夜間の走行はハイビームが基本?車のヘッドライトにまつわるルールと注意点

夜道でヘッドライトを点灯させる車

車の正しいライトの使い方をご存知ですか?暗い夜の時間帯やトンネルの中などでは、「どのようにライトを切り替えれば良いか分からない」という方も少なくないでしょう。ロービームだと夜間にまわりが見えにくかったり、ほかの車のハイビームでまぶしい思いをしたりなど、ライトの使い方は安全を左右するために非常に重要だといえます。

そこで今回は、車のライトにまつわるルールや注意点について紹介していきます。

車のライトについて

車のライトの切り替え

暗い道路を走る車

すでにほとんどの方がご存知かもしれませんが、車のヘッドライトの切り替えについておさらいしていきます。車種によって異なる部分があると思いますが、基本的にはウィンカーを出すレバーを使い、ヘッドライトを切り替えることができます。レバーの先端を回していくことにより、「消灯(OFF)」→「ポジションランプ(スモールランプ)」→「ロービーム」と切り替えることができます。そして、そのレバーを前に倒すことによって「ハイビーム」に切り替えられます。前に引いた場合はパッシング(瞬間的にハイビームを点けることが)できます。最近では、周囲が暗くなるとロービームを自動で点火させる「AUTO」の機能を備え付けている車が多くなっています。この機能は新型車は2020年から、継続車は2021年10月から義務化されることになっています。

車とすれ違うことも多い都心部では、いちいちライトを切り替えることが何かと不便ですよね。そんな悩みに応えるように、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる最新のライトも出てきています。興味のある方は車を購入する際などに検討してみても良いかもしれません。

クルマの夜間を走行する際のライト

夜間はハイビームが基本

夜間にハイビームを点灯させる車

基本的に、夜間に運転する際にはハイビームにすることが義務付けられています。警視庁の分析結果によると、夜間に発生した車両と歩行者の事故ではほとんどの車両が下向きのライト(ロービーム)を点を灯させていたようです。そのため、夜間での走行は基本的にハイビームで走ることが義務付けられました。

他の車両の交通を妨げるおそれがあるときはロービーム

夜間に大きな通りを走行する男性

道路交通法第52条2項では、他の車両(対向車や前方を走る車など)の交通を妨げる恐れがある場合はライトをローにする、もしくは消す必要があると定められています。夜間に運転する際など、「ほかの車のライトがまぶしくて見えない」などの経験がある方も多いでしょう。事故を未然に防ぐためにもライトを点灯させることは大切ですが、周りに危険を及ぼすことがないようにする必要もあります。

(車両等の灯火)
第五十二条  車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
2  車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれが あるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。

ソース:道路交通法条文

無灯火違反・減光等義務違反に対する罰則は?

無灯火違反と減光等義務違反では、どちらも違反点数1点と以下のような反則金が課されます。

  • ・大型車 7,000円
  • ・普通車 6,000円
  • ・2輪車 6,000円
  • ・原付 5,000円

トンネルではどうなる?

トンネル内での灯火義務は状況による

トンネル

道路交通法施行令第19条1項では、灯火しなければいけない場合について以下のように定められています。

(夜間以外の時間で灯火をつけなければならない場合)
法第五十二条第一項後段の政令で定める場合は、トンネルの中、濃霧がかかつている場所その他の場所で、視界が高速自動車国道及び自動車専用道路においては二百メートル、その他の道路においては五十メートル以下であるような暗い場所を通行する場合及び当該場所に停車し、又は駐車している場合とする。

ソース:道路交通法施行令

トンネル内及び濃霧がかかっている場所で、視界が高速道路においては200メートル以下、一般道では50メートル以下の場合に灯火が義務付けられています。つまり、短いトンネルや明るいトンネルなど、トンネル内であっても視界が確保できるような場所ではライトの灯火が義務化されていません。

しかし、何メートル先まで視界が確保されているかを把握することは難しいですし、安全のためにも基本的にトンネル内ではヘッドライトをつけるようにしても良いかもしれません。

まとめ

  • ・夜間はハイビームが基本
  • ・他の車両の交通を妨げるおそれがあるときはロービーム
  • ・無灯火や誤ったライトを使用した場合は違反に
  • ・トンネル内での灯火義務は、視界が高速道路において200メートル以下、一般道において50メートル以下

ハイビームやロービームなど、どのライトにするかは状況次第であり複雑かもしれません。しかし、他の車両の交通の妨げをせずに、視界を確保することは安全のためにも大切です。事故を起こさないためにも、ライトの切り替えの基本的なルールを覚えておくようにしましょう。

【おまかせ出品体験談】

K様 ディーラーより「90万円」高い額で売却に成功!



K様のコメント
 
「愛車のボクスターがディーラーより90万円も高く売れて満足しています。」

「改めて走りに行く用のクルマを買いたいと考えているので、買い替えの際はまたAncarにお願いしたいと思っています!」
CTA画像
クルマが買取店やディーラーより高く売れる『おまかせ出品』

無料でカンタン査定!まずはあなたのクルマを査定してみよう!


〜今までよりもクルマを安く購入できる新しい方法〜


中古車販売店より安く購入できる 『Ancar』

『Ancar』で、びっくりするくらいクルマが安く購入できるかも!?

夜道でヘッドライトを点灯させる車