【90年代の国産スポーツカーの今!】価格高騰?アメリカで大人気!?

日本は近年、若者の車離れが進んでいると言われているが、金銭的な問題だったり、単純にクルマその物に興味がない、所有からシェアの時代になったから、などなど様々な説がある。

現在の30代後半、40代のクルマ好きの方達の中には、若い頃、「あれに乗りたい!」「これに乗りたい!」と、様々なクルマに乗り換えたり、チューニングしたりと、給料の大半をクルマに注ぎ込んでいた人も居たかと思う。

今から20〜30年前、国産スポーツカーはそんな当時の若者達を虜にしていた。

90年代は 国産スポーツカー の黄金期


90年代、各メーカーからは、様々なスポーツカーが販売されていた。
その大半はバブル期に設計されたものが多く、各メーカーが高性能なスポーツカーをリリースして、しのぎを削っていた。
90年代末〜2000年初頭にかけ、その魅力的な高性能スポーツカー達が突如として続々と姿を消していった。
その最大の要因は「平成12年度排ガス規制」による物であった。
CO、HC、NOxは、昭和53年規制から大幅に強化、厳しくなった基準で、それぞれの規制値に対し約70パーセント減が義務付けられた。
改正前に認可を受けた車で、新しい基準値をパスできない場合は、2002年8月末までの猶予期間が設けられていた。

しかし、国内ではスポーツカー人気も衰え始めていた時期でも有り、各メーカーは巨額を投じて規制対応することはせず、続々と製造中止となり消滅していってしまった。

当時の国産スポーツカーはとにかく車種が多かった。
人気主要車種としては、トヨタではスープラ・MR2、日産ではスカイラインGT-R・シルビア・180SX、ホンダではNSX・S2000・インテグラ・シビック、マツダではRX-7・ユーノスロードスター、三菱ではGTO・FTO・ランサー・スバルではインプレッサなどなど。

そしてその中身も様々だ。
クーペタイプの他、セダン、ハッチバック、オープンカー 、そしてエンジンはターボ車または自然吸気、駆動方式もFF、FR、MR、4WDと、それぞれ選択肢も多く個性豊かなスポーツカー達が存在していた。

あぁ、今考えると良い時代である。。。

90年代 国産スポーツカー、日本国内価格高騰のキッカケ?


アメリカでは、富裕層ではない人達が安く手に入るクルマをベースに自分仕様にカスタムする文化がある。
アメリカ車をベースにしたローライダーやハイリフトなどがその例である。
そんな中、ゲームの「グランツーリスモ」シリーズや、映画「ワイルド・スピード」シリーズのヒットにより、
日本製のスポーツカーの知名度と人気が爆上がりした。

しかし、アメリカでは1988年より、輸入車安全コンプライアンス法(Imported Vehicle Safety Compliance Act)により、右ハンドル車の輸入を全面禁止している。

当時、ゲームや映画の影響を受け、アメリカのクルマ好き達はアメリカ国内未発売の日本車への憧れはあっても、乗れなかったのだ。
元々、アメリカで正規販売されていた左ハンドルの日本車をチューニングしたスポコン(スポーツコンパクト)ブームはあった物の、アメリカで正規販売されていなかった車種への熱度は増していった。

そこでようやく時が経ち、右ハンドル車の輸入禁止例外規定、「25年ルール」(登録から25年経過車両はクラシックカー扱いとなりアメリカに持ち込みが可能となる)が適用となり、次々と日本からスポーツカーが海を渡ったのだ。

そんな日本車人気は、新たに「JDM(Japan Domestic Market)」と呼ばれるジャンルを誕生させ、右ハンドルの日本車を日本のチューニングメーカーのパーツ類でカスタムし、いわば「完全日本仕様」にすることがステータスとなっている。

そしてアメリカのJDMファンにとって、右ハンドルの日本車、国産スポーツカーに乗ることは最高のステータスであり、同じ車種であっても、アメリカで中古車となった左ハンドルの車両よりも、25年ルールで日本から輸入されてきた、「右ハンドル車」の方が、その何倍もの価値があるそうだ。

アメリカでの日本車カスタムシーン


アメリカで毎年行われているSEMA SHOW(アフターマーケット向け自動車部品メーカーが主体になって開催されるカスタムカーショー)では近年、「ジャパニーズクラシックカー」の展示が急増しているという。

実際、展示されている車両(日本車達)は、日本でも、あまり見かけることが無いほどに、カリカリにチューニング、カスタムがされており、お金の掛け方も半端じゃない。

そして、日本車カスタム「JDM」はスポーツカーに限ったことではなく、中高年の少しヤンチャな方なら懐かしいかもしれないが、セルシオ、シーマ、プレジデントなどでベタベタに車高を落としてエアロで武装する、いわゆる「VIPカーカスタム」の車両達も展示されてるのだ。
カスタムやチューニングされた車両が集まるのはカーショーだけでは無い。

カリフォルニアの一部のストリートでもそうだ。まさに、ワイルドスピードの世界さながらの光景が実在している。ストリートでの集まりに良し悪しはある物の、日本もそのような場所があれば、若者がクルマに興味を持ち、活性化するかもしれない。

アメリカでの国産スポーツカー人気車種


既に25年を経過していて、アメリカで人気の国産スポーツカーといえば、アメリカ国内正規輸入されていない、R32 GT-Rだろう。
その他、トヨタ80スープラも、映画ワイルドスピードの影響からか非常に人気の車種の一台。
日本国内では程度にもよるが600万円を超える金額で取引されている。
2019年〜販売の新型スープラの新車価格に迫る勢いだ。。。

そして最近では、25年ルールでS14シルビアやR33スカイラインGT-Rが解禁され日本でも価格が高騰している。

2023年や2024年に25年経過し解禁を迎える、S15シルビアやR34スカイラインGT-Rは既に注目されており、信じられないかもしれないが、日本ではR34スカイラインGT-Rは程度やグレードにもよるが3000万円近い金額で取引されているデータもある。

やはり、アメリカ国内で正規流通していない「スカイライン GT-R」は非常に人気だ。

国産スポーツカーの現在


日本では現在、トヨタより86が復活し国内でも人気を博している、そして上記でも記述したが17年ぶり復活のスープラや、日産からはご存知の通りGT-Rや、その他、フェアレディZがモデルチェンジをした。
ホンダではNSXやシビックタイプRなどなど各メーカーからスポーツカーは販売されているが、時代の流れか、90年代黄金期に比べ、スポーツカー人気は低迷中である。

しかし、数ある様々な車種の中でも、走る楽しみがある「スポーツカー」が多く新車販売され、中古車市場に求めやすい価格のスポーツカーが流通し、楽しむ場所やアメリカのようなカルチャーが日本でも流行ってくれれば、若者のクルマ離れもストップしてくれるかもしれない。

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