日本車の中で日産ローレルは外すことのできない日本初のオーナーカーとして販売されていました。販売期間中は小型自動車の中では最も車格が高い自動車です。今回は1968年〜2002年まで続いた日産ローレルの全モデルの歴史、価格についてまとめてみました。
日産ローレルの特徴
日本初のハイオーナーカー
ローレルは日産自動車が開発・製造・販売していた日本で初となる「ハイオーナーカー」としての位置づけの車で、1968年から2003年まで販売されていました。ボディータイプとしては、2ドア・4ドアハードトップと、4ドアセダンがあります。販売当初はブルーバードよりも上級でセドリックとは性格の異なる高級車でした。
上質な乗り心地が自慢の車
日産ローレルは、上質にチューニングが施されたサスペンションと、当時としては新開発の205/55R16タイヤを採用するなどして、高い操縦安定性と上質な乗り心地を両立させています。また、高剛性ボディの採用と吸音材や遮音材の最適配置により1ランク上の静粛性を実現し長時間乗っても疲れを感じない上質なキャビンを実現しました。
ストレスを感じさせない余裕の走り
ローレルの初代モデルでは当時としては大排気量の2,000ccが、最終モデルでは2,500ccのエンジンが搭載されています。常にハイパワーを誇っていた車で、運転者にストレスを駆けることはありませんでした。特に新しいモデルではターボチャージャーが搭載されましたので、鋭い加速が可能で、スポーツカーなみの加速力を誇ります。
日産ローレルの歴史
ローレルの歴代モデル
ローレルは7回のモデルチェンジが行われ、世代としては8世代あります。
初代モデルとなるC30型系は1968年から販売され、1,815ccのエンジンが搭載された「ハイオーナーカー」として登場しました。1970年にマイナーチェンジが行われ2,000ccのエンジンが搭載されました。
2代目モデルとなるC130型系は、1972年から販売が開始され、スカイラインとシャーシが共通となり、スカイラインのケンメリと似たデザインになっています。4ドアセダンと2ドアハードトップがリリースされ、2.8リットルエンジンが搭載され高級感が増しました。
3代目モデルとなるC230型系はハイオーナーカーにふさわしい豪華なインテリアと居住性が確保され、エンジンは2リットルが搭載されました。
4代目となるC31型系は、スカイラインの設計を担当した桜井真一郎が行い、流線型に生まれ変わったデザインは「アウトバーンの旋風」と称されました。静粛性、居住性、安全性などの車の基本性能を全て満足することを目指して開発された車です。
5代目モデルとなるC32型系は、1984年に登場した4代目のヨーロピアンなデザインとは異なりアメリカ社風のデザインが採用されました。この車では世界初となる電動格納式ミラーが採用されています。
6台目モデルとなるC33型系5代目に対して少し丸みを帯びたデザインとし、「大人の趣味のよさを表現した上質な4ドアサルーン」が開発コンセプトとなりました。上位グレードには4輪操舵システム「HICAS-II」が設定されています。
7代目モデルとなるC34型系は1993年から販売され、先代モデルより更に丸みが持たされたデザインです。このモデルでは室内空間の居住性が大幅に改善されました。ABSが搭載されたのもこのモデルからです。
8代目となるC35型系はCピラーの傾斜が大きくなり、躍動感の高いデザインとなりました。エンジンには2リットルと2.5リットルのラインナップがあり、マニュアルモード付オートマチック「デュアルマチックM-ATx」など日産の最新技術が投入されました。
日産ローレルの中古車価格について
歴代モデルの中古車価格
第1世代は45年ほど前の車のため希少価値が高いですが、ビンテージカーとしての人気があり、100万円から300万円の間で販売されています。
第2世代についても希少価値が高いですが、良い状態の車では100万円〜200万円、レストアされていると200万〜300万円と高値が付いています。
第3世代も希少価値の高い車ですが、程度の良い車で100万〜200万円で、レストアされていると200万円を上回ることもあります。
第4世代のローレルはビンテージ車としては新しすぎてあまり人気がありません。探すのは困難ですが、車両価格が120万円の1982年式のものが販売されています。
第5世代のC32も大変希少な車となっていて、流通している車は数台です。その価格は60万円前後です。
第6世代は、ノーマルのままの車であると50万円以下での取引が行われていますが、ターボ車のマニュアル車は100万円のものもあります。
第7世代の価格としては10万円〜50万円程度といわれています。
最終モデルとなる第8世代は、走り屋仕様に改造されているものが多く、価格は50万円以下となっています。
おすすめの歴代モデル
ローレルの中でおすすめの歴代モデルを挙げるとすると、比較的後期のモデルはただの旧車のイメージになってしまいますので、思い切って初代モデルや2代目モデルがおすすめです。レア感があり高級感もありますので注目度も高いでしょう。特に2代目モデルはスカイラインと同様のシャーシのためスポーティーな走りも楽しめます。
燃費について
ローレルビンテージカーの燃費
ローレルの中でも今回おすすめした初代モデルと2代目モデルに関しては、エンジンは2リットルクラスが搭載されており、また現在のように電子制御燃料噴射が行われていませんので、現行の新車のように低燃費というわけにはいきません。実際の燃費としては、1リットルあたり7キロメートルから8キロメートル程度となるでしょう。
維持費について
日産ローレルの年間の維持費
おすすめした、初代モデルと2代目モデルの維持費について
自動車税:39,500円
車検代:100,000〜120,000円
・毎月かかる費用
ガソリン代
(1年1万km&カタログ燃費×軽油110円、レギュラー120円、ハイオク130円、):150,000円
駐車場代:1万円
任意保険代(年齢30歳、免許証ブルー、30歳以
上限定、本人限定、車両保険無し、新規で申込、
年間走行距離11000km以下):61,430円
オススメのオプション3選
格好良くドレスアップした車に乗りたい
ローレルを格好良くエクステリアを決めたいのであれば、ばっちりとドレスアップをしたいものです。そのためには、フロントスポイラーやリアスポイラー、サイドプロテクターなどが付いていると良いでしょう。フロントスポイラーの価格は40,000円で、リアスポイラーの価格は64,300円、サイドプロテクターの価格は38,000円です。
足元をアルミホイールでドレスアップ
ローレルのドレスアップには足元の演出も欠かせません。可能であれば、タイヤにアルミホイールが付いていると良いでしょう。特に初代や2代目モデルなどの古いタイプのローレルの場合は、BBSなどのスポーティータイプが似合うでしょう。もし、BBSのホイールであるとタイヤ4本セットにて336,200円となります。
運転負担軽減のためにもナビゲーションを
特に初代モデルや2代目モデルなどを購入する場合には、ミッションはマニュアルで、ステアリングもパワーステアリングではありませんので、運転にかなりの負担がかかります。そのため、運転に集中するためにもナビゲーションシステムが付いていると良いでしょう。ナビゲーションシステムの価格は、日産純正であれば10万円から15万円ほどです。
まとめ
日本の名車ビンテージローレルに乗ってみよう
歴代ローレルをご紹介してまいりましたが、第4世代以降のローレルはビンテージ車としては、新しすぎてあまり魅力が無いと同時に流通量も少ないです。初代モデルや2代目モデルに関しても決して流通量が多いわけではありませんが、マニアの間では人気が高いモデルですので見つかる可能性はあります。せっかく、絶版になったローレルに乗るのであれば、思い切って初代モデルや2代目モデルなどのビンテージモデルを購入して注目を集めてみませんか。
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