今回はホンダ・エアウェーブのオーディオを交換しようとしたらネジがナメてしまい、どうしてもパネルが外れなくなってしまったとの事で入庫しました。
個人的にホンダさんのセンターパネルを外すのはとても苦手です。
ただ、オーディオ交換をするにはパネル類を外していく必要があるので、このパネルの外し方が重要になります。
今回はパネルを外していく順序とコツを中心に紹介していきます。
オーディオ交換の手順
他社の車に比べて、1工程多いうえにパネルが外れにくいのです。
いつも入庫してくると少し気分が下がります。とにかくパネルが固いのです。
車の内装のプラスチックの部品は大抵、内側がクリップで止められています。
傷が付かない様にしっかりマスキングをして、専用のパネル剥がしで「てこの原理」のように剥がしていきます。
最初の一か所がパカッと外れるまではドキドキします。板金屋さんなどは力加減や構造などを把握しているのでとても早くきれいに剥がしてくれます。さすがですよね。困った時は板金屋さんに教わりに行くことも多々あります。
パネル剥がしで浮かせ、クリップを外す
エアウェーブはまず、インパネのオーディオ周りのパネルを外します。このパネルがとても硬いんです。
左下の角辺りが最初にパネル剥がしを差すのにベストなポジションだと思います。
ここからパネル剥がしを差してこの原理で少し本体を浮かせます。
そのまま少し右の方向にずらしていきオーディオパネル全周に内側のクリップが止まっているので、次のクリップが浮くように少しづつ動かして浮かしていきます。
最初のクリップが外れるまでは不安になります。
センターロアカバーとグローブボックスを外し、クリップを外す
本当に間違っていないか、本当はここは外れないのではないかと…。でも、ただとても硬いだけなのです。
少しずつ浮かしていって、大体が浮き出る形になったら最初に差した部分にもう一度深く差し込みパキッとすると外れます。
センターロアカバーは外さなくてはいけないので、センターロアカバーとグローブボックスを外して、内側をのぞいて見るとクリップが見えます、どうしても外れない時は内側から少しアタックしても外れやすくなります。
配線とオーディオを外す
パネルが外れたらオーディオとパネルの配線を外します。
ハザードの配線が付いているので取り付けの時は必ず忘れていないか確認しましょう。
オーディオパネルを外したら、オーディオを同時に外します。
この時、オーディオが固定されているブラケットがオーディオの下にあるエアコンパネルの裏で固定されていてここが2ヶ所ボルトで止まっています。
今回はこのボルトがなめてしまい、ボルトを切るにもエアコンパネルが邪魔で作業できません。ですが、オーディオを外さないとエアコンパネルは外れないのです。
今回は強行突破でうまく、エアコンパネルを外しボルトを切りました。このような作りだと本当に手間がかかり大変です。
インパネを外すコツ
最初のパキッ
インパネを外すコツとしてはやはり、最初の「パキッ」。です。一か所パキッとしてパカッと外れればあとはどんどん外れていくんです。
分解図をよく見て、どの様な手順で外していくかを整理しておきます。順をきちんと追っていかないと正しく外れません。
マスキングをする
無理に引っ張る、傷を付けるなどしてしまうと車自体の故障の原因になりますのでお気を付けください。
インパネを外す時はしっかりとマスキングをして傷が付かない様に養生する事をお勧めします。
コツさえ掴めば意外と簡単にできる
車種により、とても簡単な構造の物もあります。
オーディオの交換などは説明書をよく読み手順通りに作業すればDIYも簡単なので挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただしインパネ周りの裏側には沢山の配線があります。
オーディオの交換やインパネの装飾、電球をLEDに変えるなど最近はDIYでドレスアップする人も増えていると思います。
インパネ周りのドレスアップは意外に簡単でお手軽なので初心者の方でも挑戦しやすいと思います。
整備書や手順書なども簡単な物はネットで閲覧できるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。