家と同じように車も快適でくつろげる空間であるべき。しかし、車は靴で乗りますし、外から直接乗り込んで窓もよく開けますよね。車内は家以上に汚れやすい空間なのではないでしょうか。ただ、どうやって掃除していいのかよくわからないのが悩みの人も多いのでは。結局お金を払って掃除をしてもらうということもあるでしょう。でももう大丈夫です。私が家でも簡単にできる車内清掃の極意を伝授いたします。
使うものはこれだけ

洗車屋や整備工場といったプロの現場では家庭で手に入れづらい道具も使用します。スチームクリーナーやエアーコンプレッサー、専用ブラシや高い洗浄剤を揃えるくらいならお店にお願いした方が早いでしょう。しかし、普段の車内清掃であればそこまでの道具を揃える必要はありません。簡単なもので、簡単な清掃をこまめに行うことが大切です。
掃除機
簡単な道具と言いましたが、これだけは必須です。お菓子の食べかすや細かな塵などは一つ一つ手で拾うわけにはいきませんし、掃除機に一気に吸ってしまうのが一番です。車内であればどうしてもコードレス掃除機が必要になりますね。ガレージなど、電源が近くにあればいいですが、一般的にはコードレスハンディクリーナーを用意する必要があるでしょう。そんなに高価なものではないので一つは購入しておくことをおすすめします。
ブラシ(歯ブラシでも可)
車内清掃には専用のブラシを使用しますが、家庭では歯ブラシでも問題ありません。車内のパネル周りやボタン類に詰まっている汚れを掻き出すために使用します。馬毛など、内装を傷つけないものを使うのがベストですが、細く柔らかい歯ブラシであれば問題ないでしょう。
タオル
こちらはどんなタオルでも問題ありません。内装の傷などを考えれば柔らかくキメの細かいタオルがベストです。ただ、できるだけ綺麗なものを使う方が良いでしょう。雑菌だらけのタオルで掃除しても菌を塗り広げるだけですからね。
洗浄剤(アルコール入り)
これは界面活性剤(いわゆる普通の洗剤成分)とアルコールが入った洗浄剤を使用します。業務用であるとこういった大きいものになってしまいますが、「揮発性が高い」「アルコール入り」といった記載があるものであれば結構です。重要なのは「アルコール入り」という部分で、アルコールが揮発することで拭き残しを減らす効果があります。拭き残しの水分によって雑菌が繁殖してしまうこともあるので、揮発性の高いものを選びましょう。

掃除の手順

それでは、これらの道具を使ってどのように掃除をしていくのか順を追ってお話していきましょう。ちなみに、今回紹介するのは普段のメンテナンスとしてできる清掃ですので、何かこぼしたり、大きな汚れができてしまった場合はまた違った手順になります。
順番としてはホコリや汚れが落ちるので上から下に掃除をします。
まずは掃除機で大きな汚れを吸い取る
フロアとシートに掃除機をかけていきます。フロアはフロアマットを取って、下に入り込んでいるゴミまで綺麗に吸い取ります。シートの下の見えない部分にも汚れが溜まっているので注意しましょう。取ったフロアマットも外に出して掃除機をかけます。もっと思いっきり綺麗にしたい場合はジャブジャブと洗ってしまいましょう。シートは繋ぎ目の溝にゴミが詰まっているので、溝までしっかり掃除機をかけます。また、目には見えなくても布の奥に塵などが溜まっているので、端から端まで丁寧に吸い取りましょう。
天井を拭きあげる

拭きあげは天井から行います。天井は基本的にそこまで汚れませんが、喫煙車であればタバコのヤニが付着してしまいますね。立ち上がって頭や手が天井に触れることもあるので思わぬ汚れが付いていることもあります。綺麗に見えても全面的に拭くといいでしょう。ただ、拭き残しには気をつけてください。拭き残しがシミになってしまうこともあります。
運転席・インパネを拭きあげる
