中国の景気が後退?まさか、ご冗談でしょう。
中国のリッチなビジネスパーソンは、自分で運転したがらず、ショーファーにドライブを任せる傾向にあります。
こうした現地市場の特性に応じて、自動車メーカーも中国向けのクルマを造ってきました。
そんな中、この春の北京モーターショーには、これまた見事な超ラグジュアリー・ベントレーである「ミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース・ファーストエディション」が出展されました。
標準車のミュルザンヌに比べて、レッグルームを250mm延長したタイプとなっています。
ベントレーによれば、「世界で最も理想的なプロポーションを持つリムジン」とのことです。
生産台数は、わずか50台に限定されています。
飛行機のビジネスクラスシートを思わせるリアシートには、大型化されたフットレストが付いています。
リア部分専用のサンルーフも装備。
ちょっと昼寝がしたいと思ったら、後席用カーテンがあるのでプライバシーの問題もありません。
シャンパン用冷蔵庫もありますし、「ファーストエディション」の特製ロゴもあちこちにちりばめられており、特別感満点。
目新しい装備としては、ほかにも10.2インチの32GBアンドロイド・タブレットが挙げられます。
こちらは前席の背面に埋め込む形を採っています。
ディスプレイ周りに与えられる、樹齢350年のウォールナットで出来たパネルにも、注目です。
それ以外の部分には、アンティーク・アッシュと呼ばれる化粧張りが採用されています。
ボンネットフードには、このモデルだけに装着されるオーナメントが輝いています。
同社はほかにも、新型「フライングスパーV8 S」(中国初披露)や、Mulliner社による特別仕様のSUV「ベンテイガ」を北京に出展しました。
中国市場への期待度が見て取れます。
さて、上記のリムジンについては、肝心のプライスリストは残念ながら公表されませんでした。
それでも、一般の来場者からすると想像を絶する価格であることは、間違いないと言えるでしょう。