輸入車を中心に、積極的に採用されつつある4輪駆動。トラクション増加によって走行安定性、走行性能が上がるのが特徴ですね。
4輪駆動の名称はメルセデス・ベンツは『4 MATIC』、BMWは『xDrive』、アウディは『quattro』など、メーカーによって様々です。
筆者はメルセデス・ベンツ Cクラスに乗っているのですが、ステアリングを最大まで切った際に特有の音が出る症状に出会いました。車体固有の不具合かと思いましたが、調べているうちに4MATIC特有の症状であることを知りました。この症状を知らずに購入して悩んでいる方が多かったので、原因や対処法について調べた内容をまとめました。
一部ディーラーからの回答も載せているので、参考にして頂ければと思います。
ハンドルを切った時の症状はどんな感じ?
メルセデス・ベンツ 4MATIC搭載車では、ハンドルを切って低速で進んだときに特有の音がなります。定期的に『ガタガタ』と振動がする感覚。タイヤが擦れて弾けるようです。
最初4MATIC搭載車に乗ったときは「うわ、何かに乗り上げた…」と思うほどの突き上げで、思わず車を降りて下を覗きに。しかし特に何かを踏んだ形跡もなく、何だったんだろうと疑問でした。
特にタイヤが冷えている朝一での駐車場切り返しでは症状がひどく、トラックの荷台に乗っているような感覚です。
また、フロントタイヤがリアタイヤより減りが早く、フロントタイヤも謎の斜め傷が付いています。場所によっては縦横ジャギジャギに跡が付いているので不自然な印象です。タイヤ滑りによる症状だなと把握しました。
タイヤ滑りの症状を調べている時に、全く同じ症状が発生している時の映像を見つけました。海外でも話題に上がっているようですね。(「ガッガッ」と言う特有の音がするので音声も聞いてみましょう)

異音の原因は?
異音の原因ですが、デファレンシャルギアロック(以降『デフ』)が掛かっていることによる空転になります。
デフとは左右輪の回転数を合わせる装置になります。ステアリングを切ると左右輪の回転差が生まれます。この回転差を考慮せずに同じ動力を与えてしまうと回転差によってタイヤが滑ってしまいますね。この問題を解決するためにデフの制御によってタイヤの回転差を吸収します。