【絶対にパンクしないタイヤ】エアレスタイヤはバースト(破裂)知らずのエコタイヤ

車を運転する際、意外と油断ならないのが車のパンク。道路に落ちている釘やガラスの破片などがタイヤに刺さることでよく起こるパンクですが、近年道路が舗装されているのにも関わらずこのパンクの数が年々増加しています。高速道路を走ってる最中にパンクが起こってしまった際には重大な事故につながる危険性があります。そんな中、先日そういったパンクの問題を解決する一筋の光が差しました!車メーカーのゼネラルモーターズとタイヤメーカーのミシュランが共同でエアレスタイヤという全く新しい“パンクしない”タイヤを開発することが発表されたのです。エアレスタイヤはなぜパンクしないのでしょうか?また、実用化はいつ頃になるのでしょうか?今回は、エアレスタイヤについて詳しくお話ししていきたいと思います!

なぜタイヤはパンクするの?

そもそも私たちが普段乗っているタイヤはどういった構造で、なぜパンクが起こるのでしょうか。タイヤなんてゴムのチューブに空気を入れてるだけと思うかもしれませんが、実はタイヤというのは高速で転がる上に、その際に発生する熱や道路上に落ちている障害物などから身を守らなければならないため、非常に緻密な構造をしています。ここでは、タイヤの仕組みとパンクという現象について紹介していきたいと思います。

タイヤの仕組み

タイヤの構造は大きく分けて 4 つに分けられます。まず、タイヤの中でも一番路面と接触することが多いトレッド部分。これはタイヤの表面の模様(これをトレッドパターンといいます)が書いてある部分ですね。このトレッド部では表面の模様により水たまりの上を走る際に排水をしたり、外部からの衝撃などから内部を守る働きをしています。この表面の模様部分にもそれぞれ特徴や役割があります。続いて、トレッド部から少し側面側にあるショルダー部。ここでは主にタイヤ内部からの熱を放出する役割を担っています。次に、タイヤの側面のサイドウォール部。ここはタイヤのサイズや速度記号、扁平率などが書いてあるところですね。サイドウォール部は走る際に一番屈曲する部分で内部を保護し、タイヤが伸びてしまうのを防ぐ役割があります。最後に、タイヤの内側のホイールとつながる部分であるビート部。ビート部は内側のホイールの一部分であるリムをタイヤとしっかり結合させるはたらきをしています。

タイヤは大まかにいうと以上の4部分でできています。それぞれの部分が適切に役割をこなすことでタイヤは高速で転がっても大丈夫なようになっているんですね。

なぜパンクはおこる?

パンクという現象は先ほど説明した4つの部分のいずれかが道路の釘などにより破れて、中の空気が抜けることによって起こります。大体の場合、パンクは一番路面に接する時間が多いトレッド部分での損傷により起こることがほとんどです。トレッド部分でのパンクなら、まだ修理をすればなんとか直りますが、サイドウォール部やビート部がパンクしてしまうと、ほとんどの場合パンク修理は厳しいです。

エアレスタイヤがパンクしないわけ

一般のタイヤがパンクする仕組みは先に挙げた通りですが、エアレスタイヤはなぜパンクしないのでしょうか。

まず先に結論から申しますとエアレスタイヤがパンクしなのは、読んで字のごとくタイヤに空気が入っていないからです。釘などが刺さってもそもそも漏れる空気がないんですね。でもそんなこと可能なのでしょうか?

エアレスタイヤの仕組み

エアレスタイヤが空気を入れなくても大丈夫な理由として上の写真の通り、エアレスタイヤでは一般のタイヤでいう空気を入れ地面からの衝撃をやわらげる部分が、ゴムによるスポーク構造となっています。ここが地面の石や凹凸に合わせて変形することで一般のタイヤでいう空気と同じようなはたらきをするのです。

エアレスタイヤのメリット・デメリット

様々な可能性がありそうなエアレスタイヤですが決して良いことづくしではありません。良い面も悪い面もあります。ここでは今流通しているタイヤと比べてメリットとデメリットをそれぞれ 3 つずつ紹介していきたいと思います。

メリット

1. 廃棄されるタイヤの数が減る

日本国内において、一年で廃棄されるタイヤの数はおよそ9,700万本。重量にすると103万トンにのぼるといわれています。これだけ大きな数字でいわれてもあまりピンとこないかもしれませんが、これは毎秒3本のタイヤが一年間ずっと廃棄されているという計算になります。しかも、この廃棄の数は日本国内のみの話です。世界を考えるとおよそ2億本もの量の廃棄が毎年生じています。タイヤは消耗品ですから、走っているうちにすり減って廃棄するというのは仕方のないことです。これはエアレスタイヤでも変わりません。しかし、ミシュランによると様々な原因によって起こったタイヤの損傷による廃棄はエアレスタイヤだとおよそ20%削減することができるそうです。これは重量にするとエッフェル塔200個分の重さを削減できるということになります。

2. 一般のタイヤより長持ち

空気を入れなくてもいいということはつまり、空気の入れすぎや不足によって起こる問題はなくなるということになります。今までこまめにタイヤの空気圧をチェックしたりしていたのは、空気圧を間違えるとタイヤへの負担が大きくなったり、乗り心地が悪化してしまう可能性があるからです。しかし、エアレスタイヤでは空気の過膨張や過不足といった心配はなくなるため、結果的に今までのタイヤよりも長持ちするでしょう。

3. スペアタイヤを乗せる必要がない

これはもう自明ですね。今まではパンクが起こった時に備えてスペアタイヤを乗せていたのですから、当然エアレスタイヤにすることによってスペアタイヤを乗せる必要がなくなります。タイヤというのは一個でも相当な重さがありますから、それを積まなくても良くなるということは車の燃費という面でも向上するかもしれません。

デメリット

1. 走っている時はガタガタ

エアレスタイヤではスポーク構造のゴムが空気の代わりをするといっても、やはりまだ完璧に空気と同じように地面からの衝撃を吸収できるわけではありません。乗り心地は地面のゴツゴツ感がダイレクトに伝わってきてしまいます。普段から使う際にガタガタではお世辞にも乗り心地がいいとは言えませんね。

2. 価格が高い

一般のタイヤとは違い空気を入れる部分にもゴムを使っている上にスポーク構造という複雑な構造をしているため価格が一般のタイヤに比べ高くなってしまうのは避けられないでしょう。しかし、やはり値段が高くなってしまうというのは痛いですよね。実際にどの程度値段の違いがでるかというのは発売されてからでないとなんともいえませんが、多少高くなることは覚悟しておいたほうが良さそうです。

3. 重い荷物は乗せられない

乗り心地を良くしようとしてスポーク構造のゴムの部分を柔らかくしてしまうと重い荷物を乗せた時に地面とホイールの距離が近くなってしまい、あまり地面の衝撃を吸収できなくなってしまいます。これは一般の空気を入れるタイヤにもいえることですがエアレスタイヤだと調整ができないため、より顕著にあらわれてしまいそうです。

まとめ

ここまでエアレスタイヤを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。開発途中の技術のため乗り心地や重い荷物を乗せれないといった課題はまだまだありますし、今後もまた新たな課題がたくさん出てくることでしょう。しかし、パンクしないというメリットは私たちが想像する以上に価値があります。そういった意味でも実現する日が待ち遠しいです。最後に、気になるエアレスタイヤが実現される見通しですが、GMとミシュランによるとこのエアレスタイヤは 2024 年ごろの実用化を目指しているそうです。

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