みなさんは季節ごとに燃費の消費量に違いがあることをご存知ですか?実は、冬場は他の季節と比べ、燃費が悪くなりやすい傾向にあります。「冬場は燃費が悪くなる」と実感している方もいるかもしれませんが、その理由や対策まで詳しく知っている人はそこまで多くないはずです。
そこで今回は、季節ごとの燃費の消費量の違いや、冬に燃費が悪くなる理由と対策について紹介していきます。
冬場の寒い時期は燃費が悪くなる
冬に燃費は悪くなる

季節ごとに燃費の消費量は異なります。冬場は他の季節よりも燃費が悪くなる傾向にあります。地域にもよりますが、寒い冬場の燃費は15~30%程度悪くなるといわれています。

なぜ冬に燃費が悪くなるのか?
長時間のアイドリング(暖機運転)
冬の寒い時期、早く車内を暖めようと暖房を使いますよね。暖房を使うためにはエンジンをかけておく必要があります。そのため、車を運転する前からアイドリングをする(エンジンを無負荷で稼働させ続ける)はずです。しかし、アイドリングを長い時間続ければ続けるほど、燃費は悪化していきます。
エンジンが冷え切っているため

つまり、エンジンが冷え切りやすい冬場はより多くの燃費を消費するようになります。冬場は気温が低く、エンジンが冷え切っています。エンジンが冷えているときは、それをを暖めるためにエンジンの回転数が上昇します。エンジンを回転させるためには多くの燃費が使われます。そのため、エンジンが冷える冬は燃費が悪くなるのです。
空気密度の影響
気温が低い冬場は空気の密度が高くなります。そして、酸素の量が多くなります。車には「O2センサー」というものがあり、ガソリンと酸素の量を調整する役割を果たしています。そして、酸素の増加に対してより多くの燃料を排出します。そのため、空気密度の高い冬にはたくさんのガソリンを出すようになり、燃費が悪くなります。
スタッドレスタイヤ
ご存知の方も多いかもしれませんが、スタッドレスタイヤとは、雪道や凍結した道などを走行するために開発されたスノータイヤです。スタッドレスタイヤは雪道でも安全に走行するために必要なタイヤといえます。
スタッドレスタイヤはより深い溝があり、ゴムに工夫が凝らされていて摩擦力が高くなるように作られています。しかし、走行抵抗が高まる分、燃費は悪くなってしまいます。そのため、ノーマルタイヤと比べて、スタッドレスタイヤの影響で燃費が悪くなります。
最近のスタッドレスタイヤでも、燃費が悪くならないように作られているものもあります。スタッドレスタイヤを選ぶ際は、安全に走行できるかどうかを1番に考慮するべきですが、燃費について考えてみても良いかもしれません。
対策
長時間のアイドリングを控える

できるだけ寒い思いをしたくないですし、冬場はアイドリングをせずにはいられないという方も少なくないでしょう。暖房のためにアイドリングをしたとしても、特定の温度になったときにすぐ出発することができれば、アイドリングの時間を減らし、燃費を少しでも抑えることができるでしょう。また、フロントガラスの凍結防止カバーや防寒具などを使うこともオススメです。車内をできる限り温かくできる環境を作ることによって、アイドリングの時間を減らすこともできます。