ポルテのパワースライドドア
最近のミニバンには必須のパワースライドドアです。
特にポルテは左側のみドアというアシメントリ―なデザインになっており、開口部はとても広く乗り降りがしやすいですね。
ヒンジドア(普通のスイングドア)はお子様が開けた時に隣の車と接触しないかなどと心配がありますがその点、でスライドドアは安心して乗り降りする事ができます。
ポルテのスライドドアは、ワイヤレスパワースライドドアになっているので運転席からの操作で自動で開閉する事ができ、便利で安心です。
パワースライドドアの故障に関して
「パワースライドドアが開かない・重い。」また、「自動で開かない。」などの故障はとても多いと思います。
ワイヤレスパワードアが故障してしまうと手動ではなかなかきちんと閉められないほどの重たさになるのでとても不便です。
故障個所を特定するのはとても簡単ですが症状によって交換する部品は様々です。
ロックが効かない(ドアが最後まで閉まらない)クローズボタンで閉まらない(手動でしか閉まらない)
挟み込み防止装置が効かないなど多様にあります。
スライドドアスイッチの故障もあります。
それぞれドアを閉める・開ける・ロックを掛けるなどの機能を果たすモーターやワイヤーが付いています。
その部品を点検していけば故障個所が特定できます。
ワイヤー切れによる故障がもっとも多い故障になります。
実際修理した故障事例
『トヨタ・ポルテ スライドドア ワイヤー断裂修理』
今回は手動では開きますがスイッチでは開閉できない症状なのでスライドドアのユニットが故障しているかワイヤー又はワイヤー周辺の損傷が疑われました。
スライドドアを開けて後ろ側か見てみるとワイヤが断裂していました。
原因に関してですが、例えば何かが挟まったりして必要以上の負荷がワイヤーにかかってしまった、もしくは「動きが悪くなって無理に開閉してワイヤーが切れてしまった。」「上下のスライドドアのローラーが劣化してドアの動きが鈍くなり負荷がかかった。」など、原因は多々あります。
ただ、年数が経った為、部品が劣化してワイヤーが切れるというのは大きな原因の一つでしょう。
愛車を大切に長く乗っていても一日に何度も開け閉めするドアのワイヤーやローラーが劣化してしまうのは避けられないことなのかもしれないですね。
ドアをコントロールする部品はモータが付いているので少々お高くなります。
特にドアを動かす際に力をかけるモーターが一番重要で一番お高いですが今回はワイヤーを引っ張るモーターのついている部品だったので安価とは言えませんがモーターが無事で良かったと思います。
交換する場合はワイヤーとワイヤーモーターが一緒になっているアッセンブリという状態で交換になります。
スライドドアのレール上のカバーを外してみるとワイヤが断裂して先端しかない状態でした。
スライドドアの内貼りを剥がして、モーターの状態を確認します。部品を外して新品と交換です。
ワイヤーは後方部と前方部の2本なので絡まないように注意して引っ張ります。
ワイヤーレールが錆びていたり、変形していることもあります。そういった場合は同時に交換しておくと安心です。
また、ドアヒンジ(ドアをボディから支えているローラー付の部品)スライドドアローラーが損傷してスライドがしにくい、などという場合もあるのでその場合も交換になります。
それぞれの部品にグリスを塗って滑りをよくしておくのも部品が長持ちするのに大切なメンテナンスです。
部品を交換したらスライドドアも滑らかに閉まる様になりました。
ワイヤレスなので運転席からの操作も元通り可能になりました。
まとめ
パワースライドドアは車の乗り降りをするにあたって、必ず使用する大切な場所なので故障したり不具合が生じるととても困りますよね。
あまり自分ではメンテナンスができるような場所ではないですので、スライドドアの調子が悪いなと思った場合は無理に開閉せずになるべく早めに点検に出すことをお勧めします。
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