【梅雨になる前に】雨の日ドライブの危険性とおすすめのタイヤ

いよいよ4月になり、少しずつ暖かくなってきましたね。しかし春になったばかりではありますが、5月下旬から6月中旬ごろには梅雨がやってきます。出かける予定が立てづらい、洗濯物が外に干せない、髪の毛セットしたのに湿気でうまくまとまらない…。などなど私たちの生活に少なからず影響してくる梅雨ですが、その雨の日にいつも以上に気を付けないといけないこと、それは『運転』です。

しかしドライバー自身が気を付けて運転するだけでなく、雨の日の危険性を理解し、そして効果的なタイヤを装備していることが、事故につながる危険性を減らしてくれるでしょう。今回は、雨の日の運転の危険性と、今のうちに変えておきたいおすすめのタイヤをご紹介いたします。

雨の日は事故発生率が4倍!!

雨の日の運転は、視界が悪くなり、路面が滑りやすいため制動距離(ブレーキ開始から所定の速度に到達するまでの距離)も伸びるなど、事故につながりやすくなります。皆さんの中にも、雨の日に運転していてマンホールでタイヤが滑りヒヤッとした方、追い越しの際の加速時にタイヤが滑りヒヤッとした方、いらっしゃるかと思います。首都高速道路株式会社の調査によると、雨天の時間は年間総合時間の6%ほどにもかかわらず、雨天時に発生した交通事故件数は、全体の18.4%を占めていて、晴天時と雨天時それぞれの時間に対する事故件数でみてみると、以下のグラフのようになるということです。

参照元:https://www.shutoko.jp/use/safety/driver/rain/

このグラフから、雨天時には交通事故発生率が晴天時に比べて4倍になるということが分かります。こうしてみるといかに雨天時の運転が危険かということが再認識できます。そして同社の調査によると、その雨天時の事故の中で施設接触事故(側壁などに接触する事故)の割合が40.3%で一番大きいとのことです。

なぜ雨の日の事故が多いのか?

しかし、そうはいっても実際には何が原因で雨天時の事故が起こるのでしょうか。先ほど視界の悪さと路面の滑りやすさを述べましたが、その2つについて詳しく解説していこうと思います。

①視界の悪さ

雨の日の事故の中には、特に夜間の運転中に歩行者や自転車の発見が遅れて事故につながることが多いです。衝突するまで気が付かなかったというケースがあるほど、雨天時の運転で、特に夜間はさらに細心の注意を払うことが必要なようです。もし事故を起こしてしまって、さらには歩行者などに対しての事故で、命を奪ってしまったりすることは何としてでも避けたいものです。

②路面の滑りやすさ

視界の悪さから危険性の発見が遅れて事故につながるケースがあると述べましたが、そういったすべての事故原因に絡んでくるのが、『路面の滑りやすさ』です。もちろん雨天時には総合的に見て路面が滑りやすくなるのですが、その滑りやすい路面に対して最も影響してくるものが、タイヤの状態です。

以下の動画では、路面ドライ時と路面ウェット時それぞれにおいて4種類の摩耗度合いのタイヤ、さらに60kmと100km走行時の制動距離を計測したものです(参照元:JAF)。

こちらの動画からわかることは、路面ドライ時にはタイヤの摩耗度合いにあまり変化は見られませんでしたが、路面ウェット時(雨天時)の100km走行時になるとその差がものすごく開くことが分かりました。特に2分山タイヤ(使用限度1.6mmに対する溝の深さ3.1mmのもの)に関してはドライ路面の場合に対して制動距離が1.7倍にもなりました。

参照元:https://youtu.be/W1OccYE8vxI

このような結果は、タイヤの溝が浅いことによる排水性能の低下が原因で起こる『ハイドロプレーニング現象』(タイヤが路面の水を排水できずに浮いた状態となり、ハンドルやぶっレーキ操作が効かなくなる)が大きな要因となっています。このような止まりたくても止まれないような事態が実際の生活の中で起こってしまうことを考えたら非常に怖いですよね。速度の出しすぎとタイヤの摩耗がこんなにも大きな差を生むということは、僕自身も心にとどめておきたいと思います。

今のうちに変えておきたい、雨の日におすすめのタイヤ!

このように事故につながるケースでは、すり減ったタイヤで雨の日に速度を出しすぎることが一番危険な条件だということが分かりました。しかし雨天時の運転にいつも以上に細心の注意を払うとはいっても、タイヤがすり減ってしまっている人は梅雨の時期が来る前の今のうちにタイヤを交換しておきたいですよね。まずはご自身のタイヤが交換しなければいけないほどすり減っているかどうか見分ける方法からご紹介いたします。

タイヤの交換時期を見分ける方法

タイヤの交換時期を見るためにはタイヤの溝とスリップサインを見ましょう。タイヤにはスリップサインといって、タイヤの寿命を示す印があります。新品のタイヤは平均して8mmの溝があると言われていますが、その減り具合を示してくれるものです。タイヤの側面のサイドウォールに三角のマーク(▲)がついているところの延長線上が、スリップサイン(溝の中にある盛り上がり)のある場所です。タイヤがすり減っていてそのスリップサインが1か所でも見えてしまっているタイヤはすぐに交換することをおすすめします。

ちなみに道路運送車両法第167条によると、

“第 167条 4 自動車の空気入ゴムタイヤの強度、滑り止めに係る性能等に関し、保安基準第9条第2項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
(1)自動車の積車状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値であるタ
イヤに加わる荷重は、当該タイヤの負荷能力以下であること。
(2)接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(最高速度 40km/h未
満の自動車、最高速度40km/h未満の自動車に牽引される被牽引自動車、大
型特殊自動車及び大型特殊自動車に牽引される被牽引自動車に備えるもの
を除く。)は、タイヤの接地部の全幅(ラグ型タイヤにあっては、タイヤの
接地部の中心線にそれぞれ全幅の4分の1)にわたり滑り止めのために施さ
れている凹部(サイピング、プラットフォーム及びウエア・インジケータ
の部分を除く。)のいずれの部分においても1.6mm(二輪自動車及び側車付
二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深さを有すること。こ
の場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・インジ
ケータにより判定しても差し支えない。
(3)亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。
(4)タイヤの空気圧が適正であること。”

ということで1.6mm以下の場合は法律違反ということにもなってしまいますので、気を付けましょう。もちろん、スリップサインが出てしまっているとハイドロプレーニング現象が起きやすくなりますので、気を付けましょう。一般的にはタイヤ交換の目安は4~5年とされていますが、こまめにチェックする習慣をつけましょう。

梅雨の時期までに変えておきたい、おすすめタイヤ

それではもし、タイヤの交換の必要があればどのタイヤにすればいいのか。数あるタイヤの中で雨天時のウェット路面でのグリップ力が高く、ウェット性能の最高ランク「a」を取得しているもののなかから3つご紹介いたします。

①ヨコハマ Blu-Earth-A (ブルーアースエース)


ヨコハマタイヤは「a」グレードを取得しているタイヤを300サイズ以上で展開していますので、詳しくはヨコハマタイヤ公式HPをご覧ください。

②ブリヂストン Ecopia EX


ブリヂストンのエコピアは性能がさらに長持ち(タイヤのすり減りが遅い)だということが強みです。さらに詳しい情報につきましてはブリヂストン公式HPをご覧ください。

③グッドイヤー EfficientGrip Performance


グッドイヤーは走行性能や静粛性にも優れたタイヤです。その他さまざまな独自技術が盛り込まれたタイヤですので、是非さらに詳しい情報をグッドイヤー公式HPにてご覧ください。

まとめ タイヤは最も大事なパーツの1つ

今回は、雨の日のドライブの危険性と、雨に強いおすすめのタイヤをご紹介しました。

まずはご自身のタイヤがすり減って、スリップポイントが浮き上がっていないかを確認し、必要があればご紹介させていただいたタイヤに交換していただきたく思います。新品すぎるタイヤはドライ路面でのグリップ力が微妙に落ちることもあり、なるべく早めに交換することをおすすめいたします。

そしてタイヤを変えても、何より大事なことは悪天候の日には、なるべくスピードを落としていつもより細心の注意を払いながら運転すること(特に夜間)です。

タイヤは車の駆動を地面に伝え、車を止める役割を果たす大事な車の足です。タイヤの管理をおろそかにすることは、車の走行性能と安全性能をおろそかにすることと同じであるともいえます。これからも、なるべく事故を少なくするために車の管理をしていきましょう!

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