令和を迎え、新しくクルマを購入し、ドライブに行こうという方もいらっしゃるでしょう。ドライブに行くときに最もドライバーを苦しめるのは駐車場の確保です。日曜日や祝日といった混雑時期に、ドライブに行こうと思ったら駐車場が満車で苦労したという方も多いと思います。休日は、都内だけでなく都内近郊の観光地の駐車場も満車になります。観光地に行くまでも、高速道路で渋滞し、駐車場が空くのを待つ、このような状況ではドライバーの負担は増える一方です。しかし、そのようなドライバーの負担を減らすために、事前に予約して駐車場を利用できるサービスが人気を博しています。今回は、予約のできる駐車場の特徴とコインパーキングと比較した時の安さについて紹介します。
日本の駐車場事情について
駐車にかかる料金は、通常30分400円程度ですが、観光地やドライブスポットではそれらが積み重なりドライバーのお財布を苦しめる要素の一つとなっています。特に、休日であればコインパーキングや観光地に併設されている駐車場は大幅な値上げが行われます。さらに、それらの駐車場もすぐに満車になってしまうため、ある程度割高の駐車場を利用するのもしょうがないと妥協している方も多いでしょう。
しかし、その妥協によりクルマ移動に置いて最も節約できる駐車料金を大きくしています。例えば、観光地に2時間滞在するとします。30分500円と少し割高の駐車場を利用した場合、駐車料金だけで2000円の出費となります。そのため、駐車料金を抑えるためには各スポットで、安い駐車場をあらかじめ理解しておくことが必要となります。
「予約できる駐車場」とは?
予約のできる駐車場は、名前の通り事前に空き駐車場を調べて、手元のスマホから簡単に全国の駐車場を探し、予約できるサービスです。従来の時間制によるコインパーキンコインパーキングと異なり、空いているスペースを丸一日借りることができるので、長時間駐車したい方やクルマ移動の中に電車やバスといった観光地の移動手段も組み込みたいという方にオススメです。さらに、予約のできる駐車場料金は、既存の駐車スペースだけではなく他人の家の駐車場や月極駐車場を借りることができるので、駐車料金も安く抑えることができます。
【種類別】それぞれの駐車場の特徴
駐車場の種類 | ①予約できる駐車場 | ②コインパーキング | ③パーキングメーター |
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写真 | |||
駐車場所 | 月極駐車場、住宅、店舗、ビルなどの 空きスペース |
ロック板やゲートなど がある駐車場 |
道路沿いに存在する 白枠の表示内 |
駐車料金 (横浜周辺) |
1000〜1500円/1日あたり | 300〜600円/30分あたり | 300円/60分 |
料金単位 | 1日単位 | 時間単位 *最大料金の設定も有 |
40分・60分単位 |
事前予約 | ◯ | ✖️ | ✖️ |
1日出し入れ | ◯ | 出庫の度に精算 | 40分・60分単位で精算 |
精算方法 | クレジットカードで事前決裁 | 現地で精算 | 小銭のみで精算 |
日本でクルマを駐車したい時に利用できるサービスは、3つ存在します。
1つ目は、先ほど紹介した新しい駐車場の形である「予約できる駐車場」。2つ目は、最も種類が多く時間制で料金が決定するコインパーキング。3つ目は、一部地域にしか存在しないものの、40分もしくは60分300円と一律の値段でお得に駐車できるパーキングメーターです。
今回は、それぞれの駐車場の特徴を紹介します。
①「予約のできる駐車場」の特徴
「予約できる駐車場」という魅力を打ち出せるようになってきたのは、駐車場の数が増えてきたことの裏返しでもあります。複数あるサービスのうちでも特に、「アキッパ」の存在感が増しています。コインパーキング業界のトップは、パーク24のタイムズで、約16,000カ所の駐車スペースを運営しています。それに対し、アキッパは、現在6,000カ所と業界3位にまで上り詰めました。もっとも、パーク24が運営する駐車場に停められる「駐車台数」となるとその数は63万台以上。1カ所あたりに数十台停められるタイムズに比べ、アキッパの1カ所あたりの駐車台数は平均1~2台であることから、駐車可能台数から見ればその差はまだ大きいと言えます。
②「コインパーキング」の特徴
24時間無人で時間貸しする場合が多く、屋外と屋内があり、ロック装置や駐車施設の出入口ゲートと精算機を連動させて車両と料金を管理しています。ロック方式は車両を停めると、車室の中央部や前方に乗り越え不可能な阻害物が屹立します。精算機で利用した車室の料金を清算すると、阻害物は格納されて出庫が可能になります。ゲート方式は、入庫時に発券する駐車券で利用時間と料金を、施設出入り口ゲートで車両の入出庫を、それぞれ管理します。
③「パーキングメーター」の特徴
そもそもパーキングメーターとは、正しくは「時間制限駐車区間」と呼ばれています。道路の脇に白線で囲まれた駐車スペースが設けられ、その横には車両を感知できる機械が備え付けられています。白線内にクルマをとめると機械が感知するため、この白線内に必ず停車することが必要です。
そして、ドライバーはクルマを白線内に停めたあと、すぐ側に必ず備わっているチケットの発給設備、もしくは車両を感知する機械で直接料金を支払い、そこから出されるパーキングチケットを外から見やすい車内のどこかに置いておきます。これはきちんと料金を払った証明になる上、利用開始時刻も書かれていますので、必ず見える位置に置かなければいけません。
おすすめの予約サービス3選
次に、予約できる駐車場のサービスを提供するおすすめの予約アプリを3つ紹介します。
①B-times
「B-Times」はタイムズ駐車場を運営するパーク24グループが提供する、予約専用の駐車場シェアリングサービスのブランド名です。 「予約」を意味する英単語「Booking」と駐車場のブランド名「タイムズ(Times)」とを組み合わせた名称で、駐車場に空きがあれば連日利用が可能なのが特徴です。
②軒先パーキング
空き駐車場をおでかけ前に安く予約できるサービスです。スマホから簡単に全国の駐車場を探して利用することができます。「軒先パーキング」は、社会問題を解決する新たな駐車場のシェアシステムとして、お目当ての施設の駐車場は大混雑である一方で近隣の月極駐車場や住宅の駐車場は空いている・・・そんな世の中のミスマッチを解決し、お出かけする方も、駐車場のオーナーも、近隣の方もみんながハッピーになれるのが軒先パーキングです。
③akippa
「akippa」は全国の空いている月極や個人の駐車場を一時利用できるサービスです。借りる方はお安く駐車場を予約でき、貸す方は空きスペースを有効利用して収入を得ることができます。個人宅やマンション、事業所などの空いているスペースをお持ちの方(オーナー)が、akippaに駐車場の登録・掲載行い、駐車場を利用したい方(ユーザー)に提供します。ユーザーはakippaにて駐車場をオンランイン決済で簡単に予約して利用することができ、オーナーは駐車場が利用された料金に応じた報酬を受け取る事ができます。
空いているスペースを有効活用した今までにない新しいシェアリングサービスです。