子育てに車は必要ない?家族で都会に住むときの困り事

育児に励むお父さん、お母さん。子育てって本当に大変ですよね。24時間365日休みなし、給料0円の「世界で一番大変な仕事」です。赤ちゃんだったらおむつを替えて、おっぱいをあげて、寝かしつけて。でも寝ないから夜通し起きていなきゃ…。やることたくさんありすぎ!

子育て中には子どもを連れてどこかへ行くことも多いですよね。家の中だけでもヘトヘトに疲れるのに、外に出る大変さといったらもう…。

そんな子どもとの外出のとき、「車あったら楽なのになー」って思ったことはありませんか?だけど「交通の便は悪くないし、車って高いから買うのはちょっと…」って思っているんじゃないでしょうか?
確かに、地方ならまだしも東京や大阪などの都会に住むなら電車やバスがあるし、車がいらないように思いますよね。わざわざ高い買い物をしたくないのもわかります。
果たして、子育てには車が必要なんでしょうか?考えてみました。

子育てにもお金が必要!車を買う余裕なんてない?

まずは前提として、車の購入・維持にかかる金額について計算しておきます。仮に、1年間に最も売れたコンパクトカーであるトヨタのアクア(12万6561台/2018年)を新車で買ったとします。価格はおよそ180万円です。車の平均保有期間を約7年(JAMA「乗用車市場調査」)とすると、1年当たり約26万円の出費です。

次に維持費です。維持費とはその名の通り車を維持するための費用ですが、維持費は大きく分けて4種類に分かれます。①税金、②保険・金利、③走るための費用、④整備・メンテナンス費の4種類です。走るための費用とは、駐車場代やガソリン代、高速道路の料金などです。コンパクトカーにかかる維持費は、1年間でおよそ44万円です(JA共済調べ)。

「AQUA」https://toyota.jp/aqua/grade/l/?padid=ag341_from_aqua_grade_l_thumb

つまり、1年間にかかる車の購入金額・維持費は約70万円ということになります。確かに、これは安い買い物ではないですね。
また、東京23区の月極駐車場代は全国平均の3倍以上の金額(約3.2万円)なんです。中央区や港区にいたってはおよそ5万円もします。このことを考えると、車にかかるお金は年間70万円以上になるかもしれません。

この計算の結果を見ると、「やっぱり車は高いから必要ない」と感じたかもしれません。「子どもとのお出かけもいつも遠出しているわけじゃないし…」と。では次は、車を持つことで子育てにはどんなメリットがあるかを見てみましょう。

車があれば子育てはこんなにも楽になる

皆さんはお子さんを連れてどこへ行くことが多いですか?毎日の買い物?保育園や幼稚園の送り迎え?週末には公園や遊園地、旅行に出かけることもありますよね。そうした楽しい場所に行くのにも、また緊急事態でも、車があるとすごく助かるんです。

毎日の買い物、送り迎えや通勤通学に

車の使用方法の中で「買い物・用足し」と「通勤通学」が7割を占めます。毎日の生活や仕事、子ども達の活動の中で車を使うことが多いということですね。もちろん、これは地方での車の利用も含めたものではあります。ですが、都市に暮らす人の子育てでも便利ですよ。例えば、おむつなどの子ども用品。すぐに消費するものですし、まとめ買いしますよね?それに粉ミルクって意外と重たかったり。徒歩や電車でいっぺんに運ぼうとするとすごく大変です。大きな荷物を抱えながら、ベビーカーを押したり、抱っこしなければなりません。車があればトランクに積んで軽々帰ることができます。

緊急事態!子どもを病院に連れていかなきゃ!

子どもって本当に病気になりやすいです。ご存じの通り免疫力は低いですし、脱水症状も起こしやすく、一時も気が抜けません。走り回れば怪我もします。その他に健康診断や予防接種も必須。つまり、病院に行く機会がとにかく多いです。日中なら駅に近い病院に行けばいいですが、夜はそうも言っていられません。夜中に子どもの体調が急変したときでも、車があればすぐに夜間診療・救急病院に連れていけます。「救急車を呼べばよいのでは?」との声が聞こえてきそうですが、重症ではない場合に救急車を呼ぶのは悩みどころ。子どもの症状はお医者さんに診せるとすぐに治ることも多いんです。

子どもが保育園や幼稚園で体調を崩したとしましょう。そんなときにタクシーを待つのも、電車で連れて帰るのも子どもの負担になりますよね。自分としても気が気ではないです。また「日中なら駅に近い病院に行ける」と言いましたが、病院が混んでいて待ち時間が長いときには車内で休むことができたり、一度家に帰ることもできます。このように、車は子どもの緊急時にすごく助かるんです。

子どもと電車に乗るのはすごく恐い!

満員電車、大人でも苦しいですよね。子どもはもっと恐いっていうのは想像できると思います。もちろん、その両親も。混雑する電車やバスに乗ること自体、子どもたちにとってはすごく危険でとても心配。その上、パパやママは子どもを連れているということで周りの目がどうしても気になります。それほどの混雑でなくとも、ベビーカーを押しているときにはそれを強く感じるようです。そんなときに子どもが騒いだり、ぐずったときには…もう大変です。

子どもがぐずるのには、大勢の人たちの中にいるというストレスの他にも様々な原因があります。空腹や、おむつの中が気持ち悪かったり。たくさんの人や暖房のせいで電車やバスの中が暑く、不快で泣くなんてことも。子どもの体温は大人に比べて高いことが多いです。だから、大人にとって快適な温度が子どもにとっては暑いなんてことがよくあるんですね。

これらの悩みも車が解決してくれます。プライベートな空間で周りの目を気にすることなく子どもをあやすことができます。食事やおむつ替え、服の着替えもなんのその。「運転中はかまえない」とはいっても、それは公共交通機関でも同じこと。むしろ電車やバスを降りてからもおむつ替えの場所を探さなければなりません。そして何よりも子ども本人が不安なく、心地よくお出かけできるのが車を持つことの魅力だと思います。

子育てのために車を持つこと、その意味

車が子育てに便利だとわかっていても「都会に住んでいるから」「金銭的に余裕がないから」車は必要ないという人は多いです。実際、移動のほとんどが公共交通機関で済むことだってあるでしょう。どのみち必要なときだけ使うならレンタカーやタクシーで充分だという意見もあります。今やカーシェアリングのような新しい移動の形も存在します。これらの交通手段のほうが自家用車を買うよりも安いというのは間違いありません。

ですが、子育てで一番大切にして大変なことは子どもの命、安心安全を守ること。車を持つということは子どもを守るひとつの選択肢なのではないでしょうか?手元に車があることで家族みんなが安心できる。「もしも」のときにもすぐに動ける。それはもちろん「“良い”もしも」のときにもです。「もしも新しい家族が増えたら?」

家族の記録を車というプライベートな空間に残してみてはいかがでしょうか?

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