昔は車を運転することが楽しいという認識は多くの人が持っていたと思いますが、最近では若者の車離れが叫ばれてから数年が経ち、車を運転する楽しさというものがあまり認識されていないように感じます。車自体は使っていても車を運転する楽しさを味わえないのは非常にもったいないことです。そこで今回は、運転が楽しい車5つをランキング形式で紹介していきたいと思います。
運転の楽しさとは?
運転が楽しい車について紹介する前に、まずは運転する楽しさとはどういったものなのかについて定義したいと思います。
加速感
まず、一つ目が加速感。アクセルをグッと踏み込んだときに体感する、車が加速していく感覚です。この加速感は物理的な加速はもちろんなのですが、エンジン音や、メーターなどによっても感じることができます。例えば、自分がアクセルを踏んだ時にエンジンのブオーンという音が聞こえれば、実際にはそんなに加速しているわけではなくても、急加速していると多くの人が思うでしょう。この加速感は別に時速何百kmという話ではなく、日常の生活の中で、法定速度内でも信号待ちから発車する時などに感じるものなのです。
ハンドリング
次にハンドリング。ハンドルを回した時の操作感です。ハンドルを回した時にしっかりと回した分だけ曲がってくれるか、自分の感覚と違ってないかが重要となります。また、ハンドルを最大限切った時にどれくらい曲がれるのかというのも大切です。細かく曲がれる方が日本のように狭い道が多くあるところでは運転しやすいですし、キュッキュッと曲がりながら走るのも楽しいです。そのため、今回のランキングでは比較的小型から中型のサイズの車が多くなっています。
かっこよさ
最後にかっこよさ。やはり見た目は内装のかっこよさも大切です。内装は運転している時、常に目に入るものですし、外装も車を選ぶ際の決め手となるほど大きな要素で、買った後も自分は〇〇の車に乗っているというある種の満足感を得ることができます。自分の満足できる車を運転することは当然楽しいですから、やはりかっこよさというのも運転の楽しさに欠かせない要素となってきます。
運転が楽しい車TOP5
それでは運転が楽しい車をランキング形式で紹介していきます。
5位 トヨタ86
第5位はトヨタの86。スバルとの共同開発によって、2012年に復活したこの車は現在もなお、売れ続けている車です。この車の特徴は「直感ハンドリングFR」というのをコンセプトにしていることもあり、ハンドルの操作感、自分で車を操作している感覚が非常に素晴らしい車です。また、スバルと共同開発のエンジンで水平対向エンジンが搭載されているので、全体的に低重心となっており、コーナーを曲がる時も車のブレはあまり感じません。エンジンのパワーが少し弱いということはありますが、日常生活で走りを楽しみたい人、ハンドリングを楽しみたい人など多くの人におすすめの車です。
4位 スイフト
第4位はスズキのスイフト。街中でも比較的多く見かける車で、今回紹介する車の中でも最もコンパクト且つ価格も安価な車となります。スイフトの特徴は、俊敏なハンドリング。車体は軽自動車なみに軽く、ハンドルを回すとクイックに曲がることができます。加速に関しても、エンジン自体がそこまで高出力ではないので、スポーツカー並みとまではいきませんが、日常の法定速度内で加速する分には十分な加速力です。内外装は全体的にスポーティに仕上がっており、デザインも良いので、かっこよさを重視する人にもおすすめできます。それでいて価格は153万円〜なので、コスパに優れた一台と言えるでしょう。
3位 シビック typeR
第3位はホンダ シビックのタイプR。市販車最速ということで2015年、日本に登場したこの車の特徴はとにかく速いということ。最高時速は270kmととんでもなく速く、加速もパワーがあるため力強く加速していきます。運転の楽しさの中でも加速感というところを強く打ち出した車で、サーキットなどで本気で車を走らせたい車好きの人達から絶大な人気を誇っています。サーキットなどで速度を出したいという時は基本的にSportモードですが、コンフォートモードというモードにすると、柔らかい走りとなるので日常生活の中でも走りを楽しみたいという人にもおすすめできる車となっています。
2位 テスラ モデルS
第2位はテスラのモデルS。今回紹介する車の中で唯一の輸入車であり、唯一の電気自動車です。電気自動車と聞くと、あまり加速感というところはなく、ゆったりと加速していくイメージですが、テスラは全く違います。テスラのモデルS P100Dは0〜100km/h加速で2.5秒という世界でもトップクラスの加速を誇っており、これは日産のGT-Rよりも速い数字です。そのため、電気自動車だといって侮ってはいけない車となっています。また、かっこよさというところにおいても特徴的で、特に内装は余計なスイッチ類が一切なく、サイドブレーキやライトに至るまで全てタブレット一つで操作します。もともとテスラという企業がソフトウェアの会社であり、ノウハウがあるからこそ為せる技です。お値段は高額ですが、電気自動車で運転が楽しい車を探している人にぴったりです。
1位 ロードスター
第1位はマツダのロードスター。1989年年に販売され、そこから現在に至るまで、世界中で多くの人に愛されるスポーツカーです。現在販売されているモデルは2015年に登場したモデルで、マツダのコンセプトでもある「人馬一体」が非常よく表現された車です。ロードスターの特徴は車体の軽さの恩恵でもある操作感と加速。ロードスターはとにかく軽量化に力をいれており、現在のモデルも先代から100kgほど軽くなっています。そのため、加速も非常に軽やかで軽くアクセルを踏んだだけでも加速する気持ち良さを体感できます。操作感もマツダの人馬一体というところが活きており、運転席に座って足を投げ出したところにアクセルとブレーキがあるため、操作しやすく、ハンドルもしっかりと回した分だけ曲がってくれます。