になりました。中古車屋さんからの依頼の中ではとても多い作業です。

アンテナは長い配線が付いていてジョイントに太いストローの様な物が付いています。この部分がピラー内に入っています。ピーラー通過後のサービスホールから配線が車内を通る様になっています。

配線はハンドル下内を通ってグローブボックスの裏まで来ていて、オーディオのアンテナ配線とジョイントできるようになっています。そのままオーディオに直接配線するタイプもあります。
アンテナを外す時はこの工程を逆に行います。ピラー下のサービスホールにジョイント部があるとても簡単な車種もありますが、今回はグローブボックス裏まで通っているタイプでした。軽自動車のように狭く作られている場合はサービスホールの近くにクリップでアンテナ線が止めてあったりします。どうやっても手が入らないような部分が止めてあるのでいつも苦戦します。ちょっと悪意を感じます。なぜこんな風にクリップで止めるのだろうと・・

作業自体は簡単です。アンテナ線に何か紐状のものをリード線として繋げてどんどん引き抜いて行きます。アンテナが全て外れたら次はそのリード線に新しいアンテナ線を繋げて逆に引っ張っていきます。ピラー内はとても狭く直線ではないので途中で引っかかったりリード線が切れたりすると手間がかかるので慎重に引っ張ります。

新しいアンテナを付け終わると感度は良好でノイズも一切消えました。私はやはりこのタイプが一番しっくりきます。

一番長く伸ばすととてもクリアに聞こえる気がします。(笑)

雨の日、アンテナを伸ばすのを忘れた時はやってしまったと思いながらびしょびしょになって窓からアンテナを伸ばときもあり思い出深いアンテナです。(笑)

このタイプのアンテナは細く折れ曲がりやすいのでアンテナを伸ばす時はゆっくり、注意して優しく伸ばしましょう。

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