トヨタはなぜ「ダサい」車を作り続けるのか

日々繰り返されるトヨタダサい論争。日本一の自動車メーカーでありながらなぜここまで言われてしまうのでしょうか。たしかに、トヨタ車は好みが分かれると言いますか、個性的なデザインが多いですよね。また、ラインアップはそのデザインに統一されつつあるのが怖いところ。もちろん、好みは人それぞれなのでトヨタ車が好きな方は気を悪くしないでください。トヨタのあのデザインにはちゃんと理由があるのです。

化けてしまった…最近のトヨタ車ラインアップ

まずは、最近のトヨタ車ラインアップを見ていただきたい。次々とモデルチェンジされて現在のトヨタらしいデザインに統一されていってます。プリウスなんて毎回アツい議論がされていますよね。

ヴィッツ

旧ヴィッツ

現行ヴィッツ(現ヤリス)

アルファード

旧アルファード

現行アルファード

エスティマ

旧エスティマ

現行エスティマ

シエンタ

旧シエンタ

現行シエンタ

プリウス

旧プリウス

現行プリウス

スープラ

旧スープラ

現行スープラ

シエンタさん…

一番魔改造されたのはシエンタでしょうか。あの頃はくりくりとした丸い目で控えめな見た目な車でした。いまは大口を開けて顎を出し、3世の怪盗を追う某刑事のようなもみあげが生えています。他の車種もアルファードを筆頭にデカいフロントグリルや引きつったヘッドランプに統一されています。あと、ヘッドライトの下のエラのようなものも必須なようです。あ、アルファードはプレデターに似てますよね。話題の新型スープラも…エイリアンっぽい顔なんですが、ブガッティ・ヴェイロンに似てると言われればそんな気もしますね。

ユーザーやファンの間では賛否両論

このように、トヨタのデザインは一昔から大きく変わり、奇抜なものへと進化を遂げています。かなり好みが分かれそうなデザインですが、とりあえず世間の意見を聞いてみましょう。

もう出るわ出るわ。最近、新型スープラが発表されたことでいつも以上にトヨタダサい論争が盛り上がっています。というか、あのスープラでさえダサいと言われてしまう始末…。あれ、そう言えば同じく新型の発表で世間を賑わせたホンダのNSXは評判よかったですよね。一体何が違うのでしょうか。反対に、トヨタをダサいと叩くのはダサいという意見もあります。たしかに、メジャーなものを批判して「俺、他とは違うから」アピールをするというのはよくある話です。人気者にアンチは憑き物ですから、仕方のないことなのでしょう。

なぜダサいデザインになる?

なぜ、トヨタの車は「ダサい」と呼ばれるデザインになってしまうのでしょうか。実は、その原因はトヨタの会社事情に関係しているのです。クルマ造りというのは多くのチームがひとつになって成し遂げられるものですからね。マツダのオフィシャルウェブサイトを見るとよくわかるのですが、エクステリアデザイナーからクレイモデラー、カラーデザイナーやエンジニアなどが連携し、ひとつの所を志さなくてはいけないんです。トヨタくらい大きな会社になってしまうと連携が難しいのでしょう。

豊田社長「プリウスはかっこ悪い」

クレバーな議論はダメです。社内の議論は、社会の縮図であるべきなんです。(社内の人材は粒が揃っているが)現実の世界にはいろいろな人たちがいて、それぞれに考えることは違う。だから互いの立場を察した予定調和のような議論は止めようと。徹底的に文句を言い続けることが変革の力だし、チャレンジにつながります。TNGAの第一弾として重要な今回の(4代目)プリウスについても、私はずっと言ってますよ、『カッコ悪い』って。主査の豊島には最後までそう言い続けました。でもそれが健全な議論だと思います。言いたいことが言える。多様性を認める。トヨタと言う組織を変えていくには、そういう活発なコミュニケーションが一番重要なのです」

https://president.jp/articles/-/20121?page=3

社長自ら「プリウスはかっこ悪い」と言ってしまっています。しかし、これは社長の意見でも通らないことがあるということが言いたいわけですよね。立場に関わらず、多様な議論をすることは大切ですが、社長がかっこ悪いと思うものを作るのはどうなのでしょう。まあ、世の中には車の免許を持っていない自動車会社の社長もいますからね。

デザイナー泣かせの社内構図

どうやら、どんなにいいデザインを作ってもダサいデザインを量産する上司が横槍を入れてきて、ダサくなってしまうのだとか。さらに、デザインをわかっていない役員達がダメ出しをしていってどんどんダサくなっていく…。いままでは顧客から大量のデータを取り、100人に社内審査をしてデザインを決めていたそう。たしかに、昔は万人受けする無難なデザインが多かったですよね。

かっこよさより「個性」

デザイン部門のトップ、あのエスティマを手がけて社長が直々に任命したデザイナーが上記の「上司」なのでしょうか。彼はこう語る。

プロポーションが重視され個性を殺すことが求められる『ファッションモデル』ではなく、顔つきをはじめとした個性が重視される『ハリウッドスター』がトヨタ車に必要。

https://response.jp/article/2014/10/14/234992.html

かっこいいクルマをつくろうと思うなら、現時点では、ちょっと変じゃないかと思われたり、抵抗感があったりするくらいがちょうどいい

https://jp.reuters.com/article/tk0580617-analysis-toyota-design-idJPTYE8BO01T20121225

なるほど、つまりレディーガガを量産しているという感じですね。いままでの「万人受けするが個性を欠く」イメージが強かったトヨタですが、それを改善しようとした反動でものすごい個性的な車を作っているのでしょうか。今のトヨタは、「とにかく個性的な車をつくる思想」に取り憑かれてしまっているような気がします。

それでもトヨタが世界一な理由

とはいえ、トヨタは世界一の売り上げを誇っています。車と言えばトヨタ、日本の企業と言えばトヨタです。トヨタは我々日本人の誇りですね。上記にもありますが、人気者にアンチは憑き物です。好き嫌いも人それぞれ。トヨタは売り上げ一位なのですから、比較的トヨタが好きな人の方が多いというわけです。筆者も、トヨタのスポーツカーはかっこいいと思います。86は本当にかっこいいと思いますし、GR SPORT仕様の車もなかなかイカしてますよね。トヨタがその気になればかっこいい車なんて余裕で作れるってことですよ。2019年の春に発売される新型RAV4を見た時は「おお、やるじゃんトヨタ」と思いましたね。

圧倒的なブランド力

トヨタを買えば間違いない。世間ではそのように言われることもしばしば。特に、トヨタの国内生産の半分は国外輸出ですので、世界でも幅を利かせまくるブランド力を持っています。あまりにも世界に浸透しているため、トヨタはアメリカの会社だと思っているアメリカ人もいるのだとか。「壊れにくい」「燃費がいい」などの海外の日本車に対するイメージはトヨタが先頭に立って作ってきたと言っても過言じゃありません。海外のゾンビ映画でも壊れにくいトヨタ車だけエンジンがかかったりしますよね。

大衆車として万人ウケするデザイン

車離れが叫ばれている現代では、日本で車を売るよりも海外でウケる車を作った方がいいというのは誰でもわかること。しかし、トヨタは国内向けの車を作り続けています。4割のシェアを占める軽自動車、デカイほど売れるミニバン、ハイブリット車も日本では異常に売れています。プリウスを筆頭にハイブリット車が売れ始め、プリウスが「ハイブリットらしい」デザインを世に広めていきました。ミニバンも「大きく見せたい」「威圧感のある」「ゴツゴツしている」ものを作り、結果的に万人にウケまくっていますよね。

一線を画するアフターサービス

アフターサービスにおいて、重要なのはディーラーの数。トヨタは全体の半分程度を占めています。さらに、「トヨタサービスカード」を発行すればメンテナンス情報がカードを元に集約され、全国どこのトヨタのお店でも最適なサービスを受けることができるのです。どこに行ってもトヨタのお店はありますから、一番安心できますよね。

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