【トヨタ カリーナ】スポーツ感覚を忘れない4ドアセダンとは?

トヨタカリーナは1970年から2001年まで生産、販売していた乗用車です。現在でもトヨタの傑作車として高く評価されています。

今回トヨタカリーナの歴史を紹介しながら中古車価格等をご紹介します。


「トヨタ カリーナの特徴」

スポーティセダンとして誕生

トヨタ カリーナは1970年から2001年まで製造販売されていた乗用車で、コロナの姉妹車として製造されましたが、コロナが落ち着いたセダンであるのに対して、カリーナは若者向けにスポーティな雰囲気に仕上げているのが特徴でした。

車格的にはカローラの1クラス上にあたり、現行モデルのアリオンが後継モデルにあたります。

姉妹車のコロナと同様に、大きすぎず、小さすぎず程よい5ナンバーサイズに収まり、カローラよりは明らかに車格が上であることがわかる乗り心地や内外装の装備、そして価格は格安に抑えられていたことが歴代カリーナに共通している魅力で、オーナーは比較的長く乗り続ける人が多いのもこの車の特徴と言えるでしょう。

「足のいいやつ」のキャッチコピー

トヨタ カリーナのイメージ戦略、コロナの差別化として様々なキャッチコピーが生み出されました。

千葉真一が出演した「足のいいやつ」や、若いファミリー層に向けた「丘の上カリーナ」などが有名です。

そのキャッチコピー通り、スポーティなデザインとGT系の高性能エンジン、またそれをしっかり受け止めるサスペンションなど、グレードによっては走りも十分楽しめるクルマでした。

豊富なラインナップのエンジン トヨタ カリーナには、2.0L、1.8L、1.6L、1.5Lの直列4気筒、さらにディーゼルエンジンなど複数のエンジンから選ぶことができるのも大きな魅力でした。

経済的な1.5L、余裕のある2.0L、またスポーツグレードのGT系は1.6Lエンジンが与えられ、ファミリーカーでありながら、走りも楽しみたいというニーズに応えました。

 

「トヨタ カリーナの歴代モデル」

初代モデルの衝撃

トヨタ カリーナの歴代モデルの中で、やはり初代モデルの登場はインパクトがありました。

丸形4灯式ヘッドランプや美しいプロポーションの2ドアハードトップ、4ドアセダンもリアの処理が秀逸で、スポーティセダンであることを印象付けました。

1年遅れで登場した1600GTには、セリカと同じ最高出力は115PSを発揮する2T-G型1600DOHCエンジンが搭載されました。

最終モデルとなった7代目

1996年に登場した7代目がカリーナ最後のモデルとなりました。

ボディスタイルは4ドアセダンのみとなりましたが、ヨーロッパ車を思わせるようなおしゃれなデザインが好印象でした。

また衝突安全ボディー「GOA」が採用され、安全性が高められ、一時消滅していたGTが復活したことでも注目を集めました。

 

「中古車価格について」

玉数は少ない

トヨタ カリーナは販売台数の面ではコロナよりも少なく、また販売終了から15年以上が経過していることから、中古車の玉数は非常に少なく、全国でも30台前後しか見つけることができません。

中古車の平均販売価格は33万円、10万円前後の格安モデルも多いです。

どのグレードも価格には差がなくなっています。

ただし、70年代に製造された初代モデルや2代目モデルはプレミアがついて100万円を超えてくるものもあります。

GT系はMI車がおすすめ

高回転エンジンを搭載するGT系は、5速マニュアルミッション車が多いです。

この時代のATの性能は現代のATと比べると性能が低く、燃費も悪いので、特にGT系の場合はMIのほうがおすすめです。

価格は2001年式の7代目で30万円前後で販売されていますが、手をかけているモデルは応談と表示されている場合もあるようです。

「1.8Lモデルがおすすめ!」

トヨタ カリーナのグレードの中で最もバランスが取れているのが1.8Lエンジンを搭載するモデルです。

1.5Lに比べるとエンジンに余裕があり、2.0Lエンジンを搭載するモデルよりも価格が安くコストパフォーマンスが良いです。

また、中古車の玉数も比較的多いのが1.8Lです。

カリーナ1.8Lの燃費

7代目トヨタ カリーナ1.8Lの燃費性能は、10.15モード燃費で15.6km/Lとなっています。

JC08モード燃費にすると、13~14km/L前後となるでしょう。実燃費は10~12km/Lとまずまずです。

GT系は11km/Lと燃費性能はあまりよくありません。またハイオクガソリン指定なので燃料代は他のグレードに比べると高くなります。

カリーナ1.8Lの維持費

維持費は製造から13年が経過しているので自動車重量税が割り増しになります。ガソリン代は月500キロ、ガソリン代がリッター130円、燃費がリッター10キロで換算すると、6500円となります。

走行距離が多いと燃費性能は悪くなっているので注意が必要です。

またメンテナンス代も新車に比べると多く発生することが予想されます。

 

「ついていてほしいオプション3選」

エアバッグは必要?

最終モデルにはエアバッグやABSなどの装備がありますが、年式が古くなるとありません。

エアバッグ付きのステアリングを交換する場合は7~8万円です。

またナビゲーションもあると便利です。

トヨタの純正ナビは15万円~20万円前後と高額になりますが、非常に使いやすく、オーディオのクオリティも高いです。

アルミホイールで足元をドレスアップ

外観を換えるのに最も効果が高いのはアルミホイールの交換でしょう。

格安なものであれば4本セットで5万円前後で購入が可能です。

30万円の中古車に10万円以上のアルミホイールでは勿体ないので、見栄えをよくするだけなら格安なものでも十分でしょう。

その際にタイヤの交換もできるなら、省燃費タイヤがおすすめです。

燃費の悪化を多少カバーすることができるでしょう。1本8000円前後です。

「まとめ」

トヨタ カリーナは昭和を代表するミドルクラスセダンです。

姉妹車のコロナに比べると、若い世代に向けてスポーティさをアピールして作られているのが特徴で、特にGT系はスポーツカー並み性能を発揮しました。

派手な外観は避けたいが、走りは楽しみたいという方におすすめです。

セダンとして考えたとき大きな問題もなく、快適な移動手段としての目的を十分に果たしてくれます。中古車は玉数が少ないので、ネット情報を元に全国から探すと良いでしょう。

 

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